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あがっても大丈夫なヴァイオリン奏法5

 まず最初に言っておきますが、信じるか信じないか、これでこれからの文章が生きるか死ぬか変わってきます。
 上記写真左は弦が指板に接触した状態で、写真右は弦が浮いた状態です。
どちらも音が出ますが、前回スペクトラムでお知らせしたように、写真右のほうが良い音になります。
 とりあえず、このことを信じて、音が出るギリギリのラインを探してみて下さい。最初はかすれます。それは、左手の力が抜けていることにつられて、右手の(弓)の圧力も抜けてしまっているからです。右手の力を抜くのと圧力を抜くのとは全く違います。右手の力を抜くと圧力はかかるのです。
 圧力が抜けるというのは、力が抜けているのではなく、左手を浮かせることにつられて、弓を浮かせてしまっていることなのです。つまり、弓を持ち上げる力が加わっているということです。
 そこで、右手は圧力をフォルテくらいに設定して、左手の弦を押さえる力を弱めていって、音がかすれるポイントを探して下さい。その一歩手前が、もっとも良く音が響くポイントなのです。
 次回はそのポイントで演奏すると「どうなるか、をお伝えします。
 
 

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