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長女のこと④就学相談

小学校入学前に、適切な学びの場について相談するのが就学相談である。

私が住む自治体では、市が運営する特別支援の総合センターで就学相談を受けることができる。

療育に通っていた長女は、言葉の教室の先生に勧められたこともあり、申し込みをした。

年長クラス12月のこと。

保育園を早退して、自宅から1時間ほどかかる総合センターに行った。

個別の部屋に行き、そこから長女は相談員の方と一緒に発達検査の場に行った。

小1時間ほどして長女は帰ってきた。

そして、相談員の方から検査の結果について話があった。

まず言語聴覚士の方から。

「発音については、療育での指導もあり、言える音も増えていると思いますし、練習したことをきちんと直そうとしています。行によっては言いにくい音がありますが、段々と言えるようになってくると思います。」

など嬉しい言葉をいただいた。

そして始めの相談員の方から全体の結果について話があった。

「精神年齢は6歳の今の時点で4歳程度で、知的固定級が適切だと思います。言葉の理解が難しく、5歳のレベルの問題の意図が捉えられていません。
手がかりがあればできることもあるため、練習をしていけばできるようになるとも多いと思います。
区役所で愛の手帳の申請もできます。期間があまりないので、入学予定の小学校に早めに連絡をして、校長先生と面談をして下さい。」

というようなことを言われたが、正直詳しく覚えているわけではない。

あとから書いてあるメモを見返したらこういった内容だった、という方が正しい。

というのも、私は正直ショックだったのだ。

長女の遅れに気づいていながらも、はっきりと現実を突きつけられて、受け止めきれずにいた。

相談、というより、進路を断定された気がした。

相談員の方もそういう言い方はしてなかったのかもしれない。

でも私にはそのように聞こえた。そして数値と今日の様子だけで、なぜそれが判断できるの?と思った。

学校の現場では発達検査というものに触れてきたつもりだった。

でも保護者としてそれを受け止めるのは全く別物だった。

取り乱したりしたわけではない。でもとても心の中は冷静ではなかったと思う。ぐちゃぐちゃだった。

帰りに隣にいる長女に、「長い時間頑張ったね。」と言いながら帰った気はするが、記憶が曖昧だ。

もう2年も前のことなのに、ようやくこうして文章にして、気持ちを吐き出すことができた。

なかなか消化するのに時間がかかる出来事となった。

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