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The Rev Saxophone Quartet


音楽に関してからっきし、
をかしもあはれも、てんで解さぬ私であるが
そんな不勉強さも本当の美しさを前にすれば些末なことであると身をもって理解した一夜だった。

さる5月20日(金)19時より住友生命いずみホールで開催された
ミュージック・サプリVol.15 The Rev Saxophone Quartet 公演へ足を運ぶ。


公演ポスター。反射が酷いがご愛嬌・・

ホール館内は赤い絨毯にクラシカルな内装、
メインのホールの内装ももちろん美しくフランス製の立派なオルガンを正面に
豪奢なシャンデリアが足を踏み入れた瞬間から我々を特別な空間へ誘ってくれる。


演奏された「The Rev Saxophone Quartet」は全員が20代という
勢いと、確かな技術を兼ね備えたエネルギッシュな4人組

お揃いの黒い背広がシュッとしてええ感じ!

開演を前に、特別に美しいホールとシュッとした4人を前に期待は高まるばかりだ。

オープニングはクレリスの「かくれんぼ」から始まり
バッハやドビュッシーと王道クラシック曲が続く。
まさか4本のサクソフォンから奏でられているとは思えない厚みに幅広い音色。
オケの演奏に来たのかしらん、と見まごうばかりの弾きぶりは圧巻だ。
元々、サックスはフランスで生まれた楽器だそうでフランス音楽との相性は抜群とのこと
ピアノ曲をサックス曲へ編曲しての演奏も違和感どころか引き込まれる一方であった。
まさに知識などいらない、本当に美しい音楽は無条件で人の心を掴んで離さない。
抜群の技術力洗練されたハーモニーに魅了された極上の前半演奏である。

休憩を挟み後半、今度はクラシック音楽に絞らず耳馴染みのある曲が並ぶ。
開幕早々の星に願いをはなんともお洒落なアレンジで聞いたことがあるのに
予測不能なアレンジでまさにうっとりしてしまった。
お上品な内装のホールの雰囲気も相まって大変特別な時間となる。
続く、Mutations:A.B.C. はきらきら星の編曲だそうだが・・・
もう全然全く知らない人と化していた。
待ち合わせに行ったら全く知らない人がいる、しかし妙に面白いし引きこまれる
そのうちチラリと面影を見せて「あ!やっぱり私が知ってる人や!」と思ったのも束の間
すぐに全く違う表情を見せつけられる・・・
終始翻弄されっぱなしの一曲。
サクソフォンからこんな音が出るのか!と驚きと感激の連続。
文字通り、飛んだり、跳ねたり、弾けたり・・・・
音の可能性にワクワクしっぱなしの後半演奏であった。

もう終わり?あと一曲!終わらないで・・・!
終盤はこの夢の時間の終わりが寂しすぎて逆に演奏に集中できない!
次回公演も必ず行こうと誓った最高の夜であった。

しかもこのミュージックサプリ、マネケンのワッフルのお土産付き!!!!!
心もお腹も満たされる大阪随一の公演だ。


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