スマブラオフ大会「西武撃#12」の名札イラストメイキング
初めまして、凜と申します！
普段はTwitterでスマブラの選手や大会に向けてファンアートを投稿しております。
今回は12月3日に開催された西武撃#12で名札を描かせていただいたので、そのイラストのメイキングと、そのイラストを描く際に考えていたことなどをざっくりまとめました。
noteを使い文章をまとめる経験が初めてなので、暖かい目で見ていただければ幸いです…
この記事は寝椅子さん主催のスマブラAdventCalendar2022に参加しております。
私も毎年楽しみにしていて、今年も他に素敵な記事が沢山ありますので皆さんも是非気になる記事を読んでみて下さい！！
（https://adventar.org/calendars/7667）
以下、少しですが補足情報を書いておきます
早く先が読みたい！という方は読み飛ばしていただいても構いません｡
・使っているソフト
Ibis paint
・今までの名札を書いた経験
1度だけpochitaka Gamingさん主催の「達成感」という大会に向けて描いたことがありました。ただその時はハッシュタグをつけて投稿された絵を名札として使用する感じだったので、大会のスタッフさんとやり取りをして名札を制作する事は初めてです｡
1．描くファイターとイラスト全体の方向性を決める
西武撃の公式Twitterさんから､大会の名札イラストを描いてくれる方を募集する、という旨のツイートがあり、それを見て私がDMした事から名札イラスト制作が決まりました。
制作が決まり、まず最初に誰を描くか決めるために過去の西武撃の名札イラストを振り返り、誰が描いてあったかをまとめました。
同じキャラが連続で来るのはマンネリを感じる為、それを避けようという狙いです。
前回の西武撃#11（2022/07/02）から
西武撃#7（2019/12/02）までひたすらTwitterを遡り調べていきます。
どのような内容になったかは長いので割愛。
結果、候補として登場回数0のジョーカー、2019年に1度出たのみのインクリング、時期的にCCFF7R発売が近くタイムリーなセフィロス＆クラウドが上がりましたが、最終的にジョーカーを中心に据えることにしました。
完成品を見るとベヨネッタは前回いたのに今回また描きましたし、当日の名札にはゼロサムが3人いましたね（他にどなたがイラスト制作をするかは当日までのお楽しみだったので､皆さんがどのファイターを描いているか分からず仕方ありませんが）
マンネリを避けるとは…？
キャラ以外にもう1つ、イラスト全体の方向性やコンセプトを決めます。
普段のTwitterに載せるようなイラストと違い､印刷され、手に取ってくださる方がいて、思い出の1つとして残るものである、というのは常に念頭に置いて制作していました。そのため、
・名札であることや印刷されて手に取ることを利用したような仕掛けがあった方が面白いかも
・他の名札と比べた時に埋もれないようにする
ということを考えました。
今回は、名札の名前を書く欄を利用して欄の上にイラストを被せる案を採用しましたが、制作中では他の仕掛けのある案も沢山描きました。
ファイターの顔があえてイラスト内に写らない構図にしたのも、顔が描かれてない名札って逆に珍しくて目立つ（他の名札と比べて埋もれない）のでは？という点からです｡
他にも、西武撃にデザインで関わっているくろていさんが西武撃#11の配信上でデザイン制作について話していたので、その中で話していたこともメモを取り参考にしました。
以上のメモからいくつか要素を入れつつジョーカーを中心にラフ（＝下描き）を3パターン程描きました。そのうちの1つが今回完成まで行き名札となります。
ジョーカー単体のラフもあったのですが、最終的に決定したイラストは他にも数名のファイターが写っています。
発想元は、西武撃さんが11月3日に公開した告知PVでフォックスとジョーカーが銃の撃ち合いをしているシーンがあったので、それを見てフォックスとジョーカーを中心に銃を持ったファイターを集めたイラスト、という案が浮かび今回のラフになりました。
2．下塗り
ラフをイラスト制作用のタブレットで撮影し取り込み、下塗り…の前に、形を正確に整えるためにスマブラ内の写真撮影機能を使ってファイターそれぞれの銃の形や持ち方を調べました。
撮った枚数は計29枚。後半は撮影自体が楽しくなってました。みんなかっこいい〜
ちなみに、ベヨネッタが前回の西武撃の名札にもいたことにこの当たりで気づき、前回描かれていたベヨネッタ2の物ではなく初代ベヨネッタが使用している銃にするという必死の抵抗をしています。
背景は西武撃のデザイナーさんにお願いする予定だったので仮で置いています。
完成後、下に名前用の欄を入れたくて制作中スペースを空けていた事を運営さんにお伝えしたところ、デザイナーさんが完成も合わせてくれました…！神対応…！！
3．影・光入れ
影や光の入れ方をどうするかはまだ自分の中で定まっておらず、毎回違う方法になってしまいます｡
最近は影レイヤーの上にオーバーレイで赤や青を入れるのがマイブームです。好きなイラストレーターさんの真似をしています。
これを6人分描きます。完成版と比べると色が濃く、印象がかなり違うと思います。
5．厚塗り
厚塗りというのは絵の具などを使った絵のように1枚のキャンバスに全て上から塗り重ねて描く手法です｡
説明が難しく､before→after見てもらった方が早いので載せます。
拡大すると線がキレイになってたり、形のミスが修正されていたりします｡（ジョーカーの銃の上部分が分かりやすいです）
6．加工、試し刷り
厚塗りまで終わればそろそろ完成ですが、ずっと背景の黄色とイラストがあまり馴染まないことに悩んでいました。色の組み合わせや選択はトップクラスに苦手で、絵を描く時毎回悩みます。
試行錯誤した結果、アプリのフィルター機能にある「アニメ調補正」というものを使ったらいい感じに明るくなりました｡
初めて使ったフィルターでしたがめちゃくちゃ良かったのでまた使ってみたいです。
最後に実家のプリンターで試し刷りをしてみました。デジタル上で見るイラストと印刷されたイラストの印象は大きく異なることが多いからです。
機械オンチなのでサイズでっかいまま印刷してしまった…
インクをケチって背景なしにしましたが、背景有りでバランスを見た方が良かったのでは…と正直思ってます。
印刷された物を見て、全体的な色の明るさや手の配置など微調整しました。
以上で…
完成！！
名前欄の位置の指定以外デザイナーさんに全部おまかせしたんですけど、想像以上のものが完成してて現地で見てひっくり返りました……
運営さん、特にデザイナーの方々には頭が上がりません。
7．反省、感想
背景とイラストの色が馴染まないことを悩んだ原因のひとつに、目標となる色の方向性が曖昧だったことがあると思いました。
そのせいでグダグダと寄り道するように描いてしまい、時間がとてつもなくかかりました。今回1番の反省点です。
逆に、過去にどのファイターが描かれていたか、西武撃のデザインのコンセプト、自分がどのような名札にしたいか、などの情報をしっかりまとめていたのはとても良かったと感じています。
普通のイラストではなく誰かが実際に手に取り思い出になるもの、という事なども踏まえてイラストの方向性を決めた時点では良かったものの、色の方向性は決めていなかったためグダってしまったのが勿体なかったですね｡
総合的に見ればとても良いものに出来たという手応えを感じています！
これは名札完成後に西武撃#12に観戦に行き、私の描いた名札を褒めたり付けてくださったりした方達とお会いした現地での経験があって改めて強く感じることが出来ました。
Twitter上での反応も良いものが多くとても嬉しかったです。
ただ、どのような名札にしたいかという点では、採用はしなかったものの沢山アイデアや仕掛けを思いついていたので、イラストに満足し手応えを感じていることも事実ですが、不完全燃焼感も同時にあります。
これは悪い意味ではなく、もっと挑戦したい！試したい！という前向きなものです。
反省点や課題も山積みなので暫くは今回の経験を元に修行したいです。
いつになるか分かりませんが、また名札を描く機会があれば挑戦してみたいと思います。
今回のnoteはこれにて締めさせていただきます！とても拙い文でしたがここまで読んでくださった方ありがとうございました。
このnoteを読んだ皆さんが今後大会で名札を手に取った時、その名札のイラストやデザインを制作してくれた方が何処かにいることをを思い出してくれると嬉しいです。
#スマブラAdventCalendar2022はまだまだ続きます！！
昨日はくろていさんによるスマブラ大会のデザインに関する記事、明日は寝椅子さんによる「ファンアートの自給自足」というタイトルの記事で、偶然にもスマブラ界隈アート・デザイン関連が続いております！
みなさん是非見てみてください〜👋
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