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『爆弾』呉 勝浩 著

ストーリー
些細な傷害事件で連行された酔っ払いのスズキタゴサク。
取り調べ中に「十時に秋葉原で爆発がある」と予言。
直後、秋葉原の廃ビルで爆発が起こる。
さらに爆発は起こると予言し警察を挑発しながら心理戦となっていく、ノンストップ・ミステリー。


爆弾魔と警察の心理戦から見えてくる、揺らぐ自分の中の何か。
本当に守るべき人とは? 正義とは?
そして、その答えが分からなくなる。

人は自分の仲間だけを助ける。
これが本当の世界なんだと思い知らされる。

綺麗事を掴み直すラストが妙に腹落ちする。

読みは始めたら止まらなくなる疾走感。
自分に問われる正義。
最近読んだ中でベスト1位のエンタテイメントミステリー小説。

このミステリーがすごい!(2023年) 1位
ミステリが読みたい!(2023年) 1位    驚異の2冠

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