見出し画像

株式会社 こどもの木保育園への監査請求に至る経緯について


当署名フォームをご覧くださいまして、誠にありがとうございます。
今回の署名活動の背景につきまして、ご説明させて頂きます。

事の発端は、今年8月半ばに新浦安こどもの木保育園幼児クラスの担任2名が突然退職されたことです。
別の幼児クラス (3, 4, 5歳) 担任1名も7月に突然別園への異動となっており、年度途中で幼児クラス担任3名全員が不在となりました。更に追い打ちをかけるように、9月末日をもって園長までもが退職することが判りました。
これらの退職・異動に関して、保育園側からは保護者はおろか園児に対しても理由の説明も、時期の通告すらもありませんでした。

この異様な事態に一部の保護者が保育園の運営本部に対し、事態の説明ならびに保護者全体への説明会の実施を再三、求めてきました。
ところが運営本部の対応は、複数の保護者からの問い合わせから1週間以上経過後にようやく「今後事情を説明する」という旨のみの文書が出され、更に保護者説明会は9/1に開催を連絡・2日後の9/3に開催という性急極まりないものでした。
保育園を利用する保護者は、基本的に就労しています。説明会は土曜日でしたが、開催2日前の連絡は子供を預けるなどの都合をつけるのはかなり難しく、対面での参加を断念したご家庭も多かったようです。
加えて当初の「今後事情を説明する」という旨の文書は乳児クラス (0, 1, 2歳) には配信されておらず、保護者会の開催のお知らせで事態を知ったというご家庭もありました。


9/3の保護者説明会では、本部より、概ね次のような説明がなされました。
①内部通報で本部に対し二人の保育士の不適切保育(虐待)の報告があった。
②今回の報告を社労士に相談したところ、『これらは懲戒に該当すべき事案である』と指摘された。
③それらを踏まえて該当保育士に対し聞き取り調査にて、本人らが事実を認めたため退職となった。ただ退職届については、聞き取り調査の前に提出されていたものである。
④園長については上記の監督不行き届きと、自身の体調不良にて自己都合での退職である。
⑤大幅な人員減があったものの、その後別園 (姉妹園) からの応援等で必要な人員を確保し、安心安全な保育ができる状態に戻りつつある。

内容は上記のようなものでしたが、その回答やこれまでの諸々の対応に、保護者としては運営本部に対し徐々に不信感を募らせていきました。
というのも本当に『懲戒に該当すべき事案』が生じたのであれば、本部には速やかに当該園児の保護者に状況報告や謝罪等の必要があるはずです。当該クラスの保護者ももちろん保護者会に参加しており、また欠席されていた保護者にも確認したところ、実際にはそのような報告を受けた保護者は一人もおりませんでした。
また懲戒に該当するほどの不適切保育(虐待)が起こったのであれば、本来ならば浦安市の保育幼稚園課への報告が必要であるはずですが、本部の回答は「(報告ではなく)相談はしたものの、『それほどのことではないので、それは保育園内で解決してください』という返答であった」という、非常にちぐはぐな説明に終始しました。
更に言えば今回の「内部通報を行った」とされた職員の在職期間は、驚くべきことに1ヵ月足らずでした。今回「懲戒に値する」と言われた先生方は2年以上勤務され、ずっと子供たちに関わってきてくれたため、園児たちはもちろん、保護者からの信頼もとても厚い先生方です。一方、1ヵ月足らずの在職職員については存在すら認識していなかった保護者も多く、なぜその先生方の言葉や態度ではなく、内部通報をした職員の訴えが信用に値すると本部が判断したのかについて、疑問の声が多く上がりました。
そして最大の不安要素は、保護者側は保護者会の席に代表取締役の出席を求めていたにも関わらず、姿を現さなかったことです。

話は再び前後しますが、今回の幼児クラス担任の突然の退職では子供たちは先生にお別れを言う機会すら与えられませんでした。このため幼児クラス保護者有志からの呼びかけにより、園外会場を設けての「お別れ会」を開催しました。
そこで改めて当事者の先生方からお伺いした退職事由は、
『本部からの執拗なパワーハラスメントと、それによる自身の健康状態の悪化』
でした。

