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私を構成する5つのマンガ

面白そうな企画を見つけたので筆者も書いてみようと思います。
筆者もマンガは大好きで、数々のマンガがあったからこそ、今の自分がいると言っても過言ではありません。
5つに絞り込むのは難しいのですが、ここでは特に好きなマンガについて語ります。

ONE OUTS

まず、最初に語るのはONE OUTSです。
このマンガは「LIAR GAME」の作者、甲斐谷忍先生が書いている作品です。
LIAR GAMEはドラマで知ってる方もいるのではないでしょうか。

このマンガは野球を題材として、心理戦を繰り広げていきます。
野球と聞くと、スポ根や努力で強くなるイメージがあると思いますが、このマンガはそういうものが一切ありません。
代わりに心理戦での攻防を繰り広げていきます。
主人公の渡久地東亜は投手で体力がないどころか低速ストレートしか投げられません。
その代わりに悪魔的な洞察力があり、打者の考えや気持ちが手に取るようにわかるのです。
その洞察力を使ってバットすれすれで避けるようにボールを投げて投手として勝負しているのです。

さて、この作品のすごいところはこれだけではなく、数々の名言にあります。
作中で発する言葉は野球に限らず、現代の社会人に聞いてもらいたい言葉ばかりなのです。
例えば

何でかね
日本人ってのは弱点を見つけるとそれを消すことばかりに固執する
だが大概は上手くいかないだろう
だったら何で…『弱点をも補って余りある程まで長所を伸ばす』
そういう発想にならないかね
『みんなで』なんかじゃねーんだよ。『俺が』なんだよ。『俺が』チームを勝たせるんだよ。
他人なんかアテにしてちゃダメなのさ。自分しかいねーんだよ、チームを勝たせられるのは。他人が失敗したってカンケーねーよ。自分のパワーひとつでチームは勝利するんだから。
『俺がやる』…って、もしメンバー全員がそう思ったら、ものすごいパワーになると思わねーか? それが真のチームワークじゃねーのかな

というようなものがあり、能力の伸ばし方やチームの作り方、チャンスの掴み方など、ビジネス書にも負けない名言が飛び交います。
特に社会人の方には読んでいただきたい作品です。

とっても!ラッキーマン

ラッキーマンというヒーローが主人公のギャグマンガです。
ですが、このマンガの主人公、ラッキーマンはヒーローのくせに実力がまったくありません。
パンチを繰り出せば敵に届くまで時間がかかるし、ビームを出せばフニャフニャというありさまです。
しかし、彼には宇宙で一番ツイているという唯一無二の武器があります。
その運で適当に出した攻撃が必殺技になり、適当に避ければ最強の防御になるのです。
そして、敵にダメージを与えるときは思わず笑ってしまうようなことが起こり、読者を魅了します。
今の自分の笑いのセンスを作り上げたのはこの作品と言っても過言ではありません。
また、この作品にはあまりにもわかりやすいヒーローが他にもたくさん登場します。
努力・友情・勝利をモチーフにしたヒーローの絆が強くなっていくのは作品の見所の一つです。

北斗の拳

もはや説明不要の格闘系マンガの代表格とも言えるマンガです。
「お前はもう死んでいる」というセリフはあまりにも有名ですよね。
北斗神拳伝承者のケンシロウが多くの強敵(とも)と闘い、倒していくのはなんとも痛快です。
ですが、この作品の魅力はそれだけでなく、異常に濃い雑魚キャラ(通称モヒカン)にあります。
「汚物は消毒だ〜!!」のモヒカンはあまりにも有名です。
他にも異常に身体が大きい男性がお婆さんに変装した「でかいババア」や通りかかっただけでケンシロウに制裁を受けた「ないアルの修羅」など、たった数ページ(場合によっては数コマ)なのに記憶に残る敵が数多く登場します。
そのあまりにも濃すぎるキャラはフィギュア化したほどです。
さまざまな視点で作品を楽しめるのがこのマンガの素晴らしいところです。

魔人探偵脳噛ネウロ

このマンガは主人公が魔界の住人、魔人のネウロが主人公の探偵ものです。
かの有名な「暗殺教室」の作者が描いたマンガです。
作者は「推理物の皮を被った単純娯楽漫画」と謳っており実際には事件の推理は魔人の道具を使って一瞬で終わらせることがほとんどです。
そして、戦闘シーンに重きを置いているのが特徴です。
この戦闘シーンが面白く、犯人が物理的にありえない変形をして主人公側を襲ってくるのです。
それをネウロが一瞬で捻り潰すのがなんとも痛快なのです。
「ドーピングコンソメスープだ…」とか「人を見かけで判断するなー!」とか犯人の豹変っぷりは見所満載です。
また、この作品では物事の本質を突いた発言が多いです。

・動機はつきつめれば単純
・豹変しない人間はいない
・どんな天才でも自分の本性はわからない


といった人間の本質をズバっと言っています。
とあるエピソードでは「どれだけの時間計算しても一人の人格をコンピュータ上に作ることはできない」と言っています。
現代はAIブームが起こっており、AIという言葉も頻繁に聞くようになりましたが、それほど話題になっていなかった時からAIにできないことを発言しています。
総じて人間の豹変っぷりと本質をついた数々の名言が魅力の作品です。

五等分の花嫁

アニメを見てハマり、全巻コンプリートだけではなく、イベントに参加までしました。
抹茶ソーダ美味しかった……
この作品のおもしろいところはラブコメの側面があるだけでなく、推理的な側面があるのです。
この作品の前提は

・ヒロイン(中野家)は五つ子の高校生
・主人公、上杉風太郎は五つ子のうち誰かと結ばれる
・マルチエンディング(5人全員と結ばれる)はない


となっています。
この前提があることで、単なるラブコメに収まらず、誰が花嫁になるのか考察する楽しみが生まれるのです。
この子がこういう行動をしたから花嫁はこの子じゃないのか?もしくはこの子じゃないんじゃないか?などなど毎週の連載を楽しみにしてくれます。

また、ヒロインの五つ子も魅力的でして、皆同じ顔に見えて個性豊かです。
長女の一花は小悪魔タイプ、次女の二乃はツンデレ、三女の三玖はミステリアス歴女、四女の四葉は脳筋系、末っ子の五月は真面目系大食いなど、とても一卵性とは思えないほど個性豊かなのです。
そのおかげで、姉妹それぞれにファンがつき、いわゆる推しができるということになります。

また、この作品は伏線の張り方が絶妙で、後になって振り返ると実はこれがフラグになってたのかと思うこと間違いなしです。
総じて、繰り返し読むと気づきのあるマンガと言えるでしょう。

最後に

ここでは紹介できなかった素晴らしいマンガがたくさんあります。
また機会があれば紹介させていただきたいです。

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