Xデザイン学校 ビギナーコース#02

はじめに

このnoteでは第二回Xデザイン研修でのディスカッションを実施して考えたCreemaの事業モデルについて、私が思ったことをまとめるものになります。
私はcreemaの利用経験もなく、研修時の1h程度で調べた内容をベースに私が思ったことを記載するため、creemaの実際の事業モデル・戦略とは異なることはご容赦ください。

noteの概要

Xデザイン研修でのディスカッションで、プラットフォームごとのビジョンや収益構造を考え、どのように他社との差別化を測っているのかのディスカッション内容が面白かったためまとめる。
ディスカッションでは他のプラットフォームの話題も出ましたが、特に個人的に興味を持ったcreemaとメルカリの差を中心に記載する。

ディスカッション前の各プラットフォームに対する利用状況とイメージ

メルカリ

まとめ:購入を実施したことがある。ハンドメイド作品や、種から育てた植物を販売したことがある。なんでも売っていてAmazonで見つからないようなものでもあるイメージ。

  • ハンドメイド作品だけでなくいろんなものが売られている。

  • 登録も簡単で購入だけでなく、出品側のハードルも低い。

  • ハンドメイド作品だけでなく、植物の種や海外のボードゲームなどAmazonなどの一般のECサイトで購入が難しいようなものもなぜか売っている

Creema

まとめ:存在は知っていて興味はあったが、少し敷居の高さを感じて実際に使ったことはない。レベルの高いクリエイターが販売しているイメージ。

  • Twitterなどで気になったクリエイターさんの自己紹介のところを見ると結構Creemaに出展している人が多い

  • 私も小物作りが趣味なので出展してみたいと思ったことはあったが実施はしていない。

  • 好きなクリエイターさんの作品があったので買おうと思ったことはあったがアカウント登録が面倒で実際に購入はしたことはない。

  • 個人のクリエイターとはいえ再現性のある作品を複数点持っているレベルの高いクリエイターの人が出展しているイメージで少し出展ハードルの高いサイトのイメージ。

  • Twitterやインスタなどの他のSNSとの連携が強いイメージ

ディスカッションを実施して考えたこと

メルカリ

メルカリは商品の販売手数料をメインに収益を上げる事業モデルであると考えていたが、浅野さんのコメントから最近黒字化が進んだ原因としてはメルペイにの収益が大きいことがわかった。
前回のpaypayの事例でもあったが、フィンテック事業は収集できる情報も多く、後払い時にかかる手数料なども多い。
ただ、フィンテック事業は利用者が多くならないと普及せず、情報も手数料も十分に得ることができないため、メルカリではメルカリで商品を売買しているユーザをターゲットに経済圏に取り込むことで拡大を目指している。
同じフィンテック事業であるpaypayもヤフオクによる経済圏の拡大や、キャンペーンを事業者に打つことで経済圏の拡大を目指している。
そのため、メルカリの競合としてはヤフーが挙げられると考えられる。

Creema

Creemaに関してもディスカッション前はただのハンドメイド作品に向けたECサイトのイメージだったが、調べた結果ただのハンドメイド作品の販売だけでなく世界観を重要視した独自の経済圏創出をすることで収益拡大を目指す戦略がありそうだと言うことがわかった。
まず、私が感じたメルカリとの大きな違いはユーザが何を軸にものを購入するかという点

  • メルカリ:欲しい”モノ”を探して購入する

  • Creema:好きな”クリエイター”の作品を購入する。

このように、メルカリは”モノ”に対して大きな価値があるのに対して、Creemaでは”クリエイター”つまり誰が作ったのか、が重要視されているサービスだと感じた。
実際に私がメルカリで探すときとCreemaで商品を見てたときのことを考えると、メルカリでは欲しい商品名を入れていつも検索を行っていたが、CreemaではTwitterで好きなクリエイターの人の自己紹介からCreemaの商品ページに飛んで作品を見ていた。Creemaでの買い物は実際にはしたことはないが、Creemaとメルカリではもし同じものが売っていたとしてもそこへたどり着く方法が大きく異るように感じた。
事業モデルとしては、個人がものを販売するという点ではメルカリと似ているといえると考えられるが、収益モデルまで拡大して考えるとCreemaとの競合はメルカリではないと考える。
Creemaの現在の収益モデルはC2Cマーケットプレイス、クリエイターを集めたイベント、メディア広告、レッスン動画プラットフォームで収益を上げている。
これらは、どれも”モノ”に対して価値があるから成功するのではなく、そこに参加している”クリエイター”に対して価値があるからこそ成功している活動であるということができる。
IRで掲げている2022年に参入したEdTech領域に関しても、すでに多くの作品を出展しており、Creema経済圏におけるインフルエンサーを抱えていたために収益を上げることができたと予想される。
今後リリースを予定している新サービスに関しても今までCreemaで活躍していたクリエイターをインフルエンサーとしたビジネス展開をすすめ、既存・新規のクリエイターの支援を進めることで自社の経済圏を広げ、さらに既存・新規のサービスを強化するためのクリエイターを自社のサービスの中で育てることで新サービス提供時の自社の強みを上げる取り組みを実施していると考えられる。
そのため、Creemaの類似サービスとしてはメルカリやヤフオクなどのECプラットフォームではなく、UUUMなどのインフルエンサービジネスの方が近いのではないかと考える。
ただ、UUUMに関してはYou Tubeという幅広いプラットフォームに対するインフルエンサービジネスに対して、Creemaはハンドメイド作家という1点に尖ったインフルエンサービジネスになるため、類似サービスとも明確に差別化がされている事業モデルであると感じた。

まとめ

一利用者としてメルカリ、Creemaを利用していたときは、事業モデルや収益モデルまで考えることはなかったが、似たようなサービスなのになぜ成長できているのか?という観点で調べてみることで今までとは違った側面を見ることができた。
Creemaに関しては実際に利用したことがないサービスなので、表面上の知識での記載になった。実際に利用することで、更に深く知る(エスノグラフィ調査)ことができると思うので、興味を持ったwebサービスに関しては時代に取り残される前に積極的に使っていくべきだと実感させられた。

#Xデザイン学校2022年ビギナーコース
#02ブートキャンプ

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