コミュ障の僕とパリピな君 RE:#4
前回の続きです。
金城父)『な、なぜ社長がうちの息子と……』
○○)『実は今日、貴方の息子が通う高校に転校してきまして、そこで俺の友達が貴方の息子に言い寄られて困っていると相談されていまして、ほら1度仰ったでしょ、”気になる女の子に告白したがこっぴどく振られてイライラしていましてね”と、実はあれ俺の姉でもあり兄の弟でもあるんです。』
金城父)『そ、そういう事でしたか。うちの愚息が誠に大変失礼なことを!後でキツく叱っておくので取り引きの件は……』
○○)『俺は口約束で済ませる人間と……”女性の心を傷付ける男”が大嫌いだ。貴方の言葉だけでは信用出来ない。』
金城父)『そ、そんな……お願いします!!』
流星)『けど、俺はそこまで鬼ではありません。貴方にチャンスを差し上げます。』
金城父)『チャンスとはなんでしょうか!?』
○○)『貴方自身の力で息子さんを無事に更生させたら取り引きを続けます。』
金城父)『私の力で……』
○○)『俺の家族に手を出したり、宮田愛萌、富田鈴花他の女性方に手を出したら即刻取り引きを中止しますのでご注意を、それでは失礼。』
俺はそのまま電話を切った
金城)う、嘘………だろ
肇)金城君、今日のところは不問にしておくから今すぐ帰りなさい
金城)ちっ………
金城先輩は鞄を持って去った
肇)とりあえず委員会は今日は中止だな
○○)ふぅ………
鈴花)齊藤君ありがとう!!
そう言った彼女は彼を抱きしめた。
○○)フガフガ……(ちょっと富田さん!?)
鈴花)齊藤君と出会えて良かったよ!!
肇)あのな富田、離してやってくれ……苦しそうだ
鈴花)あ、ごめん齊藤君!!
○○)べ、別にこれぐらい当たり前……です。あ、貴女には助けてもらった恩があるから……
鈴花)でも、ホントにありがとう齊藤君。
肇)けど、もしかしたらまた彼が君をストーカーする可能性があるから今日は家に泊まったら?
○○)えっ?
鈴花)えっ!?
肇)富田が家に泊まったら奴も諦めるだろ
○○)部屋はどうすんの!?
肇)う〜ん、俺だと色々ヤバいから……お前の部屋でいいだろ?
鈴花)齊藤君の……
○○)お、俺の部屋!?姉さんの部屋にしておけよ!!
肇)京子は今日泊まりだし、お前だとちょうどいいんだ。
○○)ちょ、ちょうどって………
肇)女の子1人怖い思いさせんのかお前は?
○○)うぐっ………分かったよ、富田さん俺の部屋においで。
鈴花)あ、ありがとう………
齊藤家にて
肇)富田、その辺に座っといていいぞ〜
鈴花)は、はい!!(あの美男美女三兄弟のお家、広すぎて落ち着かない………)
○○)兄さ〜んって居ねぇじゃん……ってあ。
鈴花)あ。(齊藤君、学校の時もそうだけどめっちゃラフに喋ってるし……あと凄い筋肉)
○○)あ、えっと……その……
鈴花)ふ、普通に喋るんだね……
○○)いつもの癖でつい…………
鈴花)そ、そうなんだ(齊藤君、めっちゃ焦ってる。)
○○)そ、その富田さんは……なんか食べたいもんある?
鈴花)あ、えっと……カレーで……
○○)な、なにカレーがいい?キーマカレーとか、バターチキンカレーとか色々あるけど……
鈴花)じゃあ、カツカレーで……
○○)う、うん。分かった………あの富田さん
鈴花)な、なに?
○○)お、俺のことは……その、呼び捨てでいい………そっちの方が……助かる
鈴花)分かった。○○君、ひとついいかな?
○○)………俺がコミュ障の理由とか?
鈴花)う、うん。答えればいいからね?
○○)…………分かった。
そう言った俺は冷静に彼女に告げた。
愛奈のこと、愛奈と過ごした日々……そして愛奈が通り魔に刺され死んだことを。俺は必死に生きて欲しいと願ったが愛奈は死んだ、元々陰キャで何も取り柄の無い俺に愛奈は全てを教えてくれた存在。愛奈を護りたいと自ら不良になったのに俺は愛奈を守れず絶望した。
以降俺は喧嘩を辞めた。やろうと拳を見ても愛奈を助けれなかった汚れた拳でやる気は出なかった
愛奈以外喋れた人は居なかったから自然とコミュ障になっていた
流星)これが、コミュ障になった………俺の過去。
鈴花)○○君!!
○○)な、なに?
鈴花)私と……いや、私と愛萌の友達になってくれませんか!!
○○)と、友達?宮田さんと富田さんの?
鈴花)君が辛い過去を私に話してくれた。見ず知らず私を救いたいと愛萌の頼み事も聴いてくれた君の力になりたい!!
○○)お、おれの……力に?
鈴花)何より、君は”私の恩人だから‼️”
○○)ふふっ笑
肇)お、おいどうしたって………
肇)なっ!?あ、アイツが笑っている?
鈴花)な、なんかおかしかったかな?
○○いや、愛奈みたいだなって思って笑
鈴花)愛奈ちゃんみたいな?
○○)俺さ、ホントは昔っから根暗で陰キャで引きこもりニートでそんな時に愛奈が来て、今みたいに同じこと言ってさ笑笑
肇)○○……
○○)富田さん、こんな俺でよければ友達に
鈴花)い、いいの?
○○)うん当たり前だよ
鈴花)や、やったぁあああ!!
そう言った彼女はまた彼を抱きしめた。
○○)だ、だから抱きしめるのはやめて……
鈴花)なんでよ〜嬉しいじゃんか!!
○○)あんまり、言いたくないけどさ富田さんってパリピで根は真面目だけどちょっと何処か抜けてるよね笑笑
鈴花)ど、どいうことなのよ〜!!
肇)はいそこ、イチャつかない
○○)あ、兄さん
肇)イチャつくならラブホ行け
○○)なんでそういう結論になるのさ笑
鈴花)(○○君、いい人なんだ………”あの人みたい”)
肇)とりあえず腹減ったから作れ弟よ、俺はバターチキンカレーが食いたい
○○)はいはい、けど今日はカツカレーなんで諦めてくれ
to be continued……
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