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銀盤の女王が紡ぐ未来

本稿は崇韓マゾヒストが2014年冬季ソチ五輪直後に近未来を妄想する体裁になっています。登場人物も記載内容も架空のものです。
画像は八木沼純子さんとイ・ヘイン(Lee Haein)様

【過去】
パク・ミナは韓国にフィギュアスケート人気をもたらした功労者であり、“国民の妹“と称され、また愛されてきた。一方、日本でパクのライバルと見なされていたのが久田真己(ひさだまこ)である。二人は同い年で誕生日も3週間ほどしか離れていない。古いデータでは体重も同じ47kgで身長は164cmのパクが久田より1cm高い。2004-2005年シーズンの世界ジュニア選手権とジュニアグランプリファイナルでいずれも久田が優勝しパクが2位となっている。翌2005-2006シーズンは世界ジュニア選手権でパクが雪辱し久田は2位に甘んじ、パクはジュニアグランプリファイナルでも優勝したが、一足先にシニアデビューした久田がシニアのグランプリファイナルで優勝し、日本国民は歓喜すると共に久田が年齢制限で2006年トリノ五輪に出場できない事を悔しがった。

久田はトルネードと呼ばれる技を得意としていた。五輪で初めてトルネードを成功させたのは斉藤葵で1992年アルベールビル五輪での事だった。斉藤は1988年カルガリー五輪でいくつものジャンプを成功させ注目を浴びたが5位にとどまり、より難易度の高いトルネードの習得に励んだのだ。アルベールビルでは本番前に不調に陥り、ショートプログラム(SP)ではトルネードを封印して臨んだものの精彩を欠いた。開き直ってフリースケーティング(FS)には2回のトルネードを組み込み1回目は転倒したが、2回目に成功させ銀メダルを獲得したのだ。斉藤に憧れていた久田にとってもトルネードは伝家の宝刀のような技だった。

パクがシニアデビューした2006-2007シーズン以降も主要な世界大会でパクと久田が優勝を分け合う事が多かったが、日本人にとって注目度が格段に高い五輪で二人の明暗が分かれることになる。2010年バンクーバー五輪で久田はSPとFS合わせて3回のトルネードを成功させたが銀メダルにとどまり、パクが金メダルを獲得する。久田が雪辱に燃える一方で、韓国の国民的英雄となったパクはユニセフの親善大使を務めたり、自らスポーツ関連の会社を設立したり、獲得賞金を東日本大震災の被災者に寄付したり、丸々1シーズン競技から休養したりとセレブとしての活躍が目立つようになった。そして迎えた2014年ソチ五輪でもパクは見事に銀メダルに輝いている。優勝したのは開催国ロシアのナカニコワで、採点に不正があったのではと韓国民が憤るほどの僅差だった。この大会のSPで久田は致命的なミスを犯し16位と出遅れるが、FSではトルネードを成功させ6位入賞を果たす。久田のFSの演技に対して国内外から賞賛の声が浴びせられたが、これは純粋な賞賛というよりはSPのショックから立ち直った事に対する慰めの性格が強かったと思われる。なぜなら賞賛されたFS単独の点数もナカニコワ、パクに次ぐ3位だったからである。

2013-2014シーズンまでのシニアの大会のうち五輪、世界選手権、グランプリファイナルに限定するとパクが6回、久田が7回優勝しているが、二人揃って出場した大会での勝敗はパクの7勝4敗で、特にバンクーバー五輪の後はそれまでの4勝4敗に対して3勝0敗と圧倒している。採点競技に審査員の主観が影響する事は避けられず、バンクーバー五輪を境に久田はパクより格下と見られていたという事もできよう。思えば、トルネードを3回成功させても勝てなかったバンクーバーで「トルネードさえ成功すれば勝てる」という信仰、「トルネードを成功させたのに何で点数が出ない」という思考から本人も周囲も脱却すべきだったのだ。ソチ五輪までの4年間はトルネードの呪縛から逃れられなかったスケーターの哀れな末路というべきであろう。やがて伝家の宝刀のトルネードも錆び付いて、老政治家に「あの子は大事なところですぐ転ぶ」と評されてしまうのだ。

