嫌われないように

私は人に嫌われたくないという思いがある。
人の目を気にする。そんな節があると思う。
だから誰にでも優しくしようとするし、いい人であろうと思う。いい人と思われるように行動する。どんな人にもいい顔をしている自分がいる。
ふととても惨めだなと思う時がある。
そんな自分がとてもとても嫌になるしでも今更その自分を曲げられない自分もいる。
いつの間にか優しくした分見返りを求めようとする自分がいたりもする。私はこうしたのに、私の方がいいことやっているはずなのに。
そんな醜い気持ちがきっと表れているのだろう。
だから神様は私を幸せな道へは導かない。
こんなに頑張っているのに、いい行いをしているのに。それが見透かされているのだ。
みんなにも気づかれているんじゃないかと思う。
だから本当の意味で私のことを誰も信用してないし誰からも好かれていないのだろう。愛されないのだろう。
これが本当の善意でやっているのか善意ぶってやっているのかたまに分からなくなる時がある。
でも私は今までこうやってのらりくらり、人に嫌われないように、善人ぶって、いいよいいよと自分を犠牲にして生きてきた。だからこの生き方しか知らない。
別にだからなんなんだと、それが嫌ならその生き方をやめればいい話じゃないかって思うだろう。
でも、本心な時もある。自分の意見より相手の意見を優先したいし、私が欲しいものでも相手が欲しかったら譲る。私が誰かより幸せになってはいけないと思う。誰かが苦しむくらいなら自分が苦しんだ方がいい。優しくしないより、優しくした方がいい。笑わないより、笑った方がいい。
私はそう生きた方が楽なのだ。自分が。
でも、たまに、本当ごくたまに。馬鹿みたいって思う時がある。なんでこの人なんかのために私はこんなに尽くしてるんだって。損してるなって思う。でもいい。それでいい。それで相手が幸せならそれでいい。自分の幸せより他人の幸せの方がいいに決まってる。
そうやって自分苦しめている節があると思う。
そんな自分が嫌いで痛くて苦しくて寂しくなる。
そんな時はこうやってちょっと気持ちを吐いたら楽になれるそんな気がする。
本当馬鹿馬鹿しい。きっとみんな思う。
あなたは優しいとよく言われる。その度にこんな醜い気持ちがあることにどうか気づかないで欲しいと、それと同時に気づいて欲しいと思う自分がいる。この苦しみから脱却できるようにと。
だから明日からも私は誰にでもいい顔をするし、そうやって見返りを求めようともする。こんなんじゃいつまでも報われないんだろうなと思いながらも私はこれからもそうやって生き続けていく。
いつかこんな自分が正しかったと思えるその日まで。