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My 創作俳句

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人の集まりが苦手ですので歳時記を師匠に独自の思いで作句しています。 noteで勉強させて頂いてます。
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2024年2月の記事一覧

俳句【春の寒芍薬】五句

✒【風光るひと日に揺れて寒芍薬】 キンポウゲ科の花で12月頃から翌年の3月頃とも2月頃から5月頃までと、 何れにしても花期が長く人気のクリスマスローズ。 今回は[春]の季語で、和名の[寒芍薬]を詠んで見ました。 ✒【春風と戯れ遊ぶ寒芍薬】 冬の貴婦人とも、冬の宝石とも言われるクリスマスローズは、明治から大正にかけ日本に薬用植物として導入されたものは一重咲きの原種(ニゲル)と思われます。 現在の品種改良された八重咲や色数の多さによる派手さの無い 俯いた静かな風情から和名は

俳句【福寿草】

✒【風そよぐ猫の額の福寿草】 [福寿草]別名は[元日草][朔日草(ついたちそう)] 学名:Adonis ramosa(アドニス・ロモサ) 季語としては[新年]となって居ります。 其れにしても此の冬は暖冬と言われて居りますが、 我が家の庭では未だ存在が認められません。 旧暦の新年なら今の暦では1月20日から2月の20日の間と言う事で 時差を心得た植物は其の季節になると花芽が出るようですが。 現代で俳句を詠む場合は旧暦(現暦より遅い)で考えるのが 正解なのでしょうね。 我

俳句【春と節分草】二句

✒【ぽつぽつと夫の育む節分草】 自生地の方から分けて頂き大切に持ち帰り生育地に 似通った場所に環境を作り慈しみながら育てて居られる方を見掛けました。 山林の中で早春の花のない時期に密かに咲き始める節分草。日本原産の固有種で関東から西日本の山地に自生するキンポウゲ科の花。 花言葉は、「気品」「高貴」「微笑み」「人間嫌い」 4つの花言葉の中で少し変わった花言葉「人間嫌い」は、節分の頃に咲くことに由来しているようです。 節分の豆を投げられて追い払われる鬼の気持ちを表現した