【未来】
ソチ五輪のフィギュアスケートの競技が終わったある日、パク・ミナが久田真己を宿舎に招いた。宿舎といっても選手村ではなく一流のホテルである。各国の選手たちの握手・サイン攻めに晒すまいという待遇である。ホテルの豪華な一室でミナは真己に告げた。
「真己、私は引退するわ。私たちはジュニアの時から仲良しだったけど、周りからライバル扱いされてしまったわね。これからはまた元の仲良しになれるわ。いいでしょう。私はこれから後進の指導に当たるつもりよ。」
ルームサービスの食事の後、ミナは真己をシャワーに誘った。
「一緒に入りましょ。」
真己はミナの女性らしい体つきに陶然となった。いつも鏡で見る自身の体つきと何と異なる事だろう。逞しい下肢に負けない張り切った腰、ヘアはきれいにトリミングされている。くびれたウエストの上の豊かな胸につい手を伸ばしてしまったが、数秒後にはミナに「いたずらはおしまいよ」と言われて我に返った。部屋に戻ると真己は驚く事を言った。
「ミナ、私のコーチになって。」
決心したように言葉が溢れ出た。
「私、韓国に行くわ。あなたの指導を受けて五輪で優勝したい。」
次回2018年の五輪は韓国の平昌で行われる。ミナはこの五輪招致でも活躍していた。
「本気なの、真己」
「本気よ。ミナの引退の噂は聞いていたわ。正直、これで次こそチャンスと思った時もあったけど、今は違う。“鬼の居ぬ間に“みたいな気持ちではなくてミナの正統な後継者として演技したいの。もし優勝できればミナの名声もより高まるでしょうし。」
ミナはこの申し出を承知し、二人は固く抱き合って別れたが、ミナは内心では違う事を考えていた。真己をシャワーに誘ったのは勝者の光り輝く肢体を敗者に見せつけるために他ならなかった。真己はまんまとミナの罠にはまったのだ。

久田真己は周囲の反対を押し切って拠点を韓国に移した。反対した中には姉の久田麻紀も含まれる。麻紀もフィギュアスケーターだったが早くに引退している。ストイックな印象の妹と異なる麻紀はタレントとして活動しグラビア写真集も出している。麻紀は主張していた。
「確かにトルネードだけでは勝てないわ。もっと女性らしさをアピールするような演技を目指すべきだけど、そのための練習は国内でもできるわ。あなた、恋をしてないじゃない。私は彼と出会って自分に色気が出てきたと感じているのよ。」
真己は(私はミナに恋しているの)と心の中で念じつつ姉の説得を振り切ったのだった。

韓国に渡ってきた真己と再会したミナはこう告げた。
「これからは私に絶対服従よ。練習以外に週に2日は私の家で家政婦として働いてもらうわ。それから公私のけじめをつける事。私を呼ぶ時、人前ではパクコーチ、二人の時はミナ様、いいわね。」
ミナは真己に土下座させ、またクンジョルの作法を教えた。こうして、あれよあれよという間に真己はミナの奴隷のような扱いを受けることになったが、スケートの練習の点では最先端の分析機器が整った氷質の良いリンクでミナ自身の指導を受ける事で復活への手ごたえを感じる事が出来た。

家政婦としてミナの家に行くと煽情的なメイド服を纏って来客に応対させられ、また全裸でミナに性奉仕させられた。ある時真己に股間を舐めさせていたミナが話しかけた。
「真己、性体験はあるの?」
「一度だけあります。」
「相手は誰?」
「・・・・・・猿橋大吾選手です。」
「良かった?」
「二十歳前で、よくわかりませんでした。猿橋さんも“ごめん”と言ったきりで・・・」
「あはは、能無しのチョッパリの牡と牝ね。猿橋は処女を奪う事だけで満足してしまい、二人とも快楽を得られなかったって事ね。」
ミナはいきなり真己の頭を両腿で締め付けた。真己の顔が苦痛で歪む。
「こんなふうにあそこを締め付ける事が出来ないとジャンプも出来ないし男を喜ばせる事も出来ないわ、あはは。」

ある日、ミナはリンクで真己にジュニアの選手を紹介した。キム・ヘインといいやはりミナの指導を受けているという。真己はへインの美貌に圧倒された。可憐さの中にも強い意志を秘めている事が見て取れる。ミナの活躍後韓国ではアスリートとしての素質に恵まれた女子の多くがフィギュアスケーターを目指すようになったのだろう。ヘインのように立っているだけでモデルになれそうな子が体力と技術を身に付けたら、再び世界を席巻する事になるのではと真己は予感した。
その後まもなく真己が家政婦を務めている日にミナはヘインを家に呼び、真己の前でヘインを全裸にさせた。
「人を肉体的に愛する事で女性らしさが身につくわ。まずはあなたの先輩である真己のことを愛して差し上げなさい。」
真己は(自分だけが特別ではないんだ、これがミナの指導方針なんだ)と思いつつヘインの奉仕に身を委ねていたが、程なく異国の美少女に愛されているという倒錯した感情に襲われて絶頂して愛液をヘインの顔面に浴びせてしまった。
「ご、ごめんなさい。」
「いいんです、真己様。感じてもらえて嬉しいです。」
真己はミナにしているように、ヘインにも奉仕したいと思ったが、それは叶わなかった。

