ダンディパトカーに遭遇した話

この前家の近くの道路を歩いていて大きめの交差点に差し掛かった時に、遠くの方からスピーカーで流しているような感じの声が聞こえてきた。

声がながれてきた方を見るとパトカーがおり、どうやらたまにある交通安全その他の啓蒙のため拡声器やスピーカーで色々流しているやつのようだ

それにしても、声が何を言っているかが判然としない。低い男性の声であることは分かったが、くぐもっていて聞き取れない。

パトカーが私のいる交差点に向かって近づいてきた。

「〇〇◽︎※△✖︎〜」近づいてきても、依然何を言っているかは聞き取れない。

だがパトカーが私のいる交差点に差し掛かった時に、はっきりと一語だけ聞き取れた。

「〇〇◽︎※△✖︎ 〜舘ひろしです」

いや舘ひろしかい。確かにやけに渋いなとは思ったが。オーセンティックなバーとかでなら聞き取れたかも、そして染み入ったかもしれないが、朝に通勤で多くの人と車が行き交う交差点なんよここは。ダンディな事しか伝わらんわ。

そして警察も人選を間違えすぎでは??もっと声が通りやすい人にしとこうよサンシャイン池崎とか。舘ひろしの自己紹介を流しながら移動するだけになっちゃってるから。朝に。

交差点を通り過ぎたダンディ舘ひろしパトカーから発せられる舘ひろしボイスはだんだん遠ざかり、「舘ひろしです」の部分も聞き取れなくなった所で右折し視界から消えた。

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