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#百年法

『百年法』(下) 山田 宗樹 著

『百年法』(下) 山田 宗樹 著

下巻では生への執着や人権から少し離れ、政治や権力争いがメインとなっていく。
上巻で登場した人物が成長して登場する。

誰が誰を操っているのか? 誰が誰を騙しているのか?
それとも、騙してないのか? 誰が味方で誰が敵なのか?

ストーリーが複雑に展開していく。
それが後半にかけてキレイに絡み合い徐々に全体が見えてくるが、解決とは程遠い、更なる絶望を生む。

重大なニュースを見ても国民は危機感を覚えず

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『百年法』(上) 山田 宗樹 著

『百年法』(上) 山田 宗樹 著

ハビ(不老不死の処置)を受けた国民は100年で安楽死することが義務づけられている。しかし、目前に迫った強制死に国民は混乱し始める。

確かに、不老は魅力的に感じる。体力は落ちないし、若いままでいられる。しかし、100年後に死んでくださいってなるのは怖い。
今の若さを持ったまま明日も元気に活動できるのに死ななければいけない。

政治家たちは権力を奪い特例として生き残ろうとする。
国民は逃亡しようと画

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