米国にコ・ミンテという韓国人男子スケーターがいた。アイスダンスに特化した選手で米国の女子とペアを組んでいた。彼は巨大な性器を持っており、彼のコスチュームは性器の両側を挟むように2か所に縫い目があるため、演技中も性器の形がもっこりと目立ってしまうのだった。非難されても「足に合わせると股間が窮屈で、股間に合わせると足がぶかぶかなんだから仕方ないだろ。」と嘯いている。最近ペアが解消されたのも相手がミンテの性癖に付いていけなくなったためでは、と噂されている。帰国したミンテはミナを表敬訪問し意気投合する。やがて、ミナはミンテに真己と性行為をさせたり、自分とミンテとの性行為の際に真己に前戯と後始末をさせたりするようになった。真己の女性らしさは開花し、一方では厳しい練習と体調管理によりトルネードの成功率も上昇していた。平昌五輪前年の世界選手権、五輪直前のグランプリファイナルを制し、五輪ではロシアのゾゲトワとの一騎打ちになるものと予想されていた。
ところが五輪直前に真己を動揺させる知らせが二つ飛び込んだ。一つはパク・ミナが電撃的に復帰しコ・ミンテと組んでアイスダンスに出場する事、もう一つはキム・ヘインが五輪でシニアデビューする事である。ミナは真己を励ました。
「大丈夫。ヘインはまだまだよ。トルネードも飛べないし。私の復帰はお遊びみたいなものよ。」
自らを奮い立たせた真己はSPをそつなくこなしトルネードも成功させて首位に立つ。しかしFSで先に演技したヘインが2回のトルネードを成功させるなど完璧な演技で首位に立った。演技を見ていない真己はヘインがトルネードを飛んだ事は知らず、点数だけを見て不安のまま演技した。トルネードを含め何とかミスなく滑りきったが、磨いたはずの優雅さに曇りが見られ、トルネードの無いゾゲトワにも抜かれて銅メダルに終わった。真己が泣き崩れている時、ミナは金メダルに輝いたヘインを満面の笑みで祝福していたのだ。後日のアイスダンスではミナとミンテのペアが金メダルに輝き、ミナは“伝説の不死鳥”と称されるようになった。

大会後真己はミナに恨みつらみをぶつけた。
「ヘインがトルネードを飛べるのを隠していたなんて酷いわ。」
「真己はヘインを恐れていたわ。トルネードの事を知っていたら、あなたはメダルどころか入賞もできなかったでしょうよ。」
「最初から、ヘインに勝たせようと思っていたんでしょ。」
「韓国人100人に私が指導している真己とヘインのどちらに勝ってほしいか聞いたら100人ともヘインって答えるでしょ。私も韓国人なんだからできればヘインに勝たせたいとは思っていたわよ。」
「えこひいきするなんて酷い。」
「思い上がるのもいい加減にしなさい。勝たせたいと思っただけでひいきはしていないわ。そもそも真己は到底私のレベルには及ばなかったわ。私がアイスダンスで復帰したのもあなたの練習を見て(このくらいだったら私にもできる)と思ったからだわ。」
ミナはことごとく真己を論破した。
「どうする?このまま惨めな負け犬として日本に帰る?それとも韓国に残って私の奴隷になる? 家政婦じゃないわ、奴隷よ。」
「そんな酷い事・・・」
「ここにいれば、またミンテとセックスできるわよ。」
こうして、久田真己は韓国に残り、パク・ミナの奴隷となったのだ。

真己は夜ごとミナのSMレズの相手となった。時にはミナの眼前でミンテに犯される痴態を晒し、時にはヘインに奉仕して被虐性の情感に浸る事もあった。ヘインはミナに
「お姉さま、私はまだまだ先が長いのよ。変なことばかりさせないでほしいわ。」と拗ねるが、ミナは
「こうしてチョッパリは私達に服従するものだと思えば試合で精神的に優位に立てるわ。まあ、我慢して奉仕させてやって頂戴。」と取り合わない。もちろんヘインは真己の事を呼び捨てにし、真己はヘイン様と応える。

平昌五輪から何か月も経ったある日、ミナは真己にチェ・ミヌという声楽家を婚約者として紹介した。ミナは当然のようにミヌに真己を抱かせた。ミナは婚約者が真己と交わる事に嫉妬心を微塵も抱いていない。真己を人間未満の存在と考えているのだ。
その後しばらくしたある日ミナとミヌは真己をホテルのスイートルームに連れていった。ベッドが4台運び込まれていて、そこに3組の男女が相次いで現れた。女性の最年長は鷺沼佑子、1988年カルガリー五輪で14位にとどまるなど世界的には知られていないが、”銀盤のゴクミ“と称された美貌で人気者となり、プロスケーター以外に解説者としても活躍している。もう一人は深川冴香、言わずと知れた2006年トリノ五輪の金メダリストである。冴香の得意技のユリアバインはその年の流行語大賞となり、彼女が演技で使用した楽曲がドラマやCMでも聞かれるようになったものだ。彼女もプロスケーター及び解説者である。最年少は何と真己の姉の久田麻紀であった。男性はコ・ミンテとその知り合いの屈強な二人であった。鷺沼と深川は大会後にインタビューしたのをきっかけに相次いでミンテの魔性と精力に溺れる事になったのである。また麻紀はミンテの方から真己の消息を知っているからとアプローチして慰みものにしてしまったのだ。3人の美女を飼いならしたミンテはその後鷺沼と深川を知人に払い下げたのであった。

真己は麻紀を問い詰める。
「お姉さん、彼はどうしたの?」
「ミンテと知り合ってから別れたわ。ミンテがあなたと何回もセックスしている事は聞いたわ。ミンテは私たち二人を比較して弄んでいるのね。」
ミンテが口を挟む。
「お前たち二人も佑子も冴香もミナには遠く及ばない。何回か出し入れしただけで、アヘアへ騒ぎ出すし、そのくせ締まりも悪い。4人が4人ともそうなんだからチョッパリはみんなそうなんだろう。そんな牝チョッパリと宜しくやっているんだから牡チョッパリも推して知るべしだ。」
真己がひとりごとのようにつぶやいた。
「ミナ様と比べられて勝てる女性なんていないわ。」
4人の韓国人男性は4人の日本人女子スケーターを相手を変えて蹂躙し尽くし、ミナは冷笑を浮かべて8人の痴態を眺めつつ、佑子、冴香、麻紀の3人に侮蔑する言葉を浴びせ、これからは韓国人男女を崇拝するように言い放ったのだ。日本に帰った3人が久田真己の消息を周囲に伝える事はなく、真己はやがて人々の記憶から消えていく事になる。

2022年の北京五輪では女子フィギュアの勢力図はどうなるのであろうか。キム・ヘインの連覇か、雪平梨乃等日本勢の巻き返しが成るか。一方男子では日本の今野翔太が有力と見られている。その今野と熱烈交際?と報道されているのが本庄果林である。本庄はジュニアの世界選手権での優勝経験もあり、その後伸び悩んでいたが、この度本庄が韓国のコ・ミンテとペアを組む事が発表された。鷺沼佑子、深川冴香、久田麻紀の3人は本庄果林がミンテに犯される姿を想像し、果林と今野翔太との破局が間もなく訪れるであろう事を確信したのだった。

【20XX年】
国力の低下に歯止めがかからない日本は韓国領イルポン自治区となった。
少子高齢化による若年層の疲弊と経済の停滞、それに伴う科学技術での遅れの顕在化、国際社会で存在感の低下している米国頼みの国防に対する不安、下落する円の価値と増大する貿易赤字、巨額の国債残高・・・。この国を立て直すには長期的には韓国人との混血による優秀な遺伝子の導入、短期的には韓国の人材の招聘を進めるしかないという議論が沸き起こった。非国民呼ばわりされたこれらの一派は、周辺国がミサイルを発射してもその情報が韓国から与えられているのが実態である事や、様々な基幹産業における国内企業の敗北・撤退の歴史などを理詰めで論じて、やがて良識派と呼ばれるようになり、ついに国民の支持を得て日本は韓国の統治下に置かれる事になったのだ。

韓国はイルポン自治区の自治を最大限尊重したが、“民族浄化”と銘打たれた混血政策に関してはこれを推進するために”韓国イルポン混血促進法“を制定した。LGBT関連の細目は有るものの、促進法の骨子は次のようなものである。
*1 韓国人男性は一夫一婦制に規定された範囲を超えて、複数のイルポン人女性を妻とできる。
*2 イルポン人女性は一夫一婦制に規定された範囲を超えて、複数の韓国人男性を夫とできる。
*3 イルポン自治区内で韓国人とイルポン人との間に生まれた子はイルポン人となる。
*4 イルポン人は韓国人に性的な行為を求められた場合、それが婚姻を前提としているか否かに関わらず、拒むことはできない。
*5 前項の目的を果たすために、韓国人は銃刀法で規制された物品を護身用に携帯する事を許される。
*6 国籍によらず、未成年に対する不同意性交を禁ずる。

第1項により韓国人男性は本国に妻を残したままイルポンにやってきて何人とも結婚できる。
第2項によりイルポン人女性は既婚でも新たに韓国人と結婚できる。
第3項によりハーフの女子が韓国人と交わって韓国人の遺伝子が濃くなったイルポン人が増える事が期待される。
第4項は物議を醸したが、意図するところは未婚女子に韓国人の魅力を体験させ、崇拝心を醸成する事である。
第6項はザル法ならぬザル条項であった。きっかけは何であれ事後にはイルポン人がうっとりと「同意してました。」と証言するからである。また第1、第2項に韓国人女性やイルポン人男性が規定されていないのも自明である。韓国人女性はイルポン人男性を奴隷にすることはあっても夫にすることはまずあり得ないからだ。こうして純血イルポン人男性の結婚機会は激減し、ハーフのイルポン人男性は韓国人の血が混じっている事をアピールして女性に媚びへつらうのであった。

この民族浄化政策を可及的速やかに推進するために韓国は教宣大臣という職を設け、初代の大臣にはイルポン人の崇拝心を呼び起こすのに最適な人材としてパク・ミナを選任したのである。パクは“明日のイルポン”というテレビ番組を夜のゴールデンタイムにイルポンの国営放送局から流させた。そこではイルポンの著名人が宗主国たる韓国に服従する誓いを述べるのである。スポーツ界からも多くの女子アスリートが出演した。陸上の中田園美、水泳の池井理香、アーティスティックスイミングの小谷野美香、レスリングの藤凪朱美、柔道の金井千尋、体操の村川茉奈、新体操の畠中美愛、ゴルフの番場美咲、バドミントンの牛尾涼子、卓球の石山真澄、バレーボールの仁村香織、バスケットボールの田町瑠梨、サッカーの塩尻柚希、スキーの棚樫沙菜、カーリングの長沢美月などである。彼女らは競技用の服装を着用してパクの前に拝跪する。パクはチマチョゴリを纏って一段上の大臣席から見下ろす。パクの右側には同じ競技の韓国人アスリートがやはりチマチョゴリ姿で控えており、かつてのライバルに冷たい視線を送っていた。誓いはクンジョルに始まり、韓国への礼賛、過去の歴史の認識と謝罪、因果応報のように訪れたイルポンの窮状、自身の競技での栄光の否定と自身を貶める言葉、韓国人を崇め完全なる服従を示すという誓いの言葉などから構成される。人々はこれを繰り返し視聴するうちに危険な敵愾心は消え去り、心から韓国人様の導きに従って生きていこうという意欲が湧いてくるのであった。

この番組の続編は”今晩のチョッパリ“というふざけたタイトルで夜10時から放映され、成人のみに付与されるパスワードが無いと視聴できない。これは“明日のイルポン”に出演したイルポン人が韓国人に犯される成人番組であった。概ね韓国人男性がイルポンの著名な女性を犯すのであるが、逆の女対男、男対男、女対女もあり、もちろん複数の男女がイルポン人を犯す場合もあった。“明日のイルポン”では崇拝を“演技”したイルポン人も存在したが、”今晩のチョッパリ“ではイルポン人は例外なく痴態を晒し、心から韓国人様への崇拝を叫ぶのであった。稀にパク大臣自身が責め手に加わると視聴率は跳ね上がった。この番組を一人で視聴したイルポン人が何をするかは想像に難くない。これを二人で見た若夫婦の多くは残念ながら「僕たちも頑張って子供を作ろう」とはならないのである。妻は「いつ韓国人様が私の前に現れるかしら」と思いをはせ、夫の多くはイルポン人が寝取られる映像を見る事でしか淫情を発散させられない体質になってしまうのであったが、これこそが韓国政府のみならずイルポンの良識派が想定した正しい民族浄化の過程だったのである。
(完)

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