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ねむるねこ

 朝食後、ちょっとでもテストを作ろうと、和室に引っ込んでいると、となりの居間から、変~な会話??が聞こえてくる。

とある予備校生:わっかわいい!すっげぇかわいい!
  わっかわいい!うわっ、すんげぇかわいいー、
  ね?とある女子中学生ちゃん?

とある女子中学生:・・・

とある予備校生:ほら見てん、すっげぇかわいいぞ!

とある女子中学生:・・・

とある予備校生:オマエ、嘘とおもっとるんやろう?ホントなのに。

とある女子中学生:・・・

とある予備校生:うわ!かわいい!かわいすぎる!
  (=^..^=)ミャ~、(=^..^=)ミャ~

とある女子高生:・・・

とある予備校生:ね、かわいい 寝かた!
  (=^..^=)ミャ~、(=^..^=)ミャ~・・・

と、ひたすら独りで喜んでいるとある予備校生。大丈夫かな、この人。
そこまでかわいくはないよ?軒下さんは。もういい歳だよ。
とある女子中学生が、こちらにのぞきに来る。目にいっぱい、可笑しさを浮かべて、にまっとしてわたしを見てくる。

だいたい、とある女子中学生は何を言ったって、誰が言ったって、お母さんが言ったって、こんなもんだよ。言葉ではなく、目と心で交信してくるタイプなのよ。知らないの?


ここまでではないけれど、でも、わたしはどっちかというと、とある女子中学生ではなく、とある予備校生に似ているところがあるんじゃないかと、心配になる……。おたまじゃくしごときで喜んでしまう自分に。


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