オークの魂の指輪って実際どうなの?という話
突然ですが、私は「最強」という言葉を信用していません。
「最強」とは、言葉通りに捉えるなら「最も強い」ということですが、巷で言われている「最強」がそのような意味で使われているとは思えないのです。
「最も」ということは、何かと比較してその中で一番ということなのでしょうが、「最強」を謳う人々はそんな比較検証など行わずにノリで言っているようにしか見えません。
言葉の揚げ足を取るようですが、そういう意味で私は「最強」という言葉を信用していません。
前置きが長くなりましたが、ここから本題に入ります。
「最強」の装備、「オークの魂の指輪」についてのお話です。
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………などという前置きから入ると、まるでオークの魂の指輪が本当は弱いみたいな雰囲気ですが、実際は全然そんなことはありません。オーケンは強いです。
というか私はかなりのヘビー「オークの魂の指輪」ユーザーだと自負しております。
チャプター「ハイ・アイル」の情報が出たときにこの装備の効果を見て一目惚れし、即決でチャプターを購入して速攻で手掛かりを開放してその強さに酔いしれておりました。その後のナーフではちょっとがっかりしましたが、元があまりにも強すぎたので流石に納得しました。
そして今現在でも使い続けており、銀行の中には十個程のオークの魂の指輪が保管されていて、状況に応じて特性や付呪を使い分けたり、ビルドを考える際にまずオークの魂の指輪ありきで考えたり、最近ようやくオークの魂の指輪以外の秘術装備を使うことを覚え始めたくらいには、私はオークの魂の指輪を使い倒しています。
そんなヘビー「オークの魂の指輪」ユーザーである私が、単に強いからという理由だけでオーケンの枕詞に「最強」という言葉を使っているのを見ると、「なんかこう…違うんだよなぁ…」ってなります。
すいません、少し自分語りが過ぎました。
要するに、オーケンは強い。pvpにおいても十分活躍します。しかし常に強い訳では無く、その強さが発揮されるには条件がある。私はそう考えます。
まずは、この装備の効果を見て行きましょう。
オークの魂の指輪
Oakensoul Ring
指輪
(1)装備している間、主要武器セットと予備武器セットを交換できなくなる。狂戦士(弱)、勇気(弱)、残忍(強)、魔術(強)、予言(強)、獰猛(強)、威力(弱)、防護(弱)、強固(強)、治癒力(弱)、不屈(弱)、知力(弱)、耐久(弱)、勇壮(弱)、殺戮(弱)、神盾(弱)、強化を得る。
調べなおすのも面倒だったので、星霜物語さんからコピペしてきました。
星霜物語さんにはいつもお世話になっております。
数えるのも面倒なほどのメリット効果の数々、いつ見ても惚れ惚れしますね。
こんなに効果があると把握するのが一見大変そうに見えるかもしれませんが、オーケンの効果は大きく五つに分けられます。
【1】攻撃力が上がる効果
狂戦士(弱)、勇気(弱)、残忍(強)、魔術(強)、予言(強)、獰猛(強)、威力(弱)
【2】防御力回復力が上がる効果
防護(弱)、強固(強)、治癒力(弱)
【3】リソースが増える効果
不屈(弱)、知力(弱)、耐久(弱)、勇壮(弱)
【4】対NPC効果
殺戮(弱)、神盾(弱)、強化
こうして見るとバフはかなり性能がバラけていてバランスが良いように見えます。まぁ、これだけバフがあれば当然かも知れませんが。
そして最後に紹介する効果が、オーケンをオーケン足らしめているユニーク効果です。
【5】デメリット効果
装備している間、主要武器セットと予備武器セットを交換できなくなる。
これです。これが問題なんです。
「メイン武器とサブ武器を切り替えられなくなる」この文章を読んだときにどう感じるか、実はそれによってオーケンが「最強」かどうかが決まります。
あなたはこのデメリットを見た時……、
「たったこれだけのデメリットでこれだけの効果を得られるの!?」
と思ったでしょうか。それとも、
「こんなに重いデメリットでこれだけの効果しか得られないのか…」
と思ったでしょうか。
おそらく前者の方は、オークの魂の指輪を「最強」と呼んで使うでしょう。
かたや後者の方はオーケンをビルドの選択肢に入れすらしないかもしれません。
ですが、これらはどちらも間違っていません。
この2つの選択は、互いに矛盾することなく両方が正しいのです。
一体どういうことなのでしょうか。
私はこの前者と後者の感想の違いは「プレイヤーの技術介入度の差」にあると思っています。
私の思う「技術介入」とはプレイヤーの選択や操作によって結果が変化することそのものです。
【5】デメリット効果
装備している間、主要武器セットと予備武器セットを交換できなくなる。
このデメリット効果は、『プレイヤーの技術介入度を著しく下げ』ます。武器切り替えで成り立っていた戦術が出来なくなるからです。
ところが、武器切り替えの戦術を使っていなかった人々にとっては、デメリットは無いに等しいものであり、メリットだけを享受することができるかのです。
つまり、武器切り替えへの技術介入度が高い人々はオーケンのデメリットが受け入れられないので使えず、そうでない人々はデメリットを無視してメリットだけを受ける事ができる、そういう事になります。
そしてオークの魂の指輪を「最強」と呼ぶ人たちは「技術介入度の低い人々」であると私は思います。
ここで一つの疑問が湧きます。
果たしてこのゲームの開発者は限られた人間にしかメリットの無い装備が「最強」であることを健全な環境だと思っているのでしょうか?
答えはYESです。
というよりも、オークの魂の指輪はおそらくそれを狙ってデザインされた装備であるとすら考えられます。
ここまで散々言葉を濁して来ましたが、「技術介入度の低い人」というのは、イコール「下手な人」でもあります。
つまり、オークの魂の指輪の恩恵を受けられるのは(私も含めて)下手な人々であり、上級者ほど恩恵を受けづらいのです。
これは私が様々なブログや記事を読んで総合的に推察した事なのですが、どうやら開発側はプレイヤー間のプレイスキルの差を無くしたい、あるいは小さくしたいと考えていると私は思います。
pvpに限らずpveでも上手い人下手な人というのは存在します。その差が広がってしまうと一緒に遊ぶことすら難しくなっていくかもしれません。
コンシューマ版とPC版のクロスプレイができないのも、プレイヤーの習熟度に差があるからという理由が公式から発表されていた気がします。(要出典ですがうろ覚え…)
そういった理由で、技術介入度の低いプレイヤーのスキルの底上げのためにオークの魂の指輪がデザインされたのだとすれば、私はよくできたデザインだと思います。
では、我々はオークの魂の指輪とどう付き合っていけば良いのでしょうか?
オーケンはあくまで装備の一つです。それだけにこだわる必要も無いですし、必要な時には遠慮なく使えば良いと思います。
バフをいちいちかけるのが面倒?それなら、オーケンを装備してその手間を省きましょう。
予備武器を使わないと成立しないコンボを使いたい?よし、ならオーケンを外して2個目の武器を持ちましょう。
装備部位一つで勇壮(弱)のバフをつけたい?ならオーケンを使いましょう。
と、このようにオークの魂の指輪にもふさわしい場面とそうでない場面は存在します。
それぞれ自分に合った目的のためにビルドを考えて、オーケンを使うべきかどうかよく考えましょう。
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・まとめ
オーケンは「技術介入度の低い人」にとっては「最強」と言っても過言ではない。
「技術介入度の高い人」にとってはあくまで選択肢の一つ。
結局、オーケンを使うかどうかは組みたいビルドのケース・バイ・ケースである。
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この知識がみなさんのpvpライフの一助となれば幸いです。
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