⑤入社4か月~6月26日まで
試用期間の満了日は、6月30日(金)でしたが、6月に入っても解雇の通知はされませんでした。A社の就業規則では、原則解雇の1か月前までに解雇予告通知を行うこととされていたので、私は、結局解雇なんかされないのかな、と考えていました。
6月27日(火)16時から、最後の進捗確認ミーティングが予定されていましたが、6月の中旬になってB部長から、6月27日の進捗確認ミーティングには、オフィスに出社して参加するよう連絡がありました。私は、今までB部長から出社するよう言われたことは一度もなかったし、進捗確認ミーティングは出社する必要はないミーティングだったので、突然B部長から出社を要請されて不審に思いました。その直前に、6月27日に予定されていた関西への出張が突然理由も告げられずキャンセルされました。
6月26日(月)18時ごろ、とんでもない内容のメールが誤って私に送信されてきました。そのメールの内容は、情報担当者間のメールで、「承太郎さんが6月28日にA社を退職するので、6月28日以降、承太郎さんが会社のPCにログインできないようにしたい。」という内容のメールでした。このメールは、本来私には送信してはいけないものですが、事情を把握していない情報担当者が私にCCで送信していました。このメールを見て、私は、6月27日(火)の会議で解雇を通知され、その直後に会社のノートPCは会社に回収されることが分かりました。
ノートPCを会社に回収されてしまうと、私の手元から私がちゃんと仕事をしていたことを証明する証拠がなくなってしまい、不当解雇に対抗する手段がなくなってしまいます。私は、6月27日の進捗報告会議にはオフィスではなく、リモートで参加することにしました。妻には、出社して上司と話し合った方がよいのではないかと言われましたが、出社したら会社の思うつぼです。6月27日の朝、体調が悪く、その日の進捗報告会議には自宅からリモートで参加することを連絡しました。後から考えると、この判断は大正解でした。
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