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紙エプロン

・お昼休みにちゃんぽんを食べに行った。フロアを1人で担当しているおばさんは日本語がたどたどしい。

・ピリ辛ちゃんぽんとともに紙エプロンを渡された。困る。着用すべきかどうか。自分の器用さへの信頼はない。

・多少スープが服に撥ねたところで気にはならないが、「エプロンを用意されたにも関わらず着用を怠り服を汚した者」にはなりたくない。

・それほど手間でもないし、と考えて着用することにした。紐を首の後ろに回し、はたと気づく。

・これ、結ぶの無理なんじゃないか。高校時代剣道の授業で面を着用するのに毎回苦労していたことを思い出す。

・案の定紐を結ぶのに手こずり、最終的には膝に掛けた。

・本当に紙エプロンを必要する人々は、その不器用さのゆえに紙エプロンを着用することができない。紙エプロンのジレンマだ。

・それほどゆっくりしてはいられなかったので、まもなく店を出る。しかし、割り箸の袋に書いてあった「モグベジ食堂」の文字が気になる。全く店名とは関係がないが、一体…

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