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のんちゃんと愛犬ロン No.3

ロンくんのお家

のんちゃんのお父さんは、ロンくんのためにお家をつくってくれました。
黒いベニヤ板で作った四角い箱です。ロンくんが入っていけるぐらいの入り口があります。中には小さくたたまれた毛布、入り口の横にお水用のお皿があります。
のんちゃんはこのお家のことを「ハウス」と呼んで、ロンくんに一生けんめい教えました。いつの間にかのんちゃんがロンくんに向かって「ハウス❗」と言うと、ロンくんは、お家に入りたくなくてもしぶしぶお家に入っていきます。
ロンくんはハウスの入り口がちょっと小さいと思っていたのか、毎日ベニヤ板をガリガリ歯でかんで、お気に入りの高さになるように削っていました。
「歯を鍛えているのかもしれないね。」とお母さんが言っていましたが、のんちゃんは、「ロンくんはぜったいもっと入り口を大きくしたいのだと」と思っていました。
しかし後にロンくんは、歯の生え変わりでかゆいから色々な物を噛っていたことがわかりました。
ロンくんは応接間のサイドボードの脚まで噛っていしまい、お母さんに叱られてしまいました。かわいそうなロンくん。!😞もっと早くわかっていたら、お母さんにたのんで、噛んで遊べるオモチャを買ってもらったのにな~と思いました。

ロンくんは、お部屋で遊ぶのはもういいやと思ったときは1人でハウスに入っていきます。温かい毛布の上に伏せて、前足だけちょこんと出して、その上に顔をのせてくつろいでいます。真っ黒な瞳がじっとのんちゃんの目を見ています。何か言いたいのかな~。

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