ダ・ヴィンチ・恐山、という人
ダ・ヴィンチ・恐山、という人
彼との出会いはオモコロチャンネルの「俺は母ちゃんの奴隷じゃねぇっつぅの!選手権」だ。奴隷にかけて加齢とかチョレイとか、語尾がレイになっているものをたけし(ジャイアン)が答えていくというものだ。
彼の答えは見事で惚れ惚れとしてしまった。
紡ぎ出す言葉がみごとな一方で、動きになんとも言えないぎこちなさがあり、本当に内容が見事だった最終解答も良く見るとボタンを押す準備は既に済ませていて、何度も正しいと思われるタイミングを見計らった上で押している。なんとなく空気を読むことを肌で感じ取るタイプではなくケース学習でしてきたタイプではないかな、と感じた。
「面接官をビビらせよう」の回では学習によって人間になりすましたクリーチャーを怪演し、これもまた見事だった。コレは彼そのものではないか、と思わせるような真に迫った演技だった。
演技と言えば、彼は高校時代は演劇をやっており、脚本を書いていたそうだ。なるほど納得の人間観察力だ。なんか虚無の深淵から人間というクリーチャーを観察しているようなそんな感じがする。キャンプRTA回の「人生とは?」「生まれて死ぬ」この一言に彼が集約されていると感じた。
そんな訳で家でオモコロチャンネルを見ていたら、すぐに妻がドハマりし、作家の品田遊さん名義で出版している本を買い込んできた。妻はARuFaさんと二人でやっている匿名ラジオも聴き始めたようだ。
不器用な彼を不器用という一言で表現してしまうのは容易いが、それだけで表せない人間臭さみたいなものが感じられる。
彼が好きだ。
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