復讐と罪の果てに #フォロワーステラナイツ0123

長い旅路の果てに全てが終わった。
最後もあっけなかった、今回は取引現場と見せかけて高い崖に誘い出し突き落とした。
あっさりと死んだ、人とはそういうもんだ。骨が残るだけ実はありがたいのかもしれない。

全ての荷を下ろすかのように大きく息を吐く

……思い返せば長かった気もするし短かった気もする。
まあ、俺達が生きている内に終わったのなら短い方なんだろう。物によっては代々復讐が続いている所もある。


-これからどうする?-

同じく最後を見届けた相棒が声を発する。これは俺の担当だからな。これからの事しっかり考えないとな!

「そうだなー」
と少し笑いを含めて返し考える。
……うん、やっぱりこれにしよう。

「相棒!お前は何がしたい?」

-お前!?-
と怒り始めた所で手で待ったをかける。カバンから村から持ってきた石碑、ステラナイツに変身するときに使う石3つを取り出す。

「『一つ積んでは・・・未来のため』」
三つの内一つ目の石を力の限り遠くに投げ捨てる。相棒は驚いた様子だったが固まって動けないようだった。

「『三つ積んでは・・・過去のため』」
三つの内三つ目の石を力の限り遠くに投げ捨てる。
最後に残った真っ黒に染まってない綺麗な二つ目の石を軽く手でお手玉しながら相棒に語りかける。

「何を言ってんだ。俺達二人が同時に見れるもんがあるだろ?」

___『今』だよ___

加賀、明日でもなく過去でもなく今を全力で生きよう。
たとえ明日ロアテラに滅ぼされても悔いがないように、全力で今を生きるんだ。

「だから聞いたんだ____『今』何をしたい?って」

キョトンとした顔をし、直ぐに「はーやれやれそんな事かよ」みたいな表情をした後

-その投げやつ変身で使うやつだぞ!?
-まだ武器の在庫あるんだが?!どう処分するんだよ!?-
-こっからどうやってかえるんだよ?!もしかしてノープランか!?-
____________
__________
_______
____
_

-ハア!ハア!ハァ! ハァー 全くお前は……-
腰を下ろし、顔に手を当て呼吸を整える。しばらくして呼吸が落ち着いた頃、相棒は再び口を開いた。

そう。だな___
今はそう。

顔を上げ、お互いに笑う。今度は碧葉が膝を叩く
二人の口が同時に開き、同時に新しい物語のページが開かれた

「「飯にするか!!」」

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