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My 創作俳句

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人の集まりが苦手ですので歳時記を師匠に独自の思いで作句しています。 noteで勉強させて頂いてます。
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2023年10月の記事一覧

【俳句】セロ弾きのゴーシュから

セロ弾きのゴーシュ孤独な秋の夜 三毛猫も虎も同属秋の風 秋の夜に郭公鳴くやドレミファソ 太鼓打つポンポコポンポ秋の月 末の秋セロ弾きゴーシュと鼠の子 アンコール印度の虎狩り暮の秋 【セロ弾きのゴーシュ】は、皆様御存じの宮沢賢治の 童話です。猫に郭公、狸、小鼠と動物が出て来る私の好きな話です。 《粗筋》 ゴーシュは町の楽団でセロ(チェロ)を担当しています。 町の音楽会で発表する第六交響曲の練習をしているのですが、 彼だけが下手なままで、団長からきつく叱らます。

【俳句】秋の蝶/四句

🦋青空の雲に溶け込む秋の蝶 蝶も種類によって様々な形で冬越しをします。 秋も終わりになると羽もボロボロ、40%は失った状態でも 子孫を残す為に産卵を繰り返し、最期は地に落ちて消えて逝きます。 🦋秋蝶や付かず離れず縺れ飛ぶ 色褪せてボロボ蝶に成リながらも産卵します。幼虫に成った子は 大急ぎで食草をせっせと食べ晩秋には時間を掛けて蛹に変身します。 でもね、漸く蛹に成っても「あぁ~無情」小鳥がちょいと啄んで 胃袋に入れてしまいます。 又、アゲハチョウには[ヤドリバエ]や[コ

俳句【散り急ぐ木の葉に似るや秋の蝶】

今年は、ヒョウモンチョウの幼虫が少ない夏でしたが、 何処で過ごして居りましたのでしょう、 10月に入ってから羽化したての美しい飛翔を見せてくれます。 豹紋蝶は、褄黒豹紋と呼ばれるものが雌で、全体的に豹紋柄の美しい雄の飛翔も目を惹きます。近年、ミニパンジーの普及により増えました。 秋の終わりごろには親蝶が所嫌わず地面に卵を産んでいる姿を庭で見掛けます。様々な形で冬越しをする蝶ですが、冬越しの 蛹の殆どは四十雀などの小鳥に食べられてしまいます。 自然の厳しさをつくづくと感じてし

【俳句】秋/アサギマダラの話

✒【藤袴アサギマダラの影ひとつ】 八ケ岳では初夏から夏の終わり、時には秋半ばまで身近に 見かける浅葱斑。 羽根を広げれば10㎝前後の蝶が日本列島を縦断、 さらに南の沖縄や台湾や香港まで2500キロ以上の旅をするのですね。 この蝶が兵庫県の我が家の庭に藤袴を植えて数年、 2020年に飛来してくれました。 同じ地域でも毎年、噂は聞くのですが我が家は以降避けられております。 羽化したてだったのか元気が良くて、この写真1枚、 止まった所を何とか撮影したものです。 幼虫の食草

俳句【晩秋の筋雲流る花センナ】

【花センナ笑顔のコール晩秋の朝】アンデス原産と言われる木も青空を背景に咲ききる事が出来ずに、 枯れてしまったセンナです。 蕊が、まるで嬉しそうに笑っているような顔に見えます。 此の花を見るとアンデスの伝統的な民族音楽が聞こえて来るようです。