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つらなりのほつれ 281 泣きながら笑う①梅雨明けキューリ

オレは、逃亡を恐れない とりすましたことばの虚像へ、はんぱもんの騎馬像がセーヌの水面をギャロップする。そうか。さりげない括弧のきらめきを またすくい損ねた。死んだ金魚にきづくと、もう梅雨が明けている。

けさ摘んできた
ぬれた草が
きみの「あるときふと」で開花した、あおぞらを
心底の地平にひろげてみる
ひぐらしは
泣きながら笑う
わたしたちを鳴きやまない

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