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現在地 3話「今、ここで」創作大賞2024漫画原作部門

▼本編 #3話 「今、ここで」 〇同・コート    第3セットが始まる笛が鳴る。    浩太がサーブを打つ。    しかし、空志野高校に返される。 勇気「ワンタッチ」    葵が拾い、慎吾がトスを上げ、光が打つ準備をする。 光「ブロック、見る見る見る」    呪文のように自分に唱えながら、走りバックアタックをする。    光、ラインぎりぎりにスパイクを決める。 光「よっしゃーーー!!!」 千明「ナイス!!」 ×××    得点板は3セット目、白山高校19―空志野高校21。

    • 現在地 2話「何者かに?」創作大賞2024漫画原作部門

      ▼本編 #2話「何者かに?」 〇民宿B・外(早朝)    ジャージを着てオーバーの練習をしている壱月。    眠そうな様子の輝人があくびをしながら出てくる。 輝人「おはよう…」 壱月「おはよう」 輝人「まだ、5時だよ。昨日2試合もやって疲れてんのに…」 壱月「日課だから。勝つためにはやらないと」 輝人「…うん。まあ、そっか」    オーバーを上げ続ける壱月を見つめ続ける輝人。 輝人「ほんと、お前って昔からそうだよな。俺がバレー誘ったのに、いつの間にか俺より…」 壱月「…」

      • 現在地 1話「もし、あの時」創作大賞2024漫画原作部門

        ▼あらすじ 誰もいない体育館で、黙々とバレーの自主練をする日野光。彼は春の高校バレー千葉予選で敗退したのは自分のせいだと、ショックから立ち直れずにいた。そんなある日、学校の帰り道、電車がトンネルをくぐると、周囲の人間が消え、彼の目の前にはサラリーマン風の男「X」が現れる。そしてXは突然言うのであった。「時間を3回まで巻き戻すことができます」と…。時間の巻き戻しに犠牲が伴うとわかっていながら、光は自身のスパイクをブロックされて負ける前に巻き戻すのであった。そして、巻き戻した

        • 忘れえぬ記憶 note創作大賞2024(恋愛小説部門)

          ▼あらすじ 大きな手術をしてから、週に1度、病院で謎のカウンセリングを受けている相川雅(38)。そのカウンセリングの中で雅は高校時代に、古本屋で出会った、同級生の成瀬佳との淡く甘酸っぱい記憶を振り返る。彼は、大人っぽく人を寄せ付けず、いつも無表情で、クラスの中で特異な存在だった。しかし、古本屋で好きな本について語らう彼は年相応な少年だった。雅は”成瀬君”という少年の本当の姿をもっと知りたいと、彼に興味を持ち始める。そして、雅と彼は古本屋で、2人だけの時間を共有し、仲を深めて

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