【感想ネタバレあり】         映画「トラペジウム」

なぜ見たのか

華鳥蘭子役の上田麗奈さんが推しの1人であり、その出演作というのが、1点。上田麗奈さんの個人ラジオ「上田麗奈のひみつばこ」でもトラペジウムの話をされており期待感が高まっていたのである。
(エンドロールで、石上静香さんと、菱川花菜さんの名前見つけてテンション上がりました)

おおまかな感想

生々しい作品だった。アイドルの光と闇の部分を描いていた。
学校とアイドル活動の両立、高校生ならではのテストや進路についての話題
アイドル活動をするモチベーションの差と、グループ内人気格差
SNSでの誹謗中傷という闇の部分を見せていた。
それでいて、作品内の「この先、どんなにお金のかかる誕生日のサプライズをされてもどんなに情熱的なプロポーズをされてもこんなに嬉しいことはないだろう」という挑戦した人にしか得られない圧倒的達成感と幸福感の差がえぐいくらいに描かれていた。

キャラの感想

大河くるみ

西の星
本作品の癒し枠。
元気いっぱいの笑顔が魅力的だった。
ロボコンに出場時に他校からも生徒が押し寄せ人が苦手になってしまったか?(TV取材のときに来なかったのもそのトラウマがよぎったからではないか?と個人的には思っている。)
主人公が初めてできた同性の友達だからというモチベーションで一緒にいてくれた良い子

華鳥蘭子

南の星
本作品の常識人?枠(お金持ち属性は置いておいて)
CV上田麗奈さんの上品なお声が心地よかった。
1人目で蘭子ちゃんを引き入れられたのが巡り合わせの良さだった。
劇中では、くるみちゃんのケアをしていて、蘭子×くるみ尊いとなっていた。

亀井美嘉

北の星
本作品のトラブルメーカー
過去の経験から、かなり重めの友人関係を望んでいた節があり、そのこともありすれ違いをしていた印象。
自分があこがれだった子と一緒にアイドル活動できて嬉しかったんだろうけど、全てを注げるものではなかった。(勉強・ボランティア・恋愛とやりたいことが多い。)等身大の高校生として描かれて印象。

東ゆう

東の星
本作品の爆弾
「初めてアイドルを見たとき思ったの。人間って光るんだって」
アイドルは多くの人を笑顔にできる存在→かわいい子はアイドルになればいい、アイドルをやるべきだ。そして、自分も光りたい。アイドルこそが至高の存在・職業だと思っている。
この気持ちで終始行動していた。
「可愛い衣装・髪型でスポットライトを浴びられるのがどれだけ幸せか」このセリフに表れているように、自分1人ではオーディションを受けてもたどり着けなかったからこそ、その地位にいるのに本気になれない、苦手を積極的に克服しようとしない、苦しんでいる他のメンバーとの温度差が露骨に出ているシーンだと思う。

まとめ

〇人生は予定通りにはいかない。(アイドル計画ノートほとんど筋書き通りにいかず・・・)
〇挫折と再生・・東西南北一度はバラバラになってしまったが、アイドル再結成ではないハッピーーエンドにしたのはアイドル作品としては斬新
万人受けはしないが、刺さる人には刺さると思う。現に、5回目というポストを見た。

タイトル「トラペジウム」に込められたもの(考察)

トラペジウムはダブルミーニングだと思っている。

  1. 不等辺四角形(どの二つの辺も平行でない四角形)

  2. オリオン星雲の中心にある4つの星

1. とある一瞬を形づくる四角形であり、平行に思えても、延長線の先の人生で混ざりあい、関係性が続くことの暗喩
2.これはそのまま、4人の存在が星に例えられ、4人で光輝くという意味  であろう。

以上お読みいただきありがとうございました。読者様の考察等あれば、コメントいただければ幸いです。

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