何度でも

これはとある男女の長き恋愛を描いた物語である。

いつからだろう、”アイツと一緒に居るようになったのは”

小学生

？？)なぁなぁ○○くん

○○)なに？

？？)ウチとけっこんしようよ〜

○○)きみはばかなの？

？？)が〜ん‼️

多分ここから一緒につるんでいたのだろう

中学生

？？)なぁなぁ○○君‼️

○○)うるさい、告白なら断る

新島○○こと、俺はとある人物に悩まされていた

”早川聖来”彼女とは小学校からの付き合い、幼馴染でも親友でもない他人である

聖来)7年も一緒におるんやで？これってもう……

○○)運命じゃないし、君が勝手に着いてくるだけだ

高校生

聖来)なぁ〜

○○)だから付き合わない、何年も言ってるだろ？

男子)また始まったよおしどり夫婦の漫才

○○)夫婦じゃないから

聖来)夫婦じゃないの！？

○○)違ぇよ‼️

大学生

聖来)ねね‼️

○○)あのさ1ついい？

聖来)ん？ウチのバスト知りたいん？もぉ〜○○君ったら///

○○)うん、全く興味無いから帰れ。つーか小中高大全部一緒なのもう怖いわ

聖来)それはだってウチは○○君のお嫁さんやもん

○○)うんもう怖いから警察呼ぶよ？

こんな感じで俺と早川は長年一緒にいたはずだった………

しかし、2年前突如早川は俺の前から消えた。

最初俺は嬉しかった、毎回絡んでくるやつが居なくなって幸せだと思っていた

しかし、日々が過ぎていくうちに優越感が消えた

何も興味を持てなかった、何も面白くなくなってしまった

そして消えた日から5年が経った

現在

俺は今日も独りで帰宅していた

○○)今日はチャーハンでいいか(はぁ、今日もつまらん)

その時、向かいの信号に懐かしい”アイツがいた”

○○)…………早川‼️

聖来)ん？

俺は急いで早川の元に向かった

○○)早川、お前一体何処で……

聖来)だ、誰？

○○)新島○○だ、小中高大一緒だった

聖来)新島？

そこにいた早川は別人だった

聖来)その、ごめんなさい‼️人違いだと思います‼️

早川はそのまま走り去った

○○)…………人違いっか

その時何故か分からないが、俺の心はぽっかりと空いた

○○)そうだな………俺の早とちりだな笑

俺は笑うことしか出来なかった

数週間後

いつからだろう、”外に出なくなったのは”

好きだった会社を辞め俺は引きこもってしまった

株の売買をやっていたし副業で金を稼いでいたせいか生活には困っていなかった

○○)はぁ………なにやってんだ俺は

○○)好きでもない女が居なくなったからって……

ピンポーン

○○)デリバリー頼んでないぞ？

俺は不思議に思いながらも玄関向かいドアを開けた

○○)は〜い………

聖来)あ、あの‼️

○○)‼️

そこにきみはいた。

○○)ど、どうやってここを？

聖来)友達の人に聞いて来ました……

○○)………ご要件は？？

聖来)………ふふっ、やっぱり変わってへんな

○○)早川？

聖来)もう、ウチがホンマに○○君のこと忘れたと思ったん？

○○)い、意味がわからないんだが

聖来)これはな？”ドッキリやねん”

○○)…………ドッキリ？

聖来)ウチがずかずかと攻めに行くのもアカンって言われたからドッキリすることにしてん

俺は意味が分からなかった

聖来)だーかーら、ウチが○○君と離れて追いかけてくれるか試し＆ドッキリをやったんやって‼️

○○)……じゃあ、記憶がない訳では無いんだな？

聖来)そうだよ！

○○)………じゃない。

聖来)ん？どないしたん？

○○)ふざけるんじゃない‼️

聖来)∑(O_O；)ビクッ‼️

○○)俺を試すのはいいがこういうのはやっていい訳じゃない‼️

聖来)お、落ち着いて？

○○)落ち着ける？早川聖来‼️君が言うんじゃない‼️

聖来)は、はい‼️

○○)とりあえず上がれ

聖来)えっ、いいの〜？

○○)”いいから、さっさと上がれ”

聖来)は、はい………(○○君、ガチギレだ💦)

俺は早川を部屋に案内させ座らせた

○○)7年も居なくなる理由がドッキリ？ふざけるのも大概にしろ‼️

聖来)ご、ごめんなさい……(こ、怖い……)

○○)ドッキリをするのは勝手にやってろ、けどな？そのドッキリを長年やり内容が記憶喪失と行方不明に結論付けるのはおかしいだろ‼️

聖来)ご最もです……

○○)人様を心配させるようなことは2度するな‼️

聖来)は、はい…………って心配してくれたん？

○○)あ？なんか言ったか？

聖来)いえ、なんでもないです。(逆らわないでおこう)

○○)説教タイムはとりあえず終わり、こっから俺の本音

聖来)本音？(○○君の本音？)

○○)率直言うと、寂しかった

聖来)えっ？

○○)最初相手したくなかった、中学も高校も

○○)大学生になった時も、お前が居てめんどくさくて相手したくなかった

聖来)が〜ん‼️

○○)けど7年前お前は俺の前から消えた

○○)最初は嬉しかった、お前の絡みが無くなるからな

○○)けど空白の7年、俺はいつの間にか何も興味を持てなかったし何も面白くなかった

聖来)○○君……

○○)早川聖来‼️

聖来)は、はい‼️

○○)今から言うことは嘘偽りのない言葉だ‼️よ〜く聞け‼️

聖来)は、はい‼️

”これから何年、何十年経っても何度でも君に『大好き』と言ってやる‼️だからこれからも俺が愛した早川聖来で居ろ‼️”

聖来)えっ、なに？告白？

○○)あ？聞いてねぇのか？

聖来)いや、聴いてんやけど………そのつまり？

○○)だ〜か〜ら、俺はお前を何度でも大好きって言ってやるからその変わり俺の事を支えろって言ってんだ‼️つまりはお前は俺と結婚するってことだ‼️

聖来)えっ、えっ、えぇ〜‼️

○○)なんだ？お前が結婚したいんだろ？違うか？

聖来)ち、違わへんけど……いきなりやからその照れてもうて///

○○)それで、結婚するのか？しないのか？

聖来)あ、するする‼️○○君のお嫁さんになる‼️

○○)最初からそう応えとけ

聖来)えへへ……じゃあキスとかしてくれるん？

○○)欲しいのか？

聖来)…………うん///

○○)………気が向いたらな

聖来)え〜頂戴よ〜！

この物語は、長年一緒に居た男女の恋愛である

END