タイムリープの思考

個人的に朧げになっている事を思い出し、そこを足掛かりにして、雑音の無い自分の感性や嗜好を取り戻すというのを何年もやってきた。

好きな物がコロコロ変わるのは、このせい。
無駄に完璧主義者なトコがあって、好きなカテゴリの嫌いな部分を好きでなければならない!
なんて、自分を歪める癖がある。
だから、妙に自分というものが見えなくなっていく。

最近も、あーこの考えが本物か!
と思っていたのに、あっさり覆された。
理由は自分があの時が分岐点だったと思っている風景の、匂いや感触までをも思い出せたからだ。

つまりはこの部分には、ガンダムがある。
これが無ければ違う時間軸が流れたと思う。
ifの話としてここで違う分岐をしていたなら、自分は何を好きでいて何を望んだんだろうか?

今はこの存在しなかった分岐の延長を考えている。
感覚は確かにある。
だから、その先をシミュレーションしてみる。
多分こうなったろうなあと思う未来は、やはり物を書いていた気がする。
ただしバトルシーンの無い物語だったと思う。

今作ろうとしている物語は
どうしようもない人の矛盾と
捨てられない肉親への想いと
攻めるのではなく護る為の物語だ。

やはり富野由悠季監督の小説を読み漁ってきた結果な気がする。気がするが、確実に自分の先ではある。
そういう意味でも、ガンダムというのは自分の中に大きい。

プラモデルが好きでも
好きなキャラがいるでも
好きなロボがあるでも無い。
ただ人の在り方みたいなものだけに、引っ掛かり続けている。

富野由悠季作品は何となく、お父さんからのプレゼントみたいに僕の中に残っている。
あの風景から、また今を捜していく。


マブ

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