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#5【幼稚園】【保育所】【子ども園】子ども達は【ごっこ遊び】が大好き!心も身体も動かす室内遊び!


 9月も半ばを過ぎましたが、暑い日が続いていますね。外遊びも存分にできない暑さで、先生方も「身体を動かす」室内遊びを色々考えてくださっていることと思います。

 2学期に運動会が予定されている園などは、運動会の種目につながるような遊びをされているのかもしれません。
 筆者が幼稚園で勤めていた時には、プリキュアや〇〇レンジャー、ポケモン、ドラえもんなどの主題歌でダンスをしたり、パラバルーンで遊んだりしていました。反省点でもありますが、運動会の練習(特に並び方や隊形移動などを覚える)になってしまうこともよくありました。

 室内での運動遊びは、遊戯室でのサーキットやダンスなどの個々が自由に選べる遊びも、子ども達はとても喜びます。子ども達は、好きな遊びがとにかく大好きです。

 そしてまた、子ども達は「ごっこ遊び」も大好きですね!なりきる遊びです。
筆者も、子ども達とごっこ遊びをすることが大好きでした。


 ここでおすすめしたいのは、少人数で遊ぶ「おうちごっこ」や「ポケモンごっこ」ではなく、クラス活動の中での「ごっこ遊び」です!


 例えば、(季節的に1学期の内容になりますが)「ダンゴムシごっこ」「ちょうちょとお花ごっこ」などのような、子ども達に身近な、子ども達が実際に見て・触って、遊んで心を動かされたもののごっこ遊びです。

 園やクラスで飼育している生き物でもいいですね。ザリガニ、メダカ、トンボ、うさぎ、りすなどなど。虫や生き物にあまり興味が持てなかったり、苦手だったりするお子さんも、ごっこ遊びを通して、身近な生き物への親しみが湧いてくることもあります。

 また、学年が上がってくると、照れも出てきて「なりきる」ことに抵抗があるお子さんもいるかもしれません。動かずじっと見ているだけのお子さんでも、それはそれで心の中では遊びに参加しているものですから、ゆっくり見守りながら、タイミングよく声をかけてみてください。
(年間を通してごっこ遊びを楽しむために、4月からごっこ遊びをたくさんしているといいです。3学期に劇遊びや生活発表会があるのであれば、なおさらです)

 子ども達が、その生き物になりきるには、先生が一番なりきって遊ぶことが大切です!おすすめの設定は、「先生がお母さん(場合に応じてお父さんやおばあちゃんなど)」になって、子ども達はそのまま子ども達、みんな兄弟姉妹というものです。

 子ども達の普段の生活経験から、お母さんと子ども達という関係性になりきりやすいのです。


▼おすすめの遊び方 (ここでは、「ダンゴムシごっこ」でお話しいたします)

①ごっこ遊びをするまでに、ダンゴムシに親しみを感じていたり、触れて遊んだり、絵本を見たりして、心が動いていることが大切です。

②ダンゴムシの歌や手遊びなどで、気持ちを向けさせることも導入としていいと思います。

③ストーリー設定は
 →⑴お母さんダンゴムシと子ども達ダンゴムシが、お花畑(クローバー畑でも)で遊んでいます。(保育室の中央の床)

👩🏻‍🦰お母さん:「ダンゴムシの子ども達、お母さんの周りに集まってね。」
「ここのお花畑には、美味しい枯葉がいっぱい落ちているからお腹いっぱい食べましょうね。」 「〇〇ちゃん、すごく美味しそうな枯葉を見つけたんだね!」  
「大事なお約束。勝手にお花畑から出てはいけませんよ。」
「こわーいカマキリやトカゲやお空からはカラスが美味しいダンゴムシの子どもを探していますからね。」(←子ども達の大好きなやつです)

 などと、子ども達にお話ししたり、一緒に枯葉を食べたりします。
👩🏻‍🦰先生(お母さんダンゴムシ)がどれだけなりきるかで、子ども達が臨場感を味わえるかが決まりますので、本当にダンゴムシになりきってください!

→⑵子ども達を集めて、丸くなる練習や大きな葉っぱに隠れる練習をします。カマキリやトカゲなどの敵が来たときに身を守る練習です。新聞紙を葉っぱに見立てたり、何もなくてもなりきっていると葉っぱに隠れているというイメージの中で遊べます。

→⑶本当に、トカゲやカラスが襲ってきます!先生は二役します。
👩🏻‍🦰「お母さんは、今からちょっとお花畑の向こうに行ってきますね。いちご畑があるかどうか見てくるわね。トカゲやカラスが来たら、葉っぱに隠れるんですよ」「じゃあ、いってきますね!」
(ダンゴムシのまま、保育室の隅の方に行って隠れます)(しばらくして)
🦎「クンクンクン!なんだか美味しそうなダンゴムシの子どもの匂いがするなあ!」とトカゲになりきって子ども達に近づいていきます。

 ここで子ども達のドキドキワクワクはクライマックスに!!
 子ども達は、驚きの速さでまるくなって固まりますよ!!

👧🏻「ふふ」
🦎「んん?なんだか声が聞こえるぞ?」

 トカゲになって、先生は子ども達の周りをゆっくりうろうろ。子ども達は、見つかったら食べられるので丸まってじっとしています。

 ソワソワしている子、石のように固まっている子様々です。たまに、ちょんと丸まっている子どもに触ってみます。それでもじっとしていたら、

🦎「んん?ダンゴムシの子どもかと思ったら、固い石だったのか!くやしい!」と言ってみましょう。触られた子どもは内心、よっしゃー!となっていると思います。

 トカゲは、子ども達を見つけられずに悔しそうに帰ります。
そしてすぐに先生はお母さんダンゴムシになって戻ってきます。(トカゲのにおいがするわ!子ども達は大丈夫かしら!と心配しながら急いで帰ってきます)

👩🏻‍🦰「みんな、もう大丈夫よ!上手に隠れていられて、えらかったね!トカゲはどんなだった?」
👦🏻「すごいドスンドスン歩いてた!」
👧🏻「ツンツンされたけど、固い石と思ってた!」
などなど、会話が弾みます。

⑷時間があれば、同じような流れで次は🐦‍⬛カラスが来る設定でも遊べます。先生がカラスになります。カラスの方が大きいし、くちばしでつつくし、怖いのでドキドキです。

⑸トカゲやカラスに見つかってしまう場面で遊んでも面白いと思いますが、ワーキャー大騒ぎになってしまったり、追いかけごっこになってしまって収集がつかなくなることもありますので、子ども達の様子に合わせて遊びを進めてください。

⑹遊びの終わりは、お母さんダンゴムシが、子ども達をいっぱい褒めてあげます。上手に隠れたこと、音を立てずにじっとできたことなどなど。そして、みんなにごほうびのいちごをあげます。ここでは、子ども達は全員、一心にお母さんダンゴムシの方を見ていますから、一人一人の目を見て、いちごを確実に渡したり食べさせたりしてあげましょう。もぐもぐ、美味しく食べましょう!

⑺そして
👩🏻‍🦰「このイチゴは、魔法のいちごだよ!食べたらみんな、人間になあれ!」

という感じで、自然に違和感なく人間に戻ることができて、
「楽しかったね」「またダンゴムシになって遊ぼうね」と遊びを振り返ります。

 時間に余裕があったり、子ども達の様子を見て必要と感じたら、この振り返りの時間をしっかりとってください。


 「トカゲがやって来た時に、みんな何に気を付けたの?」と聞いてみたり、ごっこ遊びの間に拾えなかった子ども達のつぶやきを、ここで「〇〇くんダンゴムシは、こんなことを言ってたよね!」と返したり。子ども達の気持ちを満たす時間を持ちます。

 そして、次の遊びや活動に。

 遊びが楽しくなるコツは、いかに臨場感あふれる場面設定をするかです。先生方のなりきり具合にかかっています!


 このようなごっこ遊びは、子ども達は大好きですね。先生とクラスのお友達とみんなで遊べる充実感もありますし、適度に身体も動かせます。
とても楽しいので、ぜひ、「ごっこ遊び」を保育に取り入れてみてくださいね!

 ここまで読んでいただき、ありがとうございました。

 また次回も、2学期に楽しい遊びをご紹介できたら嬉しいです。
 どうぞ無理なく、健康第一でお過ごしくださいね。

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