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幕間~ぬばたまの黎明~

シラヌイ陣営は2回戦に備えていた
2回戦の相手は『帝国最強』ドラゴニックオーバーロード陣営だ

破格の戦力である猩々童子を始めとするタマユラ派も、元の時代に帰ってしまったため
この時代の人材だけで最高のメンバーを揃える必要があった

「なぁ………お前達は常に人員不足なのか?人の入れ替わりが激しい隊なのだな」
仇敵コンゴウ一派の一員、クジキリコンゴウをスカウトしてきたユラのお陰で今のシラヌイ一派はドリームチームだ

ジャミョウコンゴウも「爺(じじい)の話ばかり聞いていないで、たまには若造と群れてこい」と何故か乗り気で、
他のコンゴウ、特にホカゲコンゴウ達に「良い経験になる」と
やいのやいのと背中を押されてしまった

ユラ曰く「頼まれると断れない」らしいクジキリコンゴウは他のコンゴウ派よりも容易に加入させられるとの事で、能力の系統が似ているフウライを仲介にゲンカイ等と打ち合わせをしていた

向かい側の席ではクジキリコンゴウについてきたザシキヒメがコソデと話している
手玉にとられてうろたえるザシキヒメを見るのは珍しいが、何を話しているのだろうか

クジキリコンゴウの旧友であるカブキコンゴウ、ドレッドマスターに加えて顔の広いフウキ、潰しの効く人材であるダンブリーチ
ユラ、ザシキヒメ、シラヌイの側近からはフウライが
今回の対オーバーロード戦、クジキリコンゴウ隊に加わる事になった

作戦はこうだ
絶大な戦闘能力を誇るオーバーロード"The X"に最初から一丸となってぶつかるのは得策ではない
まずは分散して戦力を削ぎ、莫大な魔力を持つがゆえに小回りの効かないオーバーロード"The X"をスピードで翻弄
とにかく黙示録の剣による一撃をマトモに受けないよう、忍者らしく軽快に立ち回る

その際、大隊を2つに分けて、2人の先導者がそれぞれの隊を率いる事になった

ステータスの方向性が全く異なるリーダータイプのシラヌイとクジキリコンゴウ
シラヌイ本隊とクジキリコンゴウ連合軍だ

準備は万端
さぁ、数万年に一度の奇跡を越えに行こう

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