見出し画像

CNタワーに行くなら絶対レストランに行くべきだと思った話【カナダ・トロント観光】

 タイトル通りだ。トロントの観光名所として有名なCNタワーだが実はレストランが存在する。その名も『360』。こいつは大変狂ったレストランで、地上大体350mの高さにあってなんと回転している。だから360。72分かけて1回転するらしい。エレベーターで簡単に説明してくれるがなんも聞いてなかった。ホームページの説明を見てみよう。

360 The Restaurant at the CN Tower is where flavours from across Canada come together in a setting truly like no other. Celebrate any occasion, from major milestones to just-because moments, with a feast for the senses: fresh, local and sustainably produced food and drink complemented by an ever-changing panoramic view, all in the heart of downtown Toronto.
360 guests must spend a minimum of $75 on food per person (minimum spend is $40 for children 4 to 12) which includes elevation to the restaurant and access to the CN Tower's Main Observation Level following your meal. 360 guests do not need to purchase a separate admission ticket.

https://www.cntower.ca/dine-at-360-restaurant/360-overview

英語だ。しかもイギリス英語だ。flavours の綴りでエラーが出る。

俺は英語は読めないのでとりあえず翻訳にかけてやる。

CN タワーの 360 The Restaurant は、カナダ全土の味覚が、他にはない雰囲気の中で一堂に会する場所です。大きな節目から何気ないひとときまで、五感を刺激するごちそうでお祝いしましょう。新鮮で地元産の持続可能な方法で生産された料理と飲み物を、絶えず変化するパノラマ ビューとともにお楽しみいただけます。すべてトロントのダウンタウンの中心で。
360 ゲストは、1 人あたり最低 75 ドルの食事代を支払う必要があります (4 歳から 12 歳のお子様は最低 40 ドル)。これには、レストランへの昇格と、食事後の CN タワーのメイン展望台へのアクセスが含まれます。
360 ゲストは、別途入場券を購入する必要はありません。
(Google翻訳書き文字)

https://www.cntower.ca/dine-at-360-restaurant/360-overview

重要なのは最後の部分だ。
”360 ゲストは、別途入場券を購入する必要はありません。”
そう、このレストランで食事をすれば、入場券がいらないのだ。CNタワーにタダで上れて食事もできて、なんなら専用エレベーターがあるから列に並ぶ必要もない。至れり尽くせりである。一応1人75$の食事をしなきゃいけないわけだが、ここでCNタワーの通常入場料金を調べてみる。47$。普通に高い。しかもクソ並ぶ。じゃあ優先チケットを買うか。69$。普通に高い。そう、値段で見るとなんかレストランの価格設定バグってね、となるわけである。75$に食事+座りながらゆったりと景色を眺められる権利+専用エレベーターによる待機列スキップ+メイン展望台へのアクセス権が含まれている。どう考えてもお得である。しかも行って思ったが、メイン展望台はレストランよりも下に位置して、なおかつ人もクソ多くてガラスも汚ねぇので、正直レストランからの眺めのほうが良かった。もはや通常入場なんなんだよという具合である。以下体験記。


前日(8/28 平日のどっか)

 明日CNタワー行くかーと色々調べて上のような結論になる。そもそも俺はあまり展望タワーというものにそそられなかったので、トロントきたし行っとくか、ぐらいのノリであった。なのに入場料はクソ高いし時間指定券買ったところでクソ並ぶぞ、といういろんなレビューを見て完全に行く気をなくしていた。そんな時にレストランの存在を知ったわけである。俺はかなりめんどくさがりなので予約は明日すりゃいいや、とそのまま寝た。どうせ明日も平日だし。

当日(8/29 平日のどっか)

 朝9時半に起きて天気と交通情報を調べるも問題なさそうなので予約を取る。予約はホームページから簡単にできた。確認メールが送られてくるので、これを後は見せびらかしまくれば入場できる。俺はTTCを利用したので、Union駅からCNタワーまでかなりスムーズに移動できた。外を歩く必要もなく、駅構内からひたすら建物か遊歩道かトンネルかよくわかんねぇ空港みてぇな通路を道なりに歩いていくともうCNタワーである。入場口も分かりやすく、一般入場かそれ以外かというローランドみたいなざっくりとした分け方をされていた。チケット代わりに送られてきた予約メールを見せたらそれでオッケーだったので入場。建物に入るとまずは、手荷物検査がある。銃とかマリファナ持ってなけりゃスムーズに入れると思う。ベルト外したらそこまでしなくていいよと言われた。金属探知機反応してないけど大丈夫なんすかねコレ。次にエレベーターに向かうまでの通路だがこの時点で選別が始まる。ここでも予約メールを見せれば、専用通路にそのままいける。ちょっと歩くとラウンジみたいな謎空間に出る。係の人が来てなんか説明されたが、マジでなんも聞いてなかったのでOh ok.などと適当な返事をする。どうやらチェックインしてくれとのことなので、カウンターで予約メールを見せる。エレベーターのチケットをここでもらえる。そう、ここまで見て分かったと思うが、あんま英語の能力は要求されない。導線がめちゃくちゃしっかりしてるので求められるのは、予約メールを適切なタイミングで見せる能力だけである。
 案内された通路を歩いていくとエレベーターの待機場所に出る。エレベーターは2基あって一般入場用と、レストラン用で分かれてるっぽい。パーテーションがあるだけで向こう側が見えるので、立って並んでる一般入場客横目にふかふかソファで待機。待機空間の格差がすごい。ピアノまで置いてあるがあの空気で弾ける奴がいたらバケモンである。
 あとはエレベーターでレストランまでものの数十秒でつく。エレベーター内ではおっちゃんが何やら話してくれるので耳を傾けるのが礼儀というものである。自分は普通に外見てた。
 レストランにつくと最初に名前を聞かれる。ファーストネーム聞かれたのにラストネーム答えたため受付ネキを困らせる。何はともあれ無事着席である。最初についた時点で思ったが、眺めが思ってたよりもクソいい。あとマジでちょっとづつ床回転して景色変わってる。すごい。晴れの日でランチの時間帯だったため、遠くまでよく見えた。メニューは海外あるあるの全部文字のやつなので全く頭に入ってこない。ホームページに全部載ってたので、事前に見とくといいと思う。自分はバイソンの肉が喰いたかったので、先住民族のコース料理を頼んだ。ワインが有名らしいが飲めないのでジンジャーエールを勧められる。優しい。肝心の料理だがクソ美味かった。バイソン美味いよ、バイソン。あとボリュームがかなりある。フランス料理っぽい雰囲気で、前菜、メイン、デザートの三品なのだが、しっかり腹いっぱいになる。自分は正直、フランス料理なんてオーストラリアみてぇにでけぇ皿にクソ美味い料理が小鳥の餌ぐらいの量盛り付けられてる偏見を持っていたので、量にはあまり期待してなかった。が、普通に多かった。ウェイターの兄ちゃんがスマホあるなら写真撮ってあげようか?とのことなので、記念にとってもらった。ここら辺はあっちもチップがかかってるのでサービス精神旺盛である。適度に気にかけてくれるので、ゆったりと外を眺めつつ食事を楽しみ、軽い会話をし、良い体験ができた。1人で行っても全然楽しめたので良かったが、デートとかにもいいんじゃないでしょうか。知らんけど。普通に食事をしてたら1時間ちょいぐらいなので、ちょうど1回転分だった。まんべんなく景色を楽しめるのでよくできてる。お会計を席で済ませると、展望エリアへの行き方を説明される。入口の受付横にある階段を下りれば良いとのことであった。そして最後に「絶対戻ってこいよ。こっちのエレベーター使えば並ばないで済むから。」と念押しされる。なんか路地裏の秘密の通路を教えられてるような妙なわくわく感と共に一般エリアへ。普通にクソうるさい。そして人が多い。当たり前である。景色は最初にも言った通り、レストランからの眺めのほうが良かった。一応追加料金を払えば一般だろうとレストラン客だろうと頂上まで行けるらしいが、あまりそそられなかったのでパス。タワーあるあるガラスの床で写真を撮って、一通り散策してからレストランに戻った。ガラスの床では元気なキッズたちが寝っ転がってのたうち回ってたので足元注意されたし。母親の気苦労や如何にと眺めながら漠と思う。一応展望エリアにも食事スペースはあり、こちらはこちらで王道ジャンクフードで旨そうであった。ただ、座席がどう考えても少なすぎるので、結構な争奪戦だと思われる。レストランに戻ると、出口に案内される。ふかふかソファに座って待機。エレベーターで爆速降下といった流れである。降り立った先はお土産コーナーだった。割とセンスが良かったので色々見てみると楽しいと思う。お土産コーナーを抜ければ出口である。

レストランについて

・各通路ごとに番号があるので、トイレに行くときは覚えておいたほうがいい。回転してるため、普通に迷う。
・ドレスコードはないと思うがちゃんとしたレストランだったので最低限綺麗な格好してった方がいい。自分は靴下が嫌いなので普段サンダルだが、ちゃんと靴履いて行った。まぁその程度である。服装は周りを見る感じ、かなりラフだった。これは海外あるあるだが、夏でも冷房が効いてるので羽織れるものか長袖で行くのがいいと思う。
・テーブルマナー的なの最低限予習しとけば良かった。ナイフとフォークの置き方分かってたら大丈夫だとは思うが。
・1人当たり75$分最低でも注文しなきゃいけないわけだが、コース料理は前菜+メインで75$、デザート付けたら+15$なのでかなり分かりやすい。アラカルトもあるが、多分割高になると思う。でも好きなものだけ食べれるのは魅力的か。

その他

・一応他にもお得なチケットはあり、トロントシティパスとかいう100ドルでCNタワー+3つの観光地にいけるものもある。多分タワーに来てた客は大半がこれだと思う。これだとお土産が10%引きになるので、単純にトロントのいろんなとこ安く観光したいならおすすめ。

バイソン裏話

・そもそも今回このレストランに食指が動いた理由は、バイソン料理があったからである。俺はずっとバイソンが食べたかった。自分の推しがバイソンの肉を知らないうちに食べさせられて泣いた話を見てからバイソン肉に興味がわいた。https://youtu.be/ntu1uvmQc0Q?si=0h1SXAvtxKOgwKQv

・実際の味は当然牛に近いが、ビーフシチューの肉のように密度がすごい。そして肉そのものの味が濃い。なんか理想的な牛肉って感じである。すみません語彙力ないです。これが限界です。でもおいしかったです。マジで。
・そしてこんなにバイソンについて思い募らせてたのに、記事の下書きではすべてバッファローと書いてたし、料理喰ってる時もバッファローうめぇと思いながら喰ってた。
・当然、実際のメニューはバイソンだったしそもそもアメリカとカナダに生息してるのはバイソンだし推しが食べたのもバイソンである。適当だなこいつ。


※この記事内での$は全部カナダドルということで。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?