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友人と『江戸前エルフ』を見た話


先日、友人と通話している時に見ないかと言う話になり、気になっていたのでもちろん快諾。視聴を終え、その時に思った事などを思い出しながらただ書いていきます。


簡単なあらすじ

東京の月島を舞台とした『高耳神社たかみみじんじゃ』にご神体として祀られている、400年以上前に異世界召喚されたエルフ・エルダと、エルダに仕える巫女の小金井小糸との日常が描かれる日常コメディ。

全体の感想

※あくまでアニメの感想であり、その後原作、ラジオ等は見ていないためその後本編と違う所があった場合は許して頂きたい

昨今多く見られる異世界もののようで逆にあちら側からこちら側に召喚されたという設定が少し珍しいと思った。
オタク趣味のエルフとそれに使える巫女の日常ものアニメではあるが、所々に江戸の娯楽や物事の由来等を説明しているのでタメになることも多かったりする。
作画としては全体的に好評価。中でも特徴的だなと思ったのは、エルダのまつげ?と汗の描写である。

まつげまで金色なエルダ

https://edomae-elf.com/special.html

江戸前エルフ公式サイトより引用

作中では他にもエルフが登場するのだが目をつぶった時でもまつげが金色になるのはエルダだけであったように思う。
汗の描写については、小糸の妹である小柚子に主に使われている。

公式画像でも汗が出ている小柚子

https://edomae-elf.com/special.html

江戸前エルフ公式サイトより引用

焦っているなかでも、少しかわいらしい印象に見える。

全話を通してエルダと小糸、そして地元月島の住民たちとの関わりが強く描かれていた作品であり、実際に現地に行ってみるのも、それこそ聖地としてふさわしいのではないだろうか。

意外だったのは月島の人たち、というかエルフに関わっている人たちはみんな優しい、むしろ甘いと言っても問題ないくらいだ。お供え物など、そんなのアリというようなものまで供えてくる。みんなエルダのことが好きなのだろう。

小金井小糸とエルダ

小金井小糸は高耳神社に仕える15代目の巫女であり、作中ではエルダに仕えて3か月、ということになっている。オタク趣味に没頭するエルダの世話をしつつ学校や神事などもきちんと行っている。
小糸はたびたび早く大人になりたいという願望があり、そのため大人びたバックを購入したり、ハイヒールを買おうとしているところがある。

小糸が考える大人像 

https://edomae-elf.com/special.html

江戸前エルフ公式サイトより引用

年相応という面もあるが、それ以上に大人に早く大人になりたいという理由が彼女にあるのだが、そこはぜひ本編を見て確認していただきたい。ネタバレというほどではないが見ていただければすぐわかるだろう。

かたやエルダは、引きこもりということもあるかもしれないが変化というものに対して億劫、もしくは怖がっているようにも見受けられる。この作品ではエルフは、事故や病気などが無い限り不老不死とのことなので、これまで数多くの出会いと別れを繰り返してきたはずだ。だからフィギュアやプラモデルなど、変わらずずっとあるものが好きになったのかも知れない。

日常と潜む儚さ

この作品はコメディではあるが、所々にエルフという永遠を生きる種族と、長くても100年程度しか生きられない人間との良く言えば儚さ、悪く言えば不穏なシーンが見え隠れする。
例えばOPでも小糸は子供から現在まで成長している姿が描かれるが、エルダは何も変わらずに歩いている。

だんだん成長する小糸と何も変わらないエルダ

https://edomae-elf.com/special.html

江戸前エルフ公式サイトより引用

人間とエルフで一日の長さが変わるわけはないが、歩んできた年月はとてつもない差がある。寿命の差を前面に押し出しているわけではないが、小糸がいつか年老いたとしてもエルダは今のまま次代の巫女と神事を行うのだろう。できれば小糸もずっと生きていて欲しい。

なお、小糸の今後に関しては勝手に深読みして勝手にダメージを受けているだけなので、オタクの厄介なところが出てしまっているだけである。

妄想あるいは与太話

ここからは、ただただ江戸前エルフの世界ではこんなことがあったかもしれないという事を書いていく。

  • 小金井家の巫女短命説

  これは単純に巫女の代と、神社が続いている年数から見ればわかることだが400年以上続いており、小糸で15代目である。400年を先代までの14 で割ると約28となるため、単純計算ではあるが代々短命であるのかもしれない。もちろん生前に引退した巫女もいるだろうがそれにしても短い気がする。江戸から現代に至るまで、医療など発展してきたはずだが、まあ深く考えなくてもいいだろう。

  • エルフ=八尾比丘尼説

  これこそ与太話話ではあるが昔話で不老不死と言えば、かぐや姫と八尾比丘尼あたりだろうか。かぐや姫はエルダが言っていたため外すがまったく年を取らず、不老不死であるなら江戸前エルフの世界ではエルフが八尾比丘尼として広まっていったのではないだろうか。ただ、八尾比丘尼に関してはその肉を食らうなどの描写があった気がするがそこはなんとか穏便にすませて、異世界から持ってきた食物あたりにしてほしいものだ。

終わりに

 今回は初めて120字のつぶやきでは収めきれないと思い、感想を含めて筆を進めてみました。少しでも作品の雰囲気などを感じ、楽しんで読んでい ただけたでしょうか。また一読していただければ幸いです。

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