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『リトル・シスター』 レイモンド・チャンドラー 著
STORY
「行方不明の兄オリンを探してほしい」突然現れたオーファメイと名乗る若い娘は、私立探偵フィリップ・マーロウにそう告げた。娘のいわくありそうな態度に惹かれマーロウは依頼を引き受けるが、調査に赴いた先で、次々死体が…。事件はやがて探偵を欲望渦巻くハリウッドの裏通りへ誘う。
警官「彼女に名前はあるのか?」
マーロウ「今はまだない」
このやりとりは決して生まれたての女の子の名前を聞いているわけじゃない。
毎度のことながら本当にやりとりが楽しいシリーズ。
フィリップ・マーロウシリーズ5作目。
訳者あとがきで村上春樹さんが語っているが、レイモンド・チャンドラーは自分では気に入っていなかったと言っている。
しかし、村上春樹さんは登場人物のオーファメイを読むためだけでも読む価値があると言っている。
冒頭にも書いたが会話のやりとり、腹の探り合いが魅力的なセリフで行われる。僕はそれを読みたいがためにこのシリーズを読んでいるが、今作も何度でも読み返しできる内容になっている。
こちらの小説も本を購入して会話のやりとりをじっくり味わいたい。
次はシリーズ的には「ロング・グッドバイ」になるが、コレは先に読んでnoteにも書いているので、次回はシリーズ最後の「プレイバック」になる。
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