SPY×FAMILY CODE: White観ましたのでレビュー


多分テレビスペシャルならウケてた

監督や脚本が映画慣れしてない
とか
クレヨンしんちゃんやコナン君と差別化しようとした
とか
大きいお友達にも満足を
とか

原作ベースではなく映画オリジナルなので、色々入れていれば(家族交流・ギャグ・アクション・スパイ要素)どれか当たるだろう……みたいな魂胆が見えたのか

ともかく、そういった色々要因があった結果60点ぐらいの映画になってしまっていた印象
スパイファミリーかと聞かれればスパイファミリーとも答えられるくらいなんですが
『うん。まあこんなもんか』
みたいな感じです。多分『多分テレビスペシャルならウケた』んじゃないかな?

Qなにが原因? A緊張感がない

最初の1時間しっかりと家族交流に時間を割いていて
「話が進んでないけど大丈夫……?」
(事件の発端はすぐに発生していたがそれを置いておいて3人の交流に時間を割いていた)

となっていたが話自体は単純だったので時間内には終わって一安心しつつも、同伴者に
最初の前フリだいぶ長かったよね?
と確認を取った所

大分長かった。アニメのテンポの良さが失われている
と断言していたので、私の勘違いではなかったのである為、安心しました

私の評価基準のひとつに
・無駄な会話はしない
がありますが、仮に家族交流の時間削らなくても話は綺麗に完結しているので評価自体は余り下がらないのですが

でもこう、パンチがない緊張感(ドキドキ・ワクワク)が無いんですよね

割りと大衆向けに作られたアニメで家族が関わってくるものですと
・ドラえもん
・クレヨンしんちゃん
・コナン
・ジブリ作品
・細田守作品

がパッと私の中で出てきますが、内
ドラえもんとジブリはドキドキ・ワクワクでパンチ出してますし
クレヨンしんちゃんとコナンは緊張感でパンチを出してます
(クレヨンしんちゃんはギャグで誤魔化されているが意外と緊張感のある滑り出しが多いし結構それが続く)
細田守は作品で変えてきます

あるいは強烈なテーマ性でパンチ力を担保したりします(D&Dにもあったよ)
クレヨンしんちゃん:オトナ帝国の逆襲
ジブリ:風立ちぬ
細田守:ほぼ全部の作品

今回の映画には緊張感やテーマ性そういった物が少ないので、私の評価が低くなっているんじゃないかなと思います

ヨルさんが勘違いしていたとかあるだろ!!
という養護に関しては、アレは可愛いヨルさんを楽しむシーンだろと思います

家族物というと比較対象が『クレヨンしんちゃん』になってしまうので非常に難しい

家族物というとね。どうしてもそうなってしまうのですよ……
クレヨンしんちゃんの作品構成は

しんちゃん+ゲストで進める→中盤・終盤辺りで大人も活躍する→しんちゃんとゲストが活躍する
みたいな流れが多いのですが(ロボとーちゃん・アッパレ戦国みたいなのも勿論あるが)

スパイファミリーは3人それぞれがメインだから難しんですよね……(だから本誌でウケたというのもあるでしょうが)

3人の誰かがメイン+ゲストで話を進めていく映画とかそうとう心臓が強くないと無理じゃないかな……(ジャンプラの看板級なので)
あるいは死ぬほどテーマ性が強いとか…… そんなもん…… 2つとも

やりたいこと 全部原作でやるわ


ドラえもんもクレヨンしんちゃんも原作時空から逸脱しているのでいくらでも設定生やしてきますが、スパイファミリーは原作続いてますし作品に対してリスペクトがあるので『下手なこと』できないんですよね。(正しい姿ではある)

同じ立場のコナンでも黒ずくめの組織には下手な設定生やすとかやってないですし、まあ死ぬほど難しいんでしょうね……この辺の変に設定生やす部分……

総評

悪い作品ではない。原作リスペクトしている部分は評価できるし、ヨルさんとアーニャは可愛いしロイドさんはカッコいい

だが、それはそれとしてアニメ3話分ぐらいの話を120分に引き伸ばしている映画と評価せざるおえないというのも確か
(というかアニメのテンポが良すぎるというのもあるんじゃないかな…?)

面白いか面白くないかで言われたら面白いですよ。
ただ
アニメが75~90点を行き来している中でお出しされた映画の得点が60点前後なので相対的にアレな感覚になっただけだと思います


おまけ 予告映像を観て(同伴者感想)

・ドラえもん:君ディズニー化してない大丈夫?そのテーマでハラハラ・ドキドキの緊張感出せる?(懐古厨)
・鬼滅の刃:大爆死しない?大丈夫?? 無限列車編で調子に乗ってない?
パリピ孔明:ノーコメント
名探偵コナン:コナン君はコナン君だねー(安心感)


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