他人に何を求めているの?

いやホント、強かったね。
井上尚弥。

先日34年ぶり東京ドームでのボクシング興行でメインイベントにて、
ルイスネリ相手に見事6RTKOにて勝利されました。
自分はスポーツ解説者ではないのでテクニカルなことはさておき、

山中慎介チャンピオンが二度の苦渋を舐めさせられたことは記憶に新しく、「仇撃ち感」が少なからず心理的にはあって、スカッとさせられました。

さてそんな前人未到のレコードを築きつつある井上チャンピオンにすら、
リング上でのパフォーマンスが気に入らんとかマッチメイクが逃げているとか…何かしら難癖をつける人たちが少なからずいる。

どういう心理状態なんだろう?
と心底疑問を感じるわ。

なんというか、完璧を他人に求めるのは現代日本人の悪い癖じゃないのかな…

特定のジャンルで凄い人はその分社会通念上の何かが欠落していたって全然自然なことだと思うし、ましてやスポーツの競技のスタイルで感情をあらわにして何か悪いのか。

土俵でガッツポーズしちゃって問題になった横綱とかいましたけど、まあまあのアンチが沸いてましたよね。

何かを極める人に過度に品格を求めたり、周りから尊敬される人格者であれみたいな風潮は根強いね。

バスケットの神、マイケルジョーダンは勝つことに貪欲であるが故にチームメイトにはものすごく厳しく、ミスをした奴には容赦なく罵声を浴びせるような神。

ものすごく負けず嫌いで、粘着質で、
完璧主義で、良くも悪くも利己的。
だからこそ神がかりなプレイの境地に至ったわけだけど、
想像するだに日本で同じ事があればベンチの声がどーした、チームメイトの告発がどーしたって雑音が大変なことになって、それが足枷やブレーキになりかねなかったんじゃないかな。

とにかく自分の想像もつかないような活躍をする人は善人であれ、
品行方正であれ、みたいなバイアスは果たして嫉妬心の変化した形なのか?なんなんでしょうね。

心理学的なアプローチで考えるとどういう心持ちなのか知りたい。

別のことかもしれないけど、
何かしくじりをやらかして、
叩かれてるタレントなどをさらにネットで袋叩きにする今どきのやつと、

上手くいってるやつのアラを探すような、或いは天誅を下す使命感に勝手にかられてしまっている人たちのエネルギーがどうかどうか自分の半径10メートルの世界を少しだけより良いものにする。みたいな方向に向かないだろうかと想像してそんな世の中を期待してしまう。

他人では無く自分に少しだけ求めればよいのに。

少しだけ理想の自分に近づくように無理のないところで課せば良いのでは?とまあまあ本気で思うわ。

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