メンヘラコミュ症ホステスになる❊慣れない出勤❊
フォロワーも増えないし、いいねも付かないし書く気力を失っていましたが、不貞腐れてつぶやいた言葉に反応してくれた人がいたので、嬉しくなり、少し書く気力を取り戻せたので少しだけ続きを書きたいと思います。
いいね、してくれた3人の方ありがとう♥
小雨がぱらつく肌寒い初春、自転車で傘をさして店へ向かった。
猥雑でゴミの散らばった通称おっぱい通り(おっぱいパブがたくさんある通り)を抜けると私の働いている店がある。
キャッチが廃止されていなかった当時「おっぱいおっぱい、おっぱいいかがですか〜?パイ舐め指入れオッケーで〜す」と卑猥な言葉で若い女子の性を大売り出ししていた。
薄暗くいつも以上に湿気た饐えた匂いの店内。気持ちも天気も全てが淀んでいた。
そして、思うような接客ができず、営業中涙をこらえた。
今日も1ミリも成長できてない………
営業が終わり、どんよりとした気持ちで店を出た。小雨がじゃっかん強まっている。
店の外の傘立てに置いていた私の傘が無くなっていた。
すでに泣き出しそうな私をさらに追い込んだ。
喉の奥にツンとした痛みを感じた。
雨の中、彼氏の待つマンションに一刻も早く帰りたくて自転車を飛ばした。
知り合いでも知り合いじゃなくても、とにかく今日は誰とも顔を合わせずに帰路につきたかった。人気の無いヘルスが点在する暗く人通りの少ない、いつもの帰路とは違う道を選んでマンションを目指した。
歩道脇のゴミの山にカラス除けのネットが掛けられていた。必死でペダルを漕ぐサンダルのヒールがネットに引っ掛かる。
そのまま数メートル引きずられるネット。
その瞬間、堪えていた沢山の情けなさと共に涙が溢れた。
ペダルを漕ぐ気力も奪われ、その場にへたり込んだ。
私、この世で1番惨め…………
全てを投げ出してしまいたかった。
でも実家に逃げ帰るわけにはいかなかった。
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