【ネタバレ】『ウマ娘 新時代の扉』雑な書き散らしとかメモとか

初日に見て来ました。(でも書き終わるのは1週間後です)
迫力がすごくすごかった(委員長)
この迫力ってのは映画館っていう媒体が持つ独自の強さだからどう生かすか、ってところはあるけど、今作に関しては映像音響両面で完全に上手く生かし切ったって感じ。そうでありつつもそちらを中心にしすぎて話の軸部分に問題が生じてるかというとそんなこともない。根本はファン向け作品だけど単発の青春映画としてもきっちり成立してると感じた。
何が言いたいかというと「とても良かった、見に行った価値はあった」という感じ。可能なら実際に見に行って欲しい。

以下ネタバレパート。本編の内容とか演出とかいろいろの整理がメインな実質メモです。
2週目したら追記するかもしれない。







・ジャングルポケットの映画。それは間違いない。彼女が夢を見て、挫折して、絶望して、けれど見ていてくれる人はたくさんいて。あの日見た幻影を乗り越え、追い越していく。
・確かにポッケの映画ではあるのだが、一方ではアグネスタキオンの映画だなーとも感じる。そしてフジキセキの映画でもある。
・4戦4勝、「幻の三冠馬」と呼ばれ、重ねあわされることも多い元ネタを持つ2人の重ね合わせ。そしてこの2名が両方ジャングルポケットと繋がるっていう原作準拠ミラクル。
・中盤を見てまず思いついたのが「2馬身先にアグネスタキオンが見えた」っていう2001年ダービー後のある解説者の言葉。「アグネスタキオンがダービーに出走していたら、ジャングルポケットは恐らく敗北していた」という認識、というより幻影を掘り下げた話だと思う。
・「東京では3戦無敗のジャングルポケットを負かせるのか、そもそも出走というスタートラインに立ってなかった時点で……」という意見もあるがいったん置いておく。

・これポッケというよりボッチでは……?な怪生物に2回くらいなってた主人公。それ以外にも表情豊かですき。
・最強になるために乗り込んだらもっと最強な奴がいた。そいつを乗り越えて本当に最強になろうとしても相手はレースの場を去ってしまった。ダービーという一時代の最強の象徴になれはしたけど、本当に最強なのかは結局分からずじまい。そんな心境では勝てず。
・そんな「もしも」に揺れながら少年は大人になっていくのだ。少女じゃん。いや単に少年ってだけなら「年若い人」って意味になる。
・怖かろうが不安に揺れようが、それでも乗り越えて行けることが強さなのだ。乗り越えた人だけが本当に強くなれる……らしい。ありがちなメッセージだけど、ありがちなメッセージというのは最高の力を持つからこそ、ありがちなメッセージになっていくのだ。
・藤本さんもっと人気になれ

・個人的に裏主人公なタキオン。たぶん同意する人は多いはず。
・「勝敗とか特に知ったこっちゃないねえ……私は限界の先が見たいだけだねえ……」な女。そして本人は超強い。だから4度の戦いで神話化してライバル達を絶望させてそのまま勝ち逃げしていく。すごいタチ悪い超光速の残光。
・まあSSRサポカイベ内の深層心理が「はしりたい!!!!!!」な女が耐えることができるはずもなく。幻魔拳を打ち込んだのに気づいたらどちらが撃ち込まれたんだかって感じ。
・でもランニングジャンキーが根っこにあるアプリタキオンと比べると探究者ってイメージが映画だと強い気がする。あくまで根本には「限界のその先に到達する」ってのがあるわけで。それを自分で見たいってのに気づくのに半年以上かかったが。
・オタクはハイライトが消えたりまた灯ったりするのが好き

・ポッケの憧れの存在であるフジさん。表には出さないけど、彼女も「もしも」という幻影を追い続けている。彼女の場合個人の動機だけじゃなくてナベさんという信頼する他者も巻き込んでのものだけど。
・その夢と幻像に一つの決着をつけてくれたのが、自分を見てこの世界に飛び込んできたポッケ。きっとそれが、全盛期の自分という幻影に立ち向かって、超えていくための重要なキーだったんだろうな。
・頼れる寮長・先輩の顔から急にヒロインっぽい感じにところどころなるの好き。
・話変わるけど「この時間にその服大丈夫なの…?」と思ったのは自分だけではないらしくて良かった。

・今回尺少な目だったかな?と思うカフェ。ただ彼女は彼女で「お友達」という幻影(あの世界は霊的存在が普通にいるが…)に追いつき、追い越そうとする子。本当にそこはブレていない。カフェ推しの人は……明日があるさたぶんメイビー
・清涼剤ダンツフレーム。小難しいことは考えず「私は勝ちたい!」なのが一般人枠って感じ。
・カフェとダンツに関しては若干内面掘り下げきるには尺が足りなかったんだろうなあ、という感がある。下手に描写しすぎても話がブレる可能性があるのでこればかりは仕方ないか?メインはポッケ(とタキオン)の話だからね。
・もしくはこの2名、ポッケ・タキオンと違って特に自分の意志と状況がズレてないので描きようがないのかもしれない。
・一度は時代の頂点に立ったからこその苦悩を感じてるポッケ・タキオン・フジに対し、まだ立てていないからこそ(カフェは菊花賞という一時代の頂点を勝ってはいるが、作中の大半はそれ以前の状態のままである)まっすぐに進める面子がこの2人、ってことなのかも?

・ラスボスの覇王はもっと出番少なめ。でも見せ場はしっかり作る。「最強の敵」ではなく「最強の象徴、偉大なる壁」というべきか。
・2期のテイオー、3期のキタサンもそうだけど、メディアミックス時のウマ娘のラスボス枠って「自分の限界」なのかもしれない。それを超克する過程で必然的に強敵に勝利するってだけで。シングレのオグリもラスト有馬はそんな感じになるのかも?
・オペラオーも一時代の頂点を極め、なんなら今でも頂点に立っている存在。絶対に頂点に立とうとする歴戦のシニア級メンバーを飲みこみ(たまに飲みこまれ)ながら、あらゆる「もしも」を乗り越えて先に進む覇王。走る理由の一つの到達点。
・「この時期のオペラオー、ドトウに一矢報いられたり前走だとデジタルに負けてたりで総合的には衰退期じゃね?」と思う人。ジャパンカップのオペラオーは本当に強い抜け出し方してるのだ。王者の先行抜け出ししてるのだ。そこからジャングルポケットに差し切られるのを衰えと見ることもそりゃできるけど。どちらにせよ大崩れはしてないのだこの覇王。

・併走してくれる前作主人公とトレーナーのコンビ
・ミラ子、プール
・友人枠全員集合すき
・視線誘導マーチャンきぐるみにチャームされて舞台組とかダート組を見逃した人結構いるんだってね
・アヤベさん。
・ステイゴールドはそんな勝ちたいなんて言わなさそう……いやでも49戦目だしそろそろ声を大にして言うのかな……とふと思ったり
・なんやかんや(比較的オブラートに包んだ表現)

・オペラオーの「ブラーヴァ!」見逃したぜ。注意してみないとだけどあのBeyond the Finaleが流れる中のシーン熱くて勢いで聞き逃しちゃいそう。
・タキオンは瞬きを映像中でほとんどしていない、というパンフ情報。こちらも2週目では要注意。

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