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日和見な人々

「細菌叢(そう)」という言葉を聞いたことがありますか。

「叢」は音読みで「ソウ」、訓読みでは「くさむら」と読みます。
「細菌叢」は、別名「細菌フローラ」ともいいます。「フローラ」はお花畑のことです。

人間の体内には、さまざまな細菌が勢力バランスを保ちながら棲みついています。
顕微鏡で観察すると、その様子がカラフルな花々が咲き乱れる花畑に似ていることから、「フローラ」と呼ばれています。

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記事では「腸内細菌」について述べていますが、腸内だけではなく、口腔内や皮膚表面でも同様です。

菌の割合は、2対1対7
 善玉菌  20%
 悪玉菌  10%
 日和見菌 70%
とされています。

「日和見(ひよりみ)」とは……

日和見(ひよりみ)の意味・使い方をわかりやすく解説 - goo国語辞書日和見(ひよりみ)とは。意味や使い方、類語をわかりやすく解説。1 有利なほうにつこうと、形勢をうかがうこと。2 空模様を見ること。また、その役の人。「夢もむすばずありしに、―に起こされ」〈浮・一代男・三〉 - goo国語辞書は30万5千件語以上を収録。政治・経済・医学・ITなど、最新用語の追加も定期的に行っています。

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日和見菌は、自身は「善玉」でも「悪玉」でもなく、空白地帯を埋める形で存在していますが、「フローラ」のバランスが崩れて「善玉」「悪玉」のどちらかが増え、勢力を伸ばすと、「付和雷同」する形で「優勢側」の味方になります。
イソップ物語に登場するコウモリのような存在です。

過剰な「手指消毒」を避けたほうがいいのは、この70%の「日和見菌」のせいです。
アルコール消毒で「善玉菌」の数が減ってしまうと、「悪玉菌」が急速に増え、それを見た「日和見菌」が「悪玉一味」に加担するようになるからです。
アルコール消毒のやり過ぎは、かえって健康を害するおそれがあります。まんいち皮膚の「細菌叢」の上にウィルスが付着しても、水道水でざっと手を流すだけで落とせます。

それにしても、「細菌叢」は人間社会にそっくりです。

 20%の「善人」
 10%の「悪人」
 70%の「どちらでもない人」

「善悪」の概念は相対的なものなので、単純に二分することはできませんが、例え話なので勘弁してください。

この3年間、「善人」は手足を縛られ、口を封じられてきました。
往々にして「悪玉菌」のほうが生命力が強いのと同じで、「悪人」どものほうが金も権力も握っていたからです。
そのおかげで、70%の「その他大勢」は、雪崩を打って優勢な「悪人」どもの側につきました。

しかしそれは、裏返せば、一夜にして「形勢逆転」もあり得るということです。

「その他大勢」の70%は、自分の意志や考えを持っていないので、常に周囲の顔色をうかがっています。周囲が「善人側」に転べば、たちまちそちらになびき始めます。
オセロゲームの「会心の一手」で、盤面の駒が一気にひっくり返るのと同じです。

すでに「悪の手」から抜け出たツイッターなどでは、この一月余りで「善人側」がどんどん勢力を盛り返しています。
「日和見将軍」とも呼べるメディア界でも、CBC放送に続き、ローカル局、ローカル新聞、そして大手週刊誌などが「善人側」へシフトチェンジしつつあります。

この流れは、デマ太郎ごとき「三下」では、決して止められないでしょう。

この期に及んで「ワクチン接種」と「マスク着用」を推奨している連中は、「真の悪人」か、主体性のかけらもない「日和見主義者」です。
数ある人間の生き方の中でも、最もクズで下劣な生き方だと断言します。
軽蔑されてしかるべきでしょう。


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