嫌われ者のカメムシ(幼き友との再会)15
嫌われ者のカメムシ(幼き友との再会)14は
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主に登場する動物、人物
・からだが真っ白のカメムシ「シロ」
・人間の女性17歳「ココミちゃん」
・生物学者 「シン教授」
・ココミの男子同級生「レンセイ」
・大物政治家「大仁田サイゾウ」
・シマリス「ピピ」
・ナナホシテントウ「テン」
扉が開くと、彼らはすぐに夜の闇に紛れ、施設の敷地を抜け出すことに成功しました。しかし、彼らの背後で警備員たちの足音が響き始めていました。
「急がないと!」
ココミたちは森に向かって全速力で駆け出しました。シロも彼らに合わせて必死で走ります。森の暗がりが彼らを迎え入れました。
「ここなら少しは安全だ…」
森の中に深く入ったところで、ココミたちは一息つきました。しかし、安心するにはまだ早いと、レンセイは周囲を警戒し続けました。
「ここで一晩過ごして、明日の朝にでも動こう。」
ココミはシロを優しくなでながら、彼らが経験した一連の出来事を振り返りました。シロも感謝の意を表し、ココミたちと共に過ごすことに安心しているようでした。
「シロ、君が無事で本当に良かったよ。」
一方、サイゾウとシン教授はシロが逃げたことに気付き、研究施設では緊急会議が開かれ、シロを取り戻すための新たな計画が立てられ始めていました。
「問題ない。ここまでは私の思い通りだ。サイゾウはつぶやきます。」
サイゾウは闇の組織に連絡を取り、森を徹底的に捜索するよう命じました。彼の声には冷酷さが滲み出ていました。
「予定どおり、出口扉からの周囲を固めろ。逃げられないように気をつけろ」
森の中で、ココミたちはサイゾウの次の一手に備えながら、シロと共に深い絆を育んでいました。彼らはシロをただの研究対象とは見ず、大切な友として扱っていました。
「シロ、君は私たちの大切な仲間だからね。」
明け方になり、ココミたちは新たな日が始まるのを見届けながら、次の行動計画を練り始めました。彼らの前には多くの困難が待っていましたが、彼らの決意は固く、サイゾウとシン教授の計画を阻止するために、何が何でも戦い続ける覚悟でした。
「どんなに困難が待っていても、私たちは諦めない。シロを守るために、森を守るために、最後まで戦い続けるよ。」
明け方になり森から脱出しようとした、その時です。
不運にもサイゾウとシン教授に見つかってしまいました。二人は施設内での行動が業務妨害及び無断立ち入りとして捉えられ、不法侵入の罪で警察に引き渡されました。
「これは計画通りだ。」
サイゾウの政治的権力を背景に、ココミとレンセイには重い罰が科されました。二人は高校を退学させられることになり、その影響は家族にまで及びました。
「こんなことが許されるのか?」
サイゾウの裏の手が回り、二人の両親にも外出許可が制限されるという、さらなる罰が下されました。ココミとレンセイは家に閉じ込められる形となり、行動の自由を奪われてしまいました。
「これで終わりじゃない…」
一方、ピピとテンは毎日、シロが閉じ込められている研究施設の周りを監視し、ココミとレンセイに状況を報告していました。しかし、飛べないピピがついにサイゾウとシン教授の手に捕まってしまいます。
「ピピを捕まえたぞ!」
テンはピピが捕まったことを悲しみ、ココミとレンセイに何とか伝えようとします。しかし、二人は家に閉じ込められ、テンからの直接の報告を受けることはできませんでした。
「どうすればいいんだろう…」
サイゾウとシン教授はピピとシロ、二匹の不老不死の生き物を手に入れ、ついに不老不死の研究のゴールへと近づきました。研究は最終段階に入り、不老不死のウイルスの開発が現実のものとなりつつありました。
「我々の夢が現実になる時が来た。」
ココミとレンセイは家で不安な日々を過ごしながらも、諦めることなくシロとピピを救う方法を模索し続けました。彼らの心は依然としてシロとピピ、そして森を守るために燃えていました。
「何としてもみんなを助け出さないと。」
ココミたちは家族や友人と協力し、サイゾウとシン教授に立ち向かうための新たな計画を練り始めます。家に閉じ込められていても、彼らの決意は揺らぎませんでした。
「みんなで力を合わせれば、きっと何とかなる。」
テンはピピが捕まったことを悲しみつつも、ココミとレンセイへの信頼を失わず、彼らが再び行動できるようになる日を待ち続けました。
「ピピ、ココミたちならきっと君を救ってくれるよ。」
今回はここまで。
子供が生まれた為、掲載が遅れました。
次の話はすでにできているので、すぐに掲載できるよう頑張ります~
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