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私が抜いたSM小説-その3-

明けましておめでとうございます。
早速note運営事務局から“2024年の抱負をnoteに書きませんか?プレゼントが当たるチャンスも!” というメールが来ました。指定のお題に沿った記事を5記事以上投稿したら抽選でオリジナルグッズが当たる、という趣旨です。5件も到底無理とハナから諦めました。因みに指定のお題というのが、#note書き初め、#かなえたい夢、#今年やりたい10のこと、#一度は行きたいあの場所、#初売りnote、#ナイショの抱負、#うちのお雑煮、#スポーツ観戦記、以上8つです。もし書くとしたら#かなえたい夢か#ナイショの抱負で韓国人様関連だろうなとぼんやり眺めていてふと気づきました。文字を紙に書くのは苦手ですが、マスをかくのは得意です。本日早速かき初めしましたし。皆様はかき初めされましたか?
という事で、2週間空きましたが、もう一つ団鬼六さんの作品より”女教師”を紹介します。(グッズ狙いではなく、予定通りの投稿であります。)幻冬舎アウトロー文庫から1998年に発行されていますが、元はSM雑誌に“赤い狼”という題名で連載されたものです。その雑誌をたまたま買って読んだ部分が面白かった(意味はお分かりですね!)ので、後年本屋で文庫本をぱらぱらとめくり「あっ、これはあの時の!」と気付いて一も二もなく買ったのですが、ここで紹介する部分も雑誌で読んだ部分です。やはり若い時の方が射精が気持ち良いですから、おかずもおいしかったと思えるのですね。
不良の多い高校に赴任した須川加奈子が、不良から交際を申し込まれた教え子君原折江から相談を受け、諦めさせようと不良男女の巣窟に出かけていき、折江と共に凌辱されてしまう、これまたとても長い責めの場面です。文庫本約50ページ分から会話を中心に抜粋します。
・・・
加奈子は緊縛された裸身を赤い狼、蒼い狼のグループに取り囲まれるようにして、この赤い寝室へ連れこまれたのである。
(中略)
後手に縛り上げられている折江にチラと眼を向けた麗子はすぐに加奈子に向かって
「折江ちゃんを乱交パーティに参加させたくないでしょう、加奈子先生。それなら、おとなしく、あのベッドに乗って頂きたいわ」
(中略)
麗子
「まあ、ほんとに、見事な上つきじゃないの」
「加奈子先生ったら、何よ、これ。もうこんなに濡らしているじゃないの」
「フフフ、女の技巧だって、案外馬鹿には出来ないでしょう」
「さ、皆んな、女の身体の構造というものをよく勉強するのよ」
「加奈子先生の口から直接、お聞きしたいわ。ね先生、男の子達に教えてあげて」
和江
「でも、教え子達に御自分のクリトリスまで見せて、性教育する女教師は一寸、世間には例がないのじゃないかしら」
麗子
「これからずいき巻きの張形を呑みこんで、もっと羞かしい思いを味わって頂く加奈子先生を今からそんなに泣かせちゃ駄目じゃない」
道子
「ずいきクリームをたっぷり塗られて、ずいき巻きの張形で責められると、悩ましい肉ずれの音が響くのよ」
麗子
「それをあなた達、ちゃんと録音しておいた方がいいわ」
(中略)
加奈子は忽ち、身体の芯にまでうずくような切ない快美の感覚とおぞましさに襲われて、汗ばんだ首筋を大きくのけぞらせ、歯をキリキリ噛みしめた。麗子は指先を使ってしどろに溶けた粘膜の内側を愛撫する。焼けつくように熱い樹液をまるで噴き上げるようにしたたらせながら加奈子はああっ、ああっ、と真っ赤に上気した顔面を左右に振り廻すのだった。
(中略)
加奈子
「ああ、ねえっ、そんな風にされると、私、もう、私、もうー」
麗子
「如何?加奈子先生」
加奈子
「ああっ、麗子さんっ、もう許して。こ、これ以上、そんな事をされると、私、ここで大恥を晒す事になるわ」
麗子
「さ、遠慮する事ないのよ、加奈子先生。気をやって頂戴」
「フフフ、加奈子先生、とうとう気をやってくれたわ」
道子
「もうこれで生意気な教師面は出来ないわよ」
麗子
「まあ、大洪水じゃない。矢田君、これで綺麗にお掃除してあげなさいよ」
「場所を変えた方がいいでしょう。奥座敷の八畳を使って初夜の契りを結びなさいよ」
(中略)
ズベ公達の揶揄や不良達の嘲笑が加奈子の被虐性の情感を一層、煽り立てる事になる。校内の暴力学生に凌辱される哀れな女教師―それだけで加奈子の異質な情欲はますます倒錯して燃え立ち始めるのだ。矢田の火のように熱く硬直したものが、落花微塵に自分を貫くたびに加奈子は強い電流に触れたように緊縛された裸身を矢田の膝の上でガクン、ガクンと慄わせ、あっ、あっ、と断続的な悲鳴を上げた。
(中略)
矢田
「そら、加奈子先生、舌を吸ってやろう」
加奈子
「ああっ、矢田君、ど、どうしよう、ねえっ、加奈子は、ど、どうすればいいのっ」
「だって、だって、また、私ー」
矢田
「いきそうだっていうんだろ。何も遠慮する事ねえよ。何回だって気をやんなよ、加奈子先生」
加奈子
「意、意地悪っ、また、私に恥をかかせる気なの」
「いくっ、ああ、矢田君、いくっ」
「お、お願い、矢田君、いって、ねえ、お願いだから、あなたも気をやって」
矢田
「よし、次はぴったりと呼吸を合わせて、一緒にたどり着こうじゃないか」
加奈子
「ほ、ほんとよ、矢田君。私ばかりに昇らせないで。もう息が止まりそうに苦しいわ」
麗子
「そう、そう。加奈子先生のお尻の振り方も大分、上手になって来たわ」
加奈子
「ああ、矢田君、お願い」
一気に矢田を追い上げようとして双臀と腰部を同時に狂おしく揺さぶり始めた加奈子だったが、逆にまた自分の方が追いこまれそうになって加奈子は悲痛な声をはり上げた。
「また、私だけを一人、昇らせる気なの、嫌よっ、矢田君」
(中略)
自分をコントロールする術を心得ていて、しかも、矢田の操作によって九合目に追い上げられていた加奈子は七合目に落とされたり、また、そこから九合目に追いこまれたり、自由自在に扱われているのである。
(中略)
矢田が自信ありげに身体の動きを強めれば忽ち、それに煽られて加奈子はすさまじいばかりの喜悦の啼泣を洩らし、自分から矢田の頬や唇や首筋などに狂おしい口吻を注いで、「ああ、いいわっ」と、思わず昂ぶった声をはり上げるのだった。
麗子
「加奈子先生はこれから赤い狼、蒼い狼の共有物になるのよ。私達の奴隷になるのよ。わかったわね」
「奴隷は私達のする事に絶対、服従しなければならないわ。何をされても文句はいえないのよ」
「折江ちゃんも気の毒だけど、乱交パーティのメンバーが不足したのだから仕方がないわ。今、皆んなと交じって遊びに入っているのだけど、加奈子先生はもうそんな事に文句をいう資格はないのよ」
折江が不良グループの乱交パーティに引きずりこまれたと麗子に聞かされても加奈子は反応を示さなかった。全身の血が逆流するような情熱の中で髪を振り乱し。熱っぽい喘ぎをくり返しているだけだが、遂にまた、官能の源泉を突き破られて、絶息するような鋭いうめきを洩らしたのだ。矢田は加奈子のその発作に自分を合致させ、耐え抜いていた緊張を一気に解いたのである。
「そら、合わせてやったぜ、加奈子先生」
(中略)
加奈子は矢田に抱きしめられた上半身と矢田の腰に乗せた双臀とを同時に激しく痙攣させた。
・・・
“夕顔夫人”の引用部もそうでしたが、社会的地位や使命を放棄して快楽に負けるヒロインの描写が秀逸で私の趣味から見てもどストライクです。

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