その後、8月以降に退職された幼児クラス担任2名・園長の3名の先生方から保護者に対し、説明文書が配布されました。
そこに記された内容は
①保育要員、調理・栄養士といった実際に子供たちの保育に必要な人員の慢性的な不足があり、その状況は運営本部からの過度な経費削減・給食材料費等の節約要求によるものである。このため現在の保育環境は安心・安全とは言えない。
②元幼児担任2名は「虐待(不適切保育)」を疑われる事案について事実を認めたことはなく、むしろ「疑惑」の時点で全職員に公表され、異動などをちらつかせるような言動が運営本部からあった。この問題以前から運営本部による給与や賞与の引き下げなど、パワーハラスメントといえるような行為があった。
③現本部役員による、浦安市の保育補助金の不適切な受給があった。それらを指摘・改善を要求したことで園長が本部から煙たがられ、退職に追い込まれた。
という衝撃的なものでした。
実際に退職された3名の先生方より保護者に配布された文書を元とし、保育ユニオンさんが作成したnote記事を下記にご紹介します。
(署名フォーム内に掲載したものと同じ記事です。)


以降、9/17に退職者3名による保護者説明会、9/23に運営本部による第2回の保護者説明会が実施されていますが、両者の主張は平行線をたどっています。
本部からの説明も、今回退職された先生方の説明も、どちらもあくまで「互いの立場からみた主観に基づく」主張と言えます。特に虐待行為の有無やパワーハラスメントに関しては、両者の溝を埋めるのは難しいかもしれません。
ただ保護者の目線から子供たちと先生方の様子を見る限り、少なくとも本部が主張する『虐待』のような事態が起こったとは考えにくく、その点だけから見ると先生方の主張を裏付けているように感じられました。

しかし「③現本部役員による、浦安市の保育補助金の不適切な受給があった」という点については、浦安市に対し特別監査を請求することで、十分に客観的な検証が可能な事項であると考えます。

そこで今回のフォームでは、以下のご署名をお願いしたく存じます。
〇浦安市へ『株式会社 こどもの木』の新浦安こどもの木保育園・堀江こどもの木保育園・舞浜こどもの木保育園に対する、2015年度分からの特別監査実施と監査結果の開示を請願する

話を総合すると、今回の大量離職の発端は補助金の不正受給疑惑であり、本部の意に沿わない先生方が離職に追い込まれたという構図が見えてきました。このような大人の事情により、園行事等の開催が軒並み延期・縮小となり、既に子供達に被害が及んでいます。さらに保育園がこのような事態に陥ったことで、一部には不穏な空気を察し、一時的な体調不良や部分的な幼児退行に陥ったお子さんもいらっしゃいました。
このため、新浦安こどもの木保育園では9月以降毎月、園児の転園が相次いでいる状況です。本来であれば年度末や卒園まで一緒に過ごすはずだったお友達が、保護者の保育園本部への不信感が払拭しきれないがために、散り散りになってしまいました。
現在、園に残留されているお子さんも、転園したお子さんも、どちらにとっても大きな負担になっていることは言うまでもありません。そして残念ながら、これらは全て『大人の都合』によるものです。
運営本部からはそういった不正は一切ないと説明されているものの、エビデンスの開示を求めても応じてもらえていません。現在も在園しているお子さんの中には、転園したくても他園に空きがなく出来ないなどの事情もあり、毎日とても不安な思いで子供を預けている家庭が多数あるのが実情です。

また今回の一件を含め離職された先生の人数も多く、現在も在職されている先生方への負担が大きくなっています。保育園本部は保護者会にて、幼児クラスに関しては今年度当初の状態と同様に1クラスに1人担任を付けると約束していたはずですが、残念ながら2ヶ月近く経過した今も担任が実現されていません。

上記のような理由から、今後の園運営を継続するための不安要素を排除すべく、浦安市に2015年からの特別監査の実施を請願したいと考えています。不正の有無を明らかにすることは今後の保育園運営継続にとって有益であり、万が一不正があった場合は改善等の対応が見いだせると考えます。

何よりこれは『単なる一保育園運営会社の問題』ではなく、我々市民が収めているの税金の問題でもあります。

この問題は先日、市議会でも議題としてお取り上げ頂き、その際に健康こども部長より、『通報、相談に元づく情報があれば検査の対応をする。』とのの発言がありました。
今回、皆様のご協力を頂ければ、株式会社 こどもの木保育園への特別監査を実施出来るのではないかと考えている次第です。

どうか皆様のご尽力を賜れますよう、何卒お願い申し上げます。

非常に長文の説明にお付き合い頂きましたこと、重ねてお礼を申し上げます。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?