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【回答】側弯症の装具について

【質問】手術の体験レポートとのことですが、装具についてももし使われて何か情報があれば教えて欲しいです!

ご質問いただき、ありがとうございます。
(質問をいただけるとちゃんと届くべき人のところに届いているんだな〜と思えてかなり嬉しいですね…)


装具についてのご質問ですが、術前───いわゆる経過観察の段階───と術後の2つの時期に装具を使用していたので、それぞれの使用感などを説明できればと思います。
ほしい情報の方向性が違ったら、お手数ですがまた質問箱に投書していただけると助かります。

※手術から数年経っているので一部詳細不明な点があります。


【 術前の装具 】

のちに記事を作成しますが、私は経過観察の期間が長かったということもあり側弯症発覚から手術に至るまで4年の経過観察期間がありました。
その期間中につけていた装具が、こちらのサイトの画像のような装具です。
 ※私の装具の写真がないので似た装具が載っているサイトを紹介しますが、アフィリエイトではありません。

病院で体に石膏を塗って装具の型を取り、自分にぴったり合う形の装具を作りました。胸椎硬性装具という種類の装具です。
全体的にとても硬いプラスチックのような素材でできており、骨があたりやすい部位(?)にはスポンジの様なものが付いていて痛く無いように工夫されているのですが、やはりどうしても多少の違和感はありました。

私の場合は就寝時にこれを肌着やTシャツの上から装着していました。
本当は日中も装着することを推奨されていましたが、硬いし暑いし窮屈だしそれになにより、見た目もヘンだし… という理由から装着は就寝時に限定していました。よくない例です。


【 術後の装具 】

術後は背骨への負担や過度な刺激(捻る・ぶつかるなど)を避けるために3ヶ月か半年ほど過度な運動は避け、術前と同じく硬性の装具をつけていました。
先ほどの装具の胸部分や片肩にもプラスチック部分が増えた、よりホールド力が高まった印象の装具でした。

装着タイミングは確か「就寝時以外」で、術後の私は「コレつけて安全に治るならいくらでもつけてられるわ!」と装具に対してかなり肯定的だったので1日の大半を装具と共に過ごしていました。もちろん泊まりがけの学校行事にもつけて行っていました。

 ちなみこちらの装具は約75,000円ですが、保険適用なので実際の支払いは3割ほどです。



【 デメリットだと思ったこと 】

・暑い
プラスチックで上半身全体を覆うような形になるので、特に夏場は暑かったです。通気のために丸い穴は空いているのですが、やはり暑かったかな… 汗を拭きたくてもスムーズに拭けませんし。
 特に、手術を行ったのが真夏だったので術後の装具生活はなかなか過酷だった気がします。

・痛い
 装具の技師さんと相談して痛くならないように都度調節はしてもらっていたのですが、体を締め付けているので体勢によってはどうしても痛みが生じる時があります。適宜締め付けを少し緩めたり、絆創膏を貼って擦れないように工夫したりしていました。慣れたらそこまで痛くはなかったです。
※どうしても痛かったらきちんと技師さんに相談しましょう。

【 メリットだと思ったこと 】

・コレをつけてさえいれば最低限安全だ、と思えた
万が一突然他人にぶつかられても、被害は最小限にとどめられるな… と思っていました。

・ほとんど見た目に影響がなかった
肌着の上から装具をつけて、その上に普段着や制服を着ていましたが、全くと言っていいほど見た目に影響がありませんでした。
前屈などをすれば多少は装具特有のカクツキが出たりはしたのかもしれませんが、全く気になりませんでした。体の形に沿うように作っているから当たり前だったのかも。

・痴漢に遭わない
 鎖骨あたりから仙骨くらいまでが装具に覆われているので、満員電車で万が一痴漢されそうになっても触れる場所がありません。毎日満員電車に乗って通学していたのでかなり安心要素でした。





術前の私は装具に強い抵抗感があって装着を極端に毛嫌いしていましたが、骨の変形のことを考えるときっと日中も装着していた方が良かったんだろうなと思います。現に私は経過観察中にもどんどん背骨のカーブが進んでしまったので最終的に手術療法を行いましたし。

これから装具を装着予定・あるいは現在装具を装着中の方へ。悪いことは言わないので、装具は指示通り装着した方が自分のためです。


引き続き質問はこちらで常時受け付けております。お気軽に!
▶︎ https://odaibako.net/u/note460

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