伝説


本日は教育実習について。自分の感情の変化をメインに語ります。

実習前〜一週目

私の通っていた大学は、三年の夏休み、8月末から9月末までの五週間が実習でした。これは何を意味するか。「君たちの夏休みは8月中旬で終わりだよ」ということ。当然、8月前半は遊びの予定を詰めに詰め、少ない夏休みを謳歌しようと思っていました。そして当然の如く8月になった瞬間にCovid-19に罹患(3回目?)。もうええて、とエセ関西弁ツッコミをかました後、寝たきり生活が続きます。回復した頃、教育実習はすぐそこにいました。絶望。
また、実習の前に確か事前指導というものがあり、指導教員の方と実習中の授業でやる単元などを相談しました。しっかりと決まった単元の指導案を作成し、実習の準備OK

実習初日、6時50分に家を出て、8時に職員室到着。そして渾身の元気な挨拶に小さな相槌をいただき、担当学級での挨拶をすべり倒し、無事初日終了。かと思いきや。放課後に先生と今後動きについて話し合いをしていると、どうやらやる予定の単元が半分以上終わってしまっており、指導案の作り直しが必要だということが判明。思い返すとこの時点で、なにかよくない雰囲気があったように思えます。
とはいえ、まだ一周目。基本的に先生方の授業を参観するのがメインで、17時の定時に対して、部活をフル無視して18時には帰宅していたため、これならいけるなと考えていました。

二週目〜三週目

二週目は、自分の授業がメインということで特に雑談に力を入れ、自分の話術に磨きをかけました。しっかりと計画より遅れを取り、効果を実感。ちゃんと怒られました。そして授業は見てるだけよりやった方が楽しいということを学びました。
授業以外では、一周目から部活を見た方がいいと圧をかけられていたため部活に行くようになります(陸上部、卓球部、ボランティア部の三つ)。学級経営もやり始め、学級日誌のコメント等の雑務が増え始めます。また、担当学級の生徒といい距離感になったのを感じたのも二週目からだったと思います。(同学年の他クラスの生徒からは誰こいつみたいな目で見られていました。)
退勤時間は20時を過ぎることが多くなりましたが部活見てるからこんなもんかと嫌な感情はなかったです。

三週目に突入。ここまでじわじわきていましたが、三週目で洗脳が完了します。何の指示もないのに実習ノートに書く退勤時間を実際の時刻よりも早い時刻にします。
研究授業の準備が始まり、退勤時間が激遅になったのが大きい要因です。(教育実習の成績は四週目の終わりか、五週目の最初に行う研究授業というもので決まります。)
放課後の流れは、19時まで部活、22時まで通常の授業と研究授業の準備という感じ。家に帰るためのバスの終電がないため、最寄駅まで親に車で迎えにきてもらうことに。親は教育関係者なので実習校の異常さに気づいていました。それに対し私は「教育はそんな甘くないっしょ」的なキモいフレーズが口癖になります。

四週目〜五週目

四週目は、月と金が祝日だったので実質3日だとワクワクでしたが、部活のおかげでしっかり休日も疲労を溜めることに成功します。
また、研究授業が4週目の最終日に決定し、使う道具やプリントを作成し始めました。放課後には、学校の先生方を集めて研究授業のリハーサルをやりました。(リハーサル開始が22時くらいだったのに5.6人集まった)そしてなんかかんやで時刻は24時を回り、地下鉄の終電もないので先生に家まで送ってもらいました。
ついに研究授業当日。先生方からメッセージ付きのお菓子と栄養ドリンクをもらい(差し入れがブラック)、普通に感動。授業も問題なく終わり、大満足でした。

最後の週は天国でした。
部活の参加も任意になり、授業以外にやることも少なくなりました。すべてから解放された状態でやる授業、生徒との雑談はこれまでの何倍も幸せなものでした。

まとめ


クソ長い愚痴のように語ってしまいましたが、自分にとってこの実習は辛さだけでなく、それ以上の楽しさと成長を与えてくれた有意義なものでした。
ただ、もう一回行けと言われたら余裕で失踪するし、後輩たちにも同じ思いを味わってほしい。冗談です。
※実習後に退勤時間が教育委員会で問題になり、現在は改善されています。








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