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旅先の散歩
・宿泊地は少し山を登った場所にあり、緩やかな道を登っていくか、街まで降りていくか迷うところだった。
・時間はあることだし、せっかくなら行けるところまで登ろうか。虫除けスプレーをかけていきます。これって服にもかけた方がいいのかな。
・誰に言うでもなく、行ってきます。少し登ると「ドッグラン→ 平日11:00〜16:00」と書かれた看板があった。
・少し期待して覗いてみるが、人も犬も見当たらない。看板に描かれた色褪せた犬と孤独を分かち合い、さらに上に登る。
・道路の舗装がなくなり、どんどん細くなる砂利道を歩く。そろそろ完全な森になりそうだ。
・虫除けスプレーもなんのそのと言った様子で蚊がまとわりついてくる。9月の山中はやや暑い程度の気温で、虫たちには動きやすい環境なんでしょう。そういえば8月の東京では蚊は見なかった。蚊はだんだん秋の生き物になっていくのかもしれない。
・さらに歩くと再び道がひらけた。住宅地かと思ったが、どうやら別荘が密集しているエリアのようだった。私有地に立ち入るわけにはいかない。今度は街に降りよう。
・別荘に来る金持ちの家の犬も、ドッグランでははしゃぐのかな。
・しばらく歩いて平地がつづくようになってきた。コンビニと民家がぽつぽつある。よくよく考えれば自分は田舎に情緒を感じるタイプではないかも。虫も苦手だし。でも映像で見る田舎の風景は好きです。
・もう少し大きな街には電車に乗る必要があるらしい。今日はこれくらいにしておいてやるか。
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・電車に乗って大きな街に降りてきた。しかし今度はあまり時間がない。
・街はもっと暑い。一般的には避暑地と呼ばれる側の地域ですらこの有り様。
・これと言って目を引く場所があるわけではないけれど、街全体のつくりが普段の生活圏と違うことはわかる。道の幅や曲がり角の多さ、店の並びの種類などで街の雰囲気は決まっている、のかもしれない。
・住み慣れた土地だと隣町との雰囲気の差も感じられるようになってくるのが面白い。
・考え事をしていたら目を引くものが続いて現れた。
・謎のゆるキャラ?の猫の像が3連続で設置されている。うーん、失礼ながらあまり可愛くない。
・占い師と大きく書かれたテントが設置されていた。その道50年のプロとされる老人の顔写真と、アナと雪の女王のポスターを横に引き伸ばした画像が貼り付けられていた。
・アナはエルサに対して大袈裟な吹き出しを用いて「お母さん、占っていこうよ」と訴えていた。
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