シノビガミ知見・妖魔忍法①

えー、初めましての方は初めまして。そうじゃない方も初めまして。無意識の菫文字こと「あやしき」です。本来なら漢字表記もあるけれどもうひらがな表記に慣れてしまったのでこっちで名乗ることにしている。
周囲の人間(無意識組の人ら)がnoteをよく書いている。なので私も書くことにした。周りの人間に倣いシノビガミで一筆撮ろうとしたがネタがない。はてさてどうしたものか。

まだ紹介されてない妖魔忍法か外道忍法、国外流派でやればいいじゃない。

これでも昔は「外道流派の人」とか言われてたのだ。やったろうではないか。
しかし外道忍法はその性質上、どうしてもエネミーデータでしか使用できず、国外流派も色々面倒だ。
なので、この記事からしばらくは妖魔忍法という存在について、個人の意見や考察を述べていく。外道忍法についても触れるかもしれないが細かくはやらないので注意してほしい。それと、もしかしたら副読本として魔道書大戦RPGマギカロギアやホラーアクションRPGブラッドムーンのルルブを使うかもしれない。

何にせよ、「書いたことは個人の意見や考察であり、正しいとは限らない」ということは再度明記しておきたい。また、思いつくままに書いているので乱文だろうが、どうかお目溢しいただきたく。


そも妖魔忍法とは何か

何なんだろうね妖魔忍法って。
文字をそのまま捉えるのであれば、「妖魔が使う忍法」となる。忍者が受け継いできた忍法とは違う、妖魔が産まれながらに得ている特殊能力のようなものだろうか?

妖魔忍法の最大の特徴は、「何かしらの忍法や背景の効果で、忍者でも特例修得ができる」ことだと思っている。
同じエネミー用忍法には外道忍法が存在するが、そちらは如何なる手段を使おうとも、特例修得どころか一時的な使用すら不可能だ。
外道流派と妖魔の違い、と考えるなら……外道流派は曲がりなりにも「流派」であることだろう。それでも『龍宮』や『輪廻の蛇』、『百器夜行』とただの妖魔の違いがわからないのだが。
もしや、外道忍法とは「修得できてしまった時点でその外道流派に分類される」、ある意味呪いの装備なのでは……?

脱線してしまったので閑話休題。外道忍法については、いつかマギカロギアの「学派魔法」と共に触れていきたい。
マギカロギアの話が出たので少し触れておくと、マギロギ側の世界の見え方では、妖魔とは魔法生物の一種であり、〈禁書〉(マギロギのエネミー)やモノビーストや吸血鬼(共にブラッドムーンのエネミー)なども含まれている。また、マギカロギアでは「忍法」を『特殊な魔法』として定義している。マギロギ視点では、妖魔忍法と禁書魔法はほぼ等しいものなのではなかろうか。

結局のところ、妖魔忍法とは何なのか。妖魔それぞれの特殊能力や身体的特徴、と捉えるのが正しいようにも感じる。あとは、「その妖魔に関係する伝承の力」という部分もあるのだろうか。【置行】や【見越】など現実の妖怪がモチーフになっている忍法も多い、ならば伝承の再現も十分に可能性としてはあり得る。

妖魔化と異形表

背景「魔人」や妖魔武器「死霊粉」を使い妖魔化した場合、「異形表」(流派ブック環境では新異形表)を使用し、発現した異形を決定することになる。【鬼人】を持っていればどんな異形が発現するのかを初回のみ自由に決定できるが、基本的には「どんな力が発現するかはコントロールできない」と見ていいだろう。忍者に妖魔の血が流れていると仮定した場合、混ざりすぎて闇鍋になっているのかも知れない。

さて、そんな異形表だが、隠忍ブックにて再分類された。「異霊態」「凶身態」「神化態」「攻激態」「業魔態」「不視態」と名付けられ、忍法や効果が割り当てられたわけだ。
では、前置きが長くなったどころか大見出しを二つも使ってしまったが、今回の記事の主目的と行こう。今回の目的は、これら『新異形表の分類名を考察する』ことだ。

・異霊態

異なる霊。ある意味では人智を超えた力。人とは異なる力ということだろうか。
分類されている忍法は【逢魔時】【神隠】【狂骨】【木魂】【付喪神】【生剥】【虚舟】【夢喰】【金毛】【朽縄】【香魂】【三尸】の十二個である。基本ルルブのものだけを見ても、かつての「異形表1・妖魔忍法表A」の顔ぶれとは一部異なっている。
それぞれのフレーバーテキストを確認してみると、どうにも「精神や魂に作用する特殊能力」が多いように感じる。【金毛】や【朽縄】はと考えたが、精神的バフや魂への呪いとこじつけよう。
また、【三尸】は人の体内に宿るとされている蟲であり、欲望を呼び起こしたり寿命を縮めたりするらしい。これもまた、精神や魂に作用していると考えていいだろう。

・凶身態

凶器のような身体。
分類されている忍法は【荒吐】【鬼火】【怨霊】【呑口】【百目】【蛭子】【赤舌】【大太郎】【白面】【邪魅】【鬼胎】【岩肌】の十二個。
これらの忍法は、どれも自分の肉体を強化、変化させたりすることに特化している。異霊態が「人とは異なる霊魂に変化する」分類なら、こちらは「自らの身体を凶器とする」分類だろうか。フレーバーテキストも、炎を纏ったり目が浮き出たり身体変化したりとやりたい放題している。
【怨霊】なんかは異霊態でもいい気がするのだが。交換先は【金毛】だろうか。

・神化態

神と化す。
分類されているのは【鵺】【野衾】【震々】【見越】【夜雀】【猟犬】【朱盤】【長壁】【物気】【紙舞】【目競】【置行】の十二個。
神化というと仰々しい気がするが、要するに「妖魔としての特殊能力」といった分類だろう。精神的でも肉体的でもない、なんかもう特殊能力としか分類できないものたち。
もしくは、これこそが「伝承が形となった能力」になるのだろうか。どんな相手に対しても正気度チェックを引き起こし、どんな相手からも見上げられる肉体へと変貌し、自らのルールを押し付ける。ある意味、一番妖怪らしい異形なのかもしれない。

・攻激態

激しい攻勢。
分類されているのは【黒手】【業弓】【怪病】【鏖殺】【精霊風】【雷獣】【強威】の七個。他のよりも少ないが、実は【強威】は六つあるようなものだ。
この項目は説明が単純だ。なぜなら、ここに分類された妖魔忍法は【強威】を除いて攻撃忍法だから。攻激態は、「攻撃に特化した姿に変貌する」異形ということだ。非常に単純で、わかりやすい。
逆にいうと、これ以上説明のしようがないとも言える。詳しい人ならもっと語れるのだろうか。

・業魔態

ここに分類される忍法は存在しない。強いていうなら【揺音】だろう。
この形態は「各ラウンドに使用できるコストの合計が3点上昇し、【揺音】を修得する」という効果を持っている。今気がついたんだけど妖魔化による妖魔忍法の修得って特例修得じゃないんだ。業魔態の【揺音】も特例修得じゃないんだ。悪さできそう。
「業魔」とは『悪道が正道を妨げて智慧を失わせることを魔の仕業に例えた言葉』らしい。
業魔態とは、「魔の道に堕ちようと自分がやりたいことを貫き通す」ための異形なのではなかろうか。コストを増やし、奥義に見切り判定を要求し、やりたいことを好きなようにやる。
ふと、「智慧を失わせるなら業魔態でチェストできるのでは」とか考えたが使う機会はないだろう。

・不視態

姿が見えない。ただそれだけの異形。
この異形を発現しているキャラの攻撃に対する回避判定と奥義破り判定にマイナス1の修正がつく。そりゃあそうだ、見えないんだから避けにくいに決まっている。
マイナス1だけ?そりゃそうだ、忍者なら見えないだけだとほぼ障害にはならない。
とはいうがマイナス1は結構侮れない。妖怪1足りないはそこかしこにいる。

さて、個人的にはこの不視態は他の異形とは大きく異なるものだと考えている。フレーバー的に、だが。
目次に移る前、副読本として「ブラッドムーン」を挙げたはずだ。ぜひ開いてみてほしい。流派ブック斜歯忍軍でもいいし、マギロギでもいい。注意深く読み進めていけば、「姿の見えない怪物」「不可視の獣」について記載されているはずだ。
素質のない人間では知覚することができない怪物のことを、狩人や魔法使いは『モノビースト』と呼んでいる。ここで重要なのは、「素質のない人間では知覚することができない」「不可視の獣」であることだ。はて、先ほど「妖魔の力を引き出した結果」「不可視の存在となった」異形があったような?
おそらく、不視態は妖魔の中でもモノビーストの性質を引き出してしまう異形なのだろう。「満月にしか殺せない」という部分は再現できずとも、「素質ない存在では見ることができない」部分さえ再現できれば、それだけでアドバンテージとなるわけだ。問題は、相手が忍者であり、不可視であろうと気配には敏感だったというところ。

あとがき

自分で書いた文を見返したが、見事に「どうしてこの名前になったのか」しか考察していないように見える。元々「分類名の考察」という名目で書いたためそれでいいはずなのだが、もう少し使い勝手とか書くべきだったのではなかろうか。次はちゃんと使い方を書いていきたい。
飽きずに書けることを祈っておこう。次回があったら異霊態基本ルルブ編をやりたいと思う。


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