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Cleaninng・Innovation!【後編】

クリーニング業界に革命を!
波乱万丈な3代目社長のプロジェクトX

やんちゃな兄ちゃんが、色々あって社長になった話。


クリーニング業界へ飛び込んでわかった、自分でみつけた仕事の面白さ


今でこそ1日の14、5時間を仕事に費やす僕ですが、最初からそうだったわけではありません。

面白おかしく遊んで一生が終わればいい。

20歳を過ぎるまで「今が楽しければいい」そう思っていたのです。

本当に。

けれども、やんちゃをしまくる日々は強制終了されることになります。

あるとき僕は、警察のお世話になりました。
拘留されていた半年間、忙しい仕事の合間を見つけては、家族が拘置所へ面会に来てくれました。

実家には一緒に新年を迎えられない僕の分まで、お節料理を用意してあったそうです。
お節料理を用意してあったそうです。

後になり祖父母にこの話を聞いて、「もう家族を悲しませたくない、このままじゃあかん」という想いが、ふつふつと湧いてきました。

ちょっと恥ずかしいですが、家族の「愛」が心に刺さったんですよね・・。

その直後、父が仕事中に不慮の事故で亡くなります。

ショックや悲しみで呆然としましたが、
今までの恩返しのチャンスだと思い、僕は会社へ入社することを決めました。

21歳だった自分にクリーニングの知識はなく、何もわからない状態からのスタート。
意気揚々と乗り込んだものの実際に現場へ立ってみると、夏場には60℃を超える工場は汚くて暑苦しいし、単純な作業を淡々と同じ工程で繰り返す仕事には、やりがいを見出せない。

正直、面白くない・・・。

けれど、悪友とは縁を切ったし退路は断たれていました。
もうガムシャラに働くしかなかったんです。

とはいえ3年ほど作業をこなすとオペレーションにも慣れて、同僚には褒められ、上司からは頼られるようになりました。

人から褒められ、頼りにされる嬉しさは、自分にとって、生まれて初めて味わう感情でした。

ずっと自分を否定される経験しかしてこなかったから、初めて仕事で褒められた時の喜びは、今でも忘れられません。

そんな体験を重ねるうちに、仕事がどんどん面白くなっていったのです。

同じ頃、経営に関心を持つようになりました。
ビジネス書を読み漁っては、数字に興味を持ち製造原価を低減できる手法を知ると、すぐさま現場で試す。他の知識もどんどん試していきました。

今ある売上に対してどう利益を高めていくか、工場の生産効率を上げるためには何を改善すれば良いのかを、常に考える日々でした。

20歳の自分からは想像もできなかったですけどね。

父が亡くなってから、母が会社の代表になっていましたが、2015年に僕が代表を引き継ぐことになりました。

僕の仕事観は、ここから更に変化します。

工場といった現場、店舗だけに注目するのではなく、会社を俯瞰してみる方向へシフトしきました。
この辺りから「クリモン」への準備が始まります。




道のりは険しいけれど、登りきったら360度さえぎるものがない高みを目指そう


マイナス成長の続くクリーニング業界で、どうしたら会社を大きく成長させていけるのか。

代表就任後、僕は企業として生き残る戦略を探し始めました。

それまで当社はパートさんが9割の、どこの街にもある普通のクリーニング屋さんでした。

ただし、他とは違う誇れるものは、祖父の代に大阪府技術衛生知事賞を受賞した職人の技へのこだわりです。

「高い技術でお客さまを喜ばせたい」

と願った祖父のDNAは、自分にも流れていました。

この辺りでもう一度原点へ戻り、お客さまに喜んでいただけるサービスを真っ先に打ち立て、そこから企業努力で収支を合わせていこうと僕は決意します。

良い技術をリーズナブルな価格で提供し、より早くお客さまへ商品を届けるには、ゼロベースで会社を作り直さなければいけない。

まずは組織体制の見直しです。

古参の社員には従来のやり方から脱却できない人も多く、そういう人には去っていただくしかなかった。
もちろん、思うところはありましたが、先々のことを考えました。

そして、技術を取得する意欲を持ち責任を持って仕事に取り組める正社員を増やそうと、従業員の新陳代謝に踏み切ります。

若手社員が入社すると、現場では「ああでもない、こうでもない」と建設的な意見が飛び交うようになり、社内の雰囲気は活性化し、新技術の導入もスムーズに進みました。

組織作りに注力する一方で僕は、他業界の流れから、近い将来にはインターネットによるクリーニングの受注・発注が当たり前になると感じていました。

どうせやるのなら、宅配クリーニングに参入してクリーニング業界No.1を目指そうじゃないか。皆と話し合いワクワクを共有しながら、「No.1の構えを作ろう」と考えたのです。

「道のりは険しいけれど、上りきったら360度さえぎるものがない高みを目指そう」。
この言葉を社員の皆によく話します。僕自身の心意気の現れといってもいいかもしれません。

人生は1回きり。自分の持てる力を、全て仕事に賭けてみたい。

そんな思いで社員の皆と試行錯誤を続け、今のクリモンが作られていったのです。

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