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人生で必要なものは運なのか?ジェットコースター人生にならない家計術

たぶん私は、どちらかといえば合理的な考え方の人間だと思う。
血液型や誕生日などの占いは、自分のがあまり当たっていないと思っていたので、まあ遊びの一種でしょと、昔はさほど興味もなかった。

ところが今は「突然ですが占ってもいいですか」というTV番組が好きで、毎回録画して観ている。ほんと面白い。

年を重ねるにつれて、人の心境に変化は訪れる。

今では、運も大切と思うようになった。

バブル崩壊

30年前、我が家はバブル崩壊で借金を背負った。
子供はまだ小さい。
何でこんなことになったんだろう?(株です)

でも最初は、すぐに回復できると信じていた。
コロナが始まった時みたい。。。

時間が経つにつれて、そんなに「世の中そんなに甘くないのね」と覚悟を決めた。

その時の私の最優先事項は、娘の将来。
それだけを念頭に、試行錯誤していた。

その後、完済までに10年を要したのだが、その間に私の気持ちは少しずつ変わっていった。

完済

試行錯誤の真っ最中、よく図書館に行っていた。
当時はまだ携帯電話もない時代。
何か調べるとしたら、本屋さんか図書館だった。

ある日何となく、『家相』の本を手に取った。
興味本位で、その時住んでいたマンションの家相を調べてみると、
あれれ、、、当たってる。。。

大体マンションは家相が悪い。
日当たりのため南側にリビングを置くので、水回りや玄関が北側になる。

その時の家もそうだったし、西から南西にかけてキッチンがあり、それが金運最悪だと。ほぉ〜なるほど。

西に黄色がいいと書いてあったので、キッチングッズを黄色にしてみたりした。
『溺れるものは藁をもすがる』笑
でも変化は感じられなかった。やっぱりね。

次のマンションを選ぶ時、とりあえずキッチンの方角は西を避けた。
でもやっぱり水回りは鬼門(北東)だった。

結果的にそのマンションには、かなり長期間住むことになった。

娘が公立小学校に入学して、その小学校が親子とも気に入っていたからだ。
転校はさせたくなく、学区内で探しても他にいい物件は見つからなかった。
ここに住んでいる間に、だんだん良いことが起こっていったのだから、いいマンションだったのかもしれない。

我が家は娘の中学受験の前に、バブル崩壊の借金が完済できた。

それが不思議なことに、何となく夫の運気が上がってきて、ヘッドハントやら諸々のラッキーにより、あれよあれよという間に完済という感じだった。

私は節約して計画的にお金を返済して、とにかくきちんとするべきだとずっと思っていた。

でも夫はそういうタイプではない。
仕事用だからと言っては、10万以上のスーツとか5万以上の靴とか、その他もお金を使う時はかなり大胆に使っていた。(無いのに)

気に入らなかったのだが、娘の前で喧嘩になるのが嫌で、いつも黙っていた。(本当はちゃんと話し合うべきことだ)

ところが、この不思議な結果である。
私のやり方では、完済までの道のりは相当長かっただろう。

自分が絶対に正しいと思っていた私は、「大きく損する人は、こうやって大きく運も動かせるんだろうか?」など、色々考えたりした。

私が”運のチカラ”を信じる、はじめの第一歩だった。

何はともあれ本当に良かった。

世の中に絶対的に正しいことなんて、無いのかもしれない。

受験

娘の大学受験も、不思議な運命を感じる出来事だった。

彼女は医学部志望。
私立の医学部は、学費が桁違いに高い。
親としてはできれば国立に行って欲しい。
だけどプレッシャーはかけたくない。
ということで、祈りつつ節約して、将来の学費を貯金をするという生活を続けた。

国立大学の入試は、まずセンター(現在は共通テスト)の足切で400人に絞られ、2次試験で合格者がきまる。
医学部の定員は100人。女子は1割程度だ。

後で聞いたのだが、上位3割くらいは何度テストをしてもまた合格するが、残りはもう1回テストをすれば、全員メンバーが入れ替わるらしい。

つまり3分の2の合格者は、当日の出来で決まる。(もちろん娘はココ)
みんな塾に通い、同じ真剣さと悲壮感で、同じように努力を重ねてきた。

実力はほぼ同じ。

最終的には運だったのだ。

実際、模試ではいつも娘より出来ていた友達が、残念な結果だったりした。
娘は秋の模試で大失敗してD判定を叩き出し、合計4回の模試でABCD全ての判定をコンプリートするという、安定感のなさだった。

だが信じられない事に、試験当日彼女に幸運の女神が微笑んだ。

これは私が、本気で運のチカラを確信する出来事だった。

じゃあ人生は運が全てなのか?

いやそれは絶対に違う!!!

平均値は最強

我が家はたまたま運よく、借金という危機的状況を乗り切れた。
でももう一度同じことをしたら、うまくはいかないだろう。
こういうジェットコースター人生は、本当にお勧めできない。

最近首都圏はマンション価格が上昇している。

”安い時に買って、今売って益が出た人の話” をテレビで盛んにやっている。
「将来値上がりしたところを売って、もっと広い物件を買う」などと言って宣伝している。

そんなことが簡単にできるわけがない。
不動産で利益を出すのは、素人には本当に難しい。

そもそも価格が上がっている時は、売り時であって買い時ではないはず。
バブル末期に株や不動産を買って、大損した人はたくさんいる。(うちです)

不動産とか株式の一点買いで利益を得る人は、確かにいる。
そういう話を聞くと、自分もやろうと思うかもしれない。
でもその人は、たまたま運が良かった少数の人だ。

真似をしてうまくいく確率は、ものすごく低い。
大きく利益が出るということは、その前に大きなリスクをとっている。

インデックスファンドは株価指数に連動する。
株価指数は、例えばアメリカのS&P500なら、アメリカ上位500社の平均値だ。
その平均値に連動するインデックスファンドが、プロの運用するアクティブファンドに勝っている。

ずっと『平均』を取り続ける方が、どこかで『大穴を当てる』より強いのだ。

私は安全な家計運営のポイントはこれじゃないかと思う。
ずっと平均を取り続けること。
極端なやり方を避けること。

人生100年と捉えて、長期の時間軸で考える。
将来から逆算して、現在の選択をする。
住宅ローンだけでもなく、教育費偏重でもなく、老後資金も含めて一生で考える。
不測の事態になった時に、大きく崩れてしまわないように。

その形は、家庭ごとに違うだろう。
私自身の反省から、夫婦でちゃんと話し合って、それぞれ我が家の平均値を決めていってほしいと思う。

それでも人生は計画通りに行くわけではない。
時には、運頼みになってしまうこともあるかも。

極端ではなく、柔軟な考え方で、一歩一歩着実に進めるよう、
透明性の高い家計運営を目指してほしい。


読んでいただいて、ありがとうございました!


























この番組が流行る前は、「占いってなんか怪しい」とか、「そんなの信じてるの?」とか言われそうで、占い好きって公言しづらかった。
今は「『突占』面白いよね!」と話が盛り上がるので、ちょっと嬉しい。



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