「マネジメントとは?」と問われたら貴方の答えは何ですか?

人は言葉を使って物事を理解し、人や自分とコミニュケーションをとります。

なので、言葉をどのように定義しているか?その言葉をどのように認識しているか?それによって自ずからその先の行動が規定されてしまうそうです。

なのでよく、"ビックワードは要注意"だと言われます。

例えば、"ビジョンを描く"、"コミュニケーションが良い or 悪い"、"早目に"など、 はビックワードです。

"ビジョンを描く"とは、実際何をする事なのか?"コミュニケーションが良い"状態とは、どのような状態なのか?"早目"というのは、いつが期限か?人によって捉え方が異なるからです。

なので、組織で活動をする際に言葉の定義や認識を揃える事は、全員が一つの方向に向かう為に、とても大切な事です。

私は管理職、マネージャーの皆さんに時々、お聞きします。

「マネジメントとは?」を問われたら、貴方は何と答えますか?と。

同じ会社の中で活躍するマネージャー4、5人に聞いて、全員から同じ回答を得られる会社はまずありません。要は、マネジメントとは何をする事なのか?の認識が揃って居ないという事です。

試しに、皆さんの会社の同僚の管理職に聞いてみてください。本当にいろいろな答えが返ってくることでしょう。

さて私は今、組織コンサルタントとして、人と組織の観点から経営支援をさせていただいておりますが、10年前、この仕事を始める際に、いろいろな本を読み、また、いろいろな先生の話を聞きまくりました。

そして今、私が最もしっくり来ているマネジメントの定義を本日、ご紹介させていただきたいと思ってます。

マネジメントとは??

それは、

"一人では出来ない大きな事を、人の力を借りて成し遂げる事"

という定義です。

よく新任のマネージャーさんでこう言う人がおられます。

「自分でやった方が早いし確実だから、急ぎの仕事はメンバーは振らずに自分でやってしまいます。」

どのくらい急ぎなのか、どんな案件なのかよっても異なるのかもしれませんが、そのようなマネージャーさんは、もしかすると自分で出来るサイズの事しか成し遂げられない可能性が高いように思います。

管理職・マネージャーは、任された責任を果たす人です。即ち"事を成し遂げる"人です。

そしてその"事(=仕事、事業)が大きければ大きいほど、仕事が出来る管理者と評価されます。

より大きな事を成し遂げようとした時、自分一人では出来ません。だから、人の力を借りなければならないのです。

この定義を私が秀逸だと思うのは、"人の力を使って"ではなく、"人の力を借りて"となっているところです。

力を持っているのはあくまでも人=他人なのです。だから、その人が喜んで力を貸してくれるような日々の人間関係の構築もマネージャーの仕事ですし、いやいやではなく積極的に協力してくれるような相手に対する動機付けもマネージャーの仕事ですよ、という事が、この定義には含まれています。

そして、事を成し遂げようとすれば、メンバー間の連携や一体感、チームワークも必要になります。

更に、より大きな事を成し遂げようとした時には、一人一人の力を伸ばしていかないと、持続的ない達成は出来ません。即ち、メンバー育成もこの定義には含まれているのです。

と言う事で、私はこのマネジメントな定義をとても気に入っております。

もし、皆さんの会社でマネジメントの定義や認識が揃って居ないなら、その言葉はどう言う意味なのか?何をする事なのか?是非、揃えていただく事をオススメします。

そしてもし宜しければ、本日私がご紹介した
"マネジメントとは、一人では出来ない大きな事を人の力を借りで行う事"
で、揃えていただけると、とても嬉しいし、マネジメントのいろいろな認識を揃えられると思います。

本日はこの辺で失礼します。

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