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バーテンダーに失恋した 続き③

月に恋した狼です。
前回は初めてマスターと一夜を過ごした。と書いたとこで終わってました。今回からはその事を詳しく書いていきます。

一緒に飲んでいたマスターの店の常連さん2人と私達は一緒にスナックを出ました。
外はけっこう雨が降っていました。常連さん2人は私と帰り道の方向が同じです。マスターだけ真逆の方向です。
なので常連さん達は、「俺等が彼女送っていきますね」と言って下さいました。
しかし、マスターは「いや、俺が送ります」と言い私を傘に入れました。
そしてアイアイ傘で歩き始めました。常連さん達はどう思ったでしょう‥‥少し恥ずかしかったけれど「俺が送る」と言ってくれた事が嬉しかったです。

でもどうしよう。マスターはきっと今度こそ私の部屋に寄るつもりだろうなぁ。
寄ってほしい。だけど‥‥
私は連日仕事で疲れてて、その日は本当に部屋を片付けてなくて、マスターに見せれる状態ではありませんでした。
「マスターごめんなさい。本当に片付けてなくて‥でももう少し一緒にいたいので少し歩きませんか?」
と、お願いしたんです。
マスターは「‥‥‥なら、うちに来ますか?」と言いました。
え?うそ。ほんとに?こんな展開になるなんて‥‥嬉しい!
「‥‥行っていいなら‥‥‥行きます」

2人で雨の中1つの傘で30分ほど歩き、マスターの住むデザイナーズマンションへ行きました。

部屋に入り間もなくすると、私達は立ったまま抱き合いました。マスターの胸のドキドキが伝わります。男性と抱き合うなんて何年ぶりだろう。しかもこんな素敵な人と‥‥。私は顔を上げてみましたが
キスはまだしてくれませんでした。
「飲み物持ってくるから座ってて」そう言われ、私はソファに座りました。まず落ち着こう‥‥。心を落ち着かせるためにお部屋を見渡しました。
天井を見ると素敵な照明がある‥‥。殆ど物がなく白を基調としたシンプルオなお部屋。マスターぽいな。
あれはお父さま?
高齢の男性の写真が飾られてました。

マスターはキッチンから戻ってくると、私の横に座り私を抱き寄せました。すごく顔が近い。とてもハンサム‥‥あぁドキドキし過ぎて具合悪くなりそ。
いよいよマスターとキスする瞬間が来た‥‥うまく出来るかな💦

と、思ったけれど彼はまだしてくれませんでした。
え?

次回に続きます


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