王族の背信 10 -接待の贄-
注意: この小説はフィクションです。実在する国や人物とは無関係です。
画像はAttackersのサイトから拾って修正したものです。
用語:
地名: ユニステア国ノイビラ市 本作の舞台
登場人物:
ニモニア人:
マリア・ケリー 次期国王の長女=現国王の姪
クラウス・ケリー 弁護士、マリアの夫
テリー・ヤング 在ノイビラニモニア国領事
ナンシー・ヘインズ 在ノイビラニモニア国領事館職員
ビル・ヘインズ X銀行ノイビラ支店長、ナンシーの夫
クリス・ヘインズ 大学生、ヘインズ夫妻の娘
コバーロ人:
ヨンス・パーク 実業家
ジェニー・リー 弁護士
アニー・ソング ファッションデザイナー
チソン・キム 会社員
この頃、ユニステアのある大手企業がある産業機械の買い付けをしていて、コバーロとニモニアのメーカーが受注に向けてしのぎを削っていた。ヨンスの会社はコバーロ側のエージェントとしてそのプロモーションに関わっていた。価格、機能、信頼性、最近の販売実績、ユニステアでのサービス体制など総合的観点からコバーロが優位とみられていたが、ニモニア側は必注を期して顧客キーマンへの接待攻勢をかけた。一方コバーロ側は多くの案件を抱えており、失注してもダメージは小さいと割り切っていた。ヨンスはキーマンの家族の誕生日に花を贈ったり、同一業界のコバーロでの最新情報を提供するなど効率的なPRを展開して、ついにコバーロ側が勝利を収めたその立役者となった。
ヨンスは顧客のキーマン二人への謝礼として、あるショーへ夫人同伴で招待した。予め二組の顧客夫妻が性にオープンで、例えば異人種間のSMビデオなどにもアレルギーがない事を確認している。
場所は小さなスタジオだった。顧客2夫妻とヨンスが並ぶテーブルにジェニーとアニーがかいがいしく飲み物や軽食を給仕する。二人ともビジネススーツに身を固めている。ステージ上に6人の男女がチソンに導かれて現れた。6人は全裸で首輪を嵌められ、鎖で数珠繋ぎになっている。男は後ろ手に手錠を嵌められ、女は乳房の上下に回した縄で後ろ手に縛られている。ニモニアの縄師の仕業だ。チソンに促され一人ずつ挨拶する。
「ニモニア領事のテリー・ヤングと申します。国民を守る立場でありながら、コバーロ人様の美しさに魅せられて奴隷にして頂きました。」
「ニモニアの某銀行のノイビラ支店に勤めておりますビル・ヘインズと申します。コバーロ人様には仕事ではお世話になり、プライベートではセックスの喜びを教えて頂き、心から感謝しています。」
「ビルの妻のナンシー・ヘインズです。ニモニアの領事館に勤めています。夫も娘も顧みず、6人の中では一番早くコバーロ人様の奴隷にして頂きました。性感帯はクリトリスとらべあぐです。」
「ビルとナンシーの娘のクリス・ヘインズです。大学生です。ニモニア人の恋人がいましたが、コバーロ人様の魅力を知った今、振り返るとままごと遊びをしていたかのように思われます。性感帯はおっぱいとらべあぐです。」
顧客がヨンスに尋ねる。
「ラベアグって何だ?」
「ニモニアの言葉で女性器の俗称だそうです。この四文字を口にすると女性は羞恥心を感じるといいます。」
挨拶は続く。
「ノイビラの法律事務所で弁護士をしていますクラウス・ケリーと申します。ヤングさんと同様コバーロの女性に魅せられて奉仕しており、今ではヤングさんとホモ行為もしてコバーロ人様にお笑い頂いています。」
「クラウスの妻のマリア・ケリーです。ニモニア国王の姪にあたりますが、結婚と共に王室を離れました。夫よりずっと逞しいコバーロ人様に巡り合えてノイビラでの生活を心から楽しんでいます。性感帯はらべあぐとお尻の穴です。」
顧客がヨンスに質問する。
「王女だって、本当か?」
「彼女に言わせると、本当だがここだけの話にしてほしいそうです。」
ユニステアにとってニモニアは大切なビジネスパートナーの一つではあるが、この顧客はニモニア国王の顔さえ知らない。ましてや王室にどんな人がいるかなど全く興味が無い。ここはヨンスの言うことを信じてショーを楽しもうと思い、彼はステージに向かってヤジを飛ばす。
「王女が大した落ちぶれようじゃないか。敗戦国のお姫様だな。そうか、王女様はあそことアヌスが感じるのか。」
マリアは初対面の異国人の言葉嬲りに今日もまた胸が高まってしまう。
6人はいったん退場し拘束を解かれると、その後3組の白黒ショーが続いた。最初はテリーとナンシー、次がクラウスとクリス、最後がビルとマリアである。ステージ上のペア以外の4名は二組の顧客夫妻の下半身を露出させ、口での奉仕を続けた。
ショーが終わるとヨンスが顧客を誘う。
「ホテルを4部屋取ってあります。どの女がお好みですか? あるいはコバーロの女を試してみますか?」
「やられちゃった女だとちょっと嫌だなあ。じゃあ、コバーロ人にするか。」
もっともらしい理屈を付けたが、顧客は最初からジェニーとアニーの発するオーラに釘付けになっていたのだ。ヨンスの秘書らしい2名のいずれかを抱けるとは思っていなかったので、顧客は内心快哉を叫ぶ。
「じゃあ、お前たち帰ってよいぞ。ご夫人たちの相手は俺とチソンがするから。」
ホテルでヨンスとチソンは大柄なユニステアの夫人たちを軽々ベッドに運ぶと巧みな愛撫とニグロにもひけを取らない巨根で夫人たちを堪能させた。一方ジェニーとアニーは嗜虐的な性癖や多彩なテクニックをおくびにも出さず、慎ましいOLを演じきって、最後はその女性自身の絶妙な肉襞と収縮で男たちを桃源郷に誘うのだった。
マリア達ニモニア人は前座だったのだ。競合相手を大仰にこき下ろす必要はない。自分たちが魅力的である事を印象付けられれば十分だ。競合相手がニモニア以外の国でも同じ事だ。ヨンスはこの顧客向けの今後の商売が順調に進むことを確信したのである。
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