トラネキサム酸笑顔　#毎週ショートショートnote

とある田舎の小さな集落に、わんぱくな双子の姉妹、美龍と美虎、そして彼女たちを心から愛する末っ子の獅子雄が住んでいました。
三人はいつも一緒に遊び、時にはいたずらもしましたが、いつも楽しそうに過ごしていました。

ある日、美虎は家族に内緒で恋文を書きました。それは、獅子雄と仲の良い年上のサムさん宛てのものでした。美虎は獅子雄にだけその秘密を打ち明け、彼に手紙をサムさんに渡してほしいと頼みました。

獅子雄は少し緊張しながらも、美虎の頼みを受け入れ、サムさんの家へと向かいました。

サムさんは獅子雄を温かく迎え入れ、彼が手渡す封筒を受け取りました。封を開けると、サムさんの顔には優しい笑顔が広がりました。

「これはお返事の手紙書かないとね」とサムさんは言い、獅子雄に感謝のハグをしました。
獅子雄は、姉の幸せそうな顔を想像しながら、家路につきました。

緊張した様子の美虎に、嬉しそうに獅子雄は伝えました。
「とらぁねき、さむさん、笑顔だったよ。返事の手紙書くってさ！」