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小惑星で成るグランドセクスタイルーパラスー

こんにちは。

誕生日が近いので、ソーラーリターン図を出して眺めているうちに思い出すことがあって、小惑星を含んだ自分のネイタルチャート図を出してみました。
すると、小惑星パラスとキロンを入れるとグランドセクスタイルがあることに気がつきました。


私の蟹座木星と月反転はコンジャンクションなので、本来の月と月反転を意識すると、さらに小惑星の意味もはっきり出てくるかもしれないと思いました。

「水」と「地」のエレメントから成る小三角形の傾向として、無意識な部分が内側に向かいがちなんじゃないかと思うところはありますが、現実を示す地のエレメントの3つのカイトが内側に溜まっていく様々な傾向を上手くいい具合に外側へ押し出してくれている気もします。

それは同じく地、水のグランドトライン同様な部分でもある気がしますが、個人天体には風と火もあり、身近なところでは、はっきり外側へ向かった顕在意識も認識しています。

結局火・地・風・水の4つのエレメントがあり、活動・不動・柔軟もあるということは、グランドクロスと似た感覚で、時間軸や感情や思考、行動が定まらないという葛藤と無駄な動きが起こるかもしれないと思ったり。

本来、小惑星も含めた天体は誰もが持っていて、積極的に意識していけば顕在化するものだと思いますが、アスペクトが多い場合良くも悪くも強制的に意識の流れを自分で作ってしまうということはあるかもしれませんので、10天体以外をどう捉えるかなどは個人の考え方次第だと思います。

私は、認識していく方ですね。

小惑星パラスについて

セレス、パラス、ヴェスタ、ジュノーは小惑星帯の中の四つの主要天体と言われています。

火星と木星の間の宇宙の海の中に漂っている無数の小惑星たちは、かつては一つの惑星だった。
木星は非常に大きく、その引力も非常に強いため、この惑星は木星の質量に引っ張られて打ち砕かれた。

占星術と神々の物語 アリエル・ガットマン、ケネス・ジョンソン

もともとこの4つの小惑星は太陽系の中の一つの惑星で、女性性の全系統の原型とする説があり、アリエル・ガットマン、ケネス・ジョンソン両氏の「占星術と神々の物語」の著書でもそう述べられていますが、確かに4つの小惑星たちは各々の神話の物語の性質から考えても、それぞれの小惑星が独立した性質を持つというよりは、女性性、男性性の二つの両極を意味する原理が統合されて、初めて一つの前進するエネルギーもあるのだとすると、火星や木星の男性としての原型と統合されるべきものなのかもしれません。

統合というのは、時代の流れからも感じる男女間での集合意識的な違和感みたいなものの統合なのかもしれません。


パラスは1802年に発見された星で、パラス・アテナ、つまりギリシャ神話ではアテネ(アテナ)が当てはまります。

パラス・アテナの神話

ゼウスは知恵の女神メティスを最初の妻としましたが、ガイアとウラヌスの予言によって彼女がゼウスの王位を奪う息子を産む定めであることを知りました。
ゼウスは息子に権力を奪われることを恐れ、メティスを騙して飲み込みました。
その時メティスはアテネを身籠っており、月満ちるとゼウスは割れる様な陣痛ならぬ頭痛に襲われたことから、鍛治の神ヘパイストスに頭を割ってもらいました。
するとアテネが飛び出してきたのです。

名画で味わうギリシャ神話の世界 有地京子

この物語は、ゼウスの兄弟、ハデスやポセイドン、妻となるヘラを飲み込んだクロノスの神話との関連を彷彿とさせますが、このことは父権性の強い男性優位社会を表している様だと感じます。

パラスは、父親の頭から生まれた子として、人間の知性と関連付けて、知恵と技芸の女神とされています。

無知に打ち勝つアテナ(ミネルヴァ)ーバルトロメウス・スプランヘルー

実際のところ、出生図でパラス・アテナの強い特徴を持つ人は、くつろぎ方が全くわからない可能性もある。
アテナは高度な技能を持ち、知的で勇敢で、創意に富む勤勉な女性だ。
出生図でのパラス・アテナのサインやハウスを見ていけば、その最も重要な機能、戦略、判断、叡智を特定することができるだろう

占星術と神々の物語 アリエル・ガットマン、ケネス・ジョンソン

という説明がありますが、このことはユング心理学的原型でいうところの「アニマ」の中の女性の4つの基本類型「マザー」「ヘタイラ」「アマゾン」「メディウム」の中の「アマゾン」との共通点を発見できます。

アマゾンー処女女神を辛抱するギリシャ神話の女戦士ー
力強さ、有能さ、野性、能力、信頼性、現実性及び現実的知恵に満ちている。
明るい面として現実に上手く適応し、実生活を巧みに切り盛りし、安心と安定をもたらす。
暗い面として横暴性、支配性、独善性、拘束及びドグマ、伝統ないし規範への従属性。

占星学 リズ・グリーン

もう一つ、アテネとアラクネの物語としてよく知られている神話があります。

織物職人の娘アラクネは織物の技に優れていて技芸の女神アテネの腕にも劣らないと傲慢になり機織りの技をアテネと競った結果、アテネの怒りに触れて、蜘蛛に姿を変えられてしまった。というお話で、神々の神話の例に漏れずパラス・アテナも権威的な印象(「アマゾン」をパラス・アテナの原型とすると暗い側面)も受けます。

追記として。。。

「アマゾン」をアニマとして持つ男性は自分が自由に夢を追い求められるように、生活の全てを依存できるような女性を求める。
これについて否定的な見方をすれば、こういった男性は自分ですべきことを何もしない「永遠の少年」になりがちであるといえる。

占星学 リズ・グリーン

現代社会では、「永遠の少年」は、過去の時代の「父権性の強い男性優位社会」より割合は大きい気がしますが、このことは、時代の流れからも感じるひとつの男女間での集合意識的な違和感なんじゃないのかなと思います。

グランドセクスタイルという複合アスペクトの傾向としては、まだよくわかりませんが個人的には今後は小惑星の検証もして行きたいと思います。

長い記事をお読みくださりありがとうございました